トーストが変わる! 食パンを美味しくする5つのミラクルレシピ

特集

耳まで愛して。パン界のオールラウンダー「食パン」の底力

2017/02/15

トーストが変わる! 食パンを美味しくする5つのミラクルレシピ

熟練の職人が厳選素材を用いた商品だけが、感動を呼ぶわけではない。スーパーやコンビニで買える普段使いの食パンも工夫次第で、驚くほど美味しくなる。そこで、パンラボ主宰で『食パンをもっとおいしくする99の魔法』の著者である池田浩明さんに、そのコツを教えてもらった。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

池田浩明さん

池田浩明さん

パンラボ主催・ブレッドギーク(パンおたく)

ちょっとしたひと手間で
普段のトーストは美味しくなる!

美味しいパン屋があると聞けば、日本全国どこでも駆けつけては食べる。いい小麦農家があると聞けば、行って麦の穂の香りを嗅いでみる。そんな池田さんだから、いろんな人に「パンの美味しい食べ方を教えてください」と聞かれることも多いとか。「パンは西洋の文化だから、ご飯のような食べ方が、日本人には身についていないのかもしれない」と感じたことが『食パンをもっとおいしくする99の魔法』を刊行した動機だった。

ここでは池田さんの著書から抜粋した方法に加え、新アイデアもプラスして食パンを美味しくするテクニックを紹介していこう。

1.〔食パンの切り方〕で、味わいが異なることを知る

池田さん
池田さん
「4枚切り、5枚切り、6枚切り、8枚切りなど、食パンは厚さでトーストしたときの味わいが異なってきます。中身のトロッとした感じを味わえるのが4枚切り、表面の香ばしさやカリカリ感を楽しめるのが8枚切り、双方のいいとこ取りが6枚切りです」
左から、8枚切り、6枚切り、4枚切り。一般的に関東では6枚切りが、関西では6枚切りと4枚切りの中間の5枚切りが好まれ、流通量も多いといわれる
池田さん
池田さん
「あとは先にカットしてからトーストすると、断面が新たな「耳」になり、香ばしい部分が増えます。中までしっかり火が通るので、食感も軽やかです」
奥が2分割にした食パン、手前はスティック状に切ったもの。分割してから焼くことで、カリカリ面が増える
2分割にしてトースト。全体的により香ばしい仕上がりながらも、生地の奥にはまだ、もっちり食感も残っている
スティック状に切って焼き上げた。全体的によくトーストされ、しっとり感よりサクサク感が際立つ。小さくカットすることで、子供やお年寄りも食べやすくなる

2.〔焼き方の種類〕を知る

池田さん
池田さん
「どれくらいトーストするかでも、味は変わります。「レア」は約1分ほど焼いた状態で、温めるような感覚です。焼き時間1分半の「ミディアムレア」 はうっすらと焼き色がついた状態、生の食感も楽しめます。焼き時間2分の「ミデイアム」が、いわゆるきつね色の仕上がりで、もっともポピュラーなもの。焼き時間3分の「ウェルダン」は焦げる寸前まで焼き込んだもので、軽いサクサク食感、香ばしさも濃厚です」
※焼き時間は1000Wのオーブントースターを使った際の目安
左から焼き時間1分の「レア」、焼き時間1分半の「ミディアムレア」、焼き時間2分の「ミディアム」
池田さん
池田さん
「また切り込みを入れてから焼くと、中まで火が通ってカリカリしたところが増え、食感に変化があります。バターも内部まで浸透しますよ」
十字に切り込みをしてトースト。バターが生地に浸透し、リッチな味わいに

3.〔バターの塗り方〕を工夫する

池田さん
池田さん
「カリカリに焼いたトーストにバターをのせて自然に溶かしたり、二度塗りしたり。バターの加え方でも、ずいぶんと味に差が出ます。今回、僕がおすすめするのが「ミルフィーユ・バター・トースト」。8枚切り食パンにバターを薄く切ってのせ、その上にさらに8枚切り食パンを被せます。これをトーストすれば、4枚切り食パンの厚さでありながら層のあるトーストが完成。中のバターはとろりとした状態で、4枚切りより食感も軽い。さらにバターやジャムを塗って食べると、変化が出て面白いと思います」
8枚切りを重ねて、トーストする
層の内側は生地も生に近い状態で、バターもとろけるよう。齧れば、さまざまな食感が楽しめる

4.〔ジャムやクリーム〕で味わう

池田さん
池田さん
「今は、さまざまな作り手のジャムが簡単に取り寄せできる時代ですが、あまりお金をかけなくても、実は美味しいものがあったりします。「ボンヌママン マロンクリーム」はスーパーでも手頃な値段で手に入る商品ですが、栗の濃厚さが格別で、これをたっぷり塗ってトーストを食べるたびに「ああ贅沢、なんていう非日常感なんだ」と感動。お気に入りの一品です」
「ボンヌママン マロンクリーム」225g(420円・税別/輸入元「エスビー食品」オンラインショップでの価格)。栗に砂糖を加え、バニラで香りづけする。ボンヌママンはフランスで最も愛されるジャムブランドだ
家庭で受け継がれる「手作りジャム」をコンセプトにしているので、栗本来の風味をしっかり味わえる

5.残った食パンは上手に保存する

池田さん
池田さん
「たとえば一人暮らしの場合など、賞味期限までに食パンを使いきれない、と困っている人も多いはず。保存する際はジッパー付き真空パックに入れ、ストローで空気を吸ってから“冷凍庫”に入れることをオススメします。また冷凍保存したパンは、解凍後、霧吹きで湿らせてからトーストすると、しっとり焼けます」
空気を抜きすぎると、パンがペタンコになるので、ほどほどに。冷凍したパンは自然解凍か、そのままトーストするのがいい
日にちが経って乾燥したパンも、霧吹きで湿らせてから焼くと、しっとりする
『食パンをもっとおいしくする99の魔法』

『食パンをもっとおいしくする99の魔法』

パンラボ 池田浩明・著/ガイドワークス刊

切り方や焼き方など、ちょっとした工夫でいつものパンは確実に変わり、食事は美味しいものになる。著者が食べてきたパン、美味しかった食卓を参考に、誰でも簡単に再現できる食パンを美味しくする方法をまとめた

取材・文/岡野孝次 写真/大本賢児

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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