100%手作り。胃にも舌にも優しい「うっ鶏そば」/静岡

特集

【第9回】全国のタウン誌が選ぶ“本当にうまいラーメン”100選

2018/04/01

100%手作り。胃にも舌にも優しい「うっ鶏そば」/静岡

2014年6月、清水にオープン。2年後の2016年12月に現在の場所に移転。異例の速さで地元ファンを増やしている「麺や厨(くりや)」。「ラーメンWalker静岡グランプリ2017」の静岡総合1位に輝いた、昼も夜も行列の絶えない人気店を実食レポートします。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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クリーミーで柔らかい。鶏のスープでここまでの味が!

「今までのラーメンの概念が変わった」「とにかくうまい」そんな声を聞き、いつも気になっていた「厨」。鶏ガラ系のスープというと、あっさり透き通ったものをイメージしますが、厨の一番人気メニュー「うっ鶏(うっとり)そば」は違う。鶏のうまみが凝縮した、クリーミーで柔らかい、何とも不思議な奥深いスープ。でも、人気の秘密はそれだけではないようです。

\私が体験レポートします/

外のベンチまで人がいっぱい、立ち並びができることも多い超人気店
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「ジミー中澤54歳。出版社勤務をへて現在フリーライターです。2008年発行『静岡最強ラーメン』編集長。30代~40代にかけて、静岡を中心に300店以上のラーメン店を行脚しましたが、最近はすっかりペースダウン。久しぶりのラーメン取材に自然と力が入ります」

ラーメンを通して皆を笑顔に。
その思いが随所に見える店

100%ハンドメイド、地元の食材をできる限り使う。「自分の子どもに食べさせられないようなものは提供しない」「ラーメンを通して皆を笑顔に」という店主のこだわりは、決して言葉だけでない強い意志を感じました。それは、外観や内装、小さなお子様への心遣い、スタッフの対応などにも現れていて店全体から優しさを感じます。

お店西側の駐車場に第2駐車場も合わせて22台駐車可能
お店に入ると正面に店主からのメッセージが
木のぬくもりを感じる明るくオシャレな店内。お子様用の椅子やオブジェ、カウンター下の荷物置きなど気配りがうれしい

手間暇を惜しまず、じっくり時間をかける

調理過程を見聞きする中で見えてきたのは、時間や努力を惜しまないこと。丸鶏、鶏ガラ、もみじを14時間じっくり煮込んだスープは、徹底した下処理と投入タイミングの調整などで、臭みなどは一切なく、クリーミーで優しい味に。
箸で切れるのに崩れない絶妙の柔らかさのチャーシューは、オーブンで一晩中かけて低温でじっくり焼き上げることで実現。昨年から始めた自家製麺は何度も試行錯誤を重ねたといいます。そうした手間暇がお客様の笑顔につながっているのでしょう。
あっさり系細麺の「しっ鶏そば」、濃厚な「ねっ鶏そば」、つけ麺の「べっ鶏そば」とバリエーションも豊富。

全国を探して行きついた「ふじのくに いきいきどり」を14時間じっくりと炊き込む。鶏だけなのに、あのまろやかでクリーミーなスープに
全部自分で作りたいと始めた自家製麺は国産小麦と塩を使用。右はうっ鶏の中太、左はしっ鶏の細、いずれもストレート
鶏のうまみが凝縮された鶏白湯スープ
秘伝の塩だれに鶏白湯、モチモチの平打ち麺、大ぶりの鶏、豚2枚のチャーシュー、トッピングのムラサキタマネギ……人気No.1「うっ鶏そば」完成
実食。ストレートなのにスープによく絡み喉越しが柔らかい自家製の平打ち麺。スープパスタのような味わい
オーバーナイト調理で作る絶品とりチャーシュー。これだけでも食べにくる価値あり
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「ごちそうさまでした。今までのラーメンの概念が変わる、とにかくうまいというのが分かります。静岡では見たことのないラーメンですが?」
店長 ジョンソンさん
店長 ジョンソンさん
「出身は徳島で、京都のラーメン店で修業していました。『高安』という京都で有名なラーメン店です。スープのベースはそこで学んだものです。独立してお店を出すのに、いい食材、水がある土地を探していて……特に鶏ですが、それが静岡だったんです。その土地の新鮮な食材で作るのが一番ですから。静岡は最高ですよ」
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「静岡にないわけだ。いきなりの繁盛店ですが、一番意識していることは何ですか?」
店長 ジョンソンさん
店長 ジョンソンさん
「正直ここまでお客様が来てくれるとは思っていませんでした。初めての土地だし、ゆっくりやっていこうくらいの感じで。意識しているのは、メニューにも載せていますが、『なんとかします!』精神です。美味しいかどうかを決めるのはお客様で、お客様が美味しいと思うものを提供したい。だから、しっ鶏そばにトロ軟骨を入れたいとか、そういうオリジナルメニューのリクエストも大歓迎で、できる限り応えるようにしているんです」
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「それすごいですね。この規模のお店で。厨さんのラーメン愛を感じます。今日はご協力ありがとうございました。これからも『ラーメンを通して皆を笑顔に』、期待しております」
若くて元気なスタッフ。抜群のチームワークで、お客様を笑顔にしてくれる
驚きの「なんとかします!」精神。今度は「うっ鶏そば」を細麺で食べてみようかな
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「店主の天野さんと店長のジョンソンさんは高校の先輩後輩で、二人で未開の地に。静岡を選んでくれてありがとうって感じです。目をつぶってダーツを投げたら静岡だったって、茶目っ気たっぷりな部分とラーメンへの真摯(しんし)な姿勢のギャップがまたカッコいい。今後の厨から目が離せませんね」

▼ラーメンDATA▼

・麺の太さ:中太
・スープの種類:丸鶏・鶏ガラ
・スープの味わい:こってり★☆☆

取材メモ/昼も夜も行列ができていますが回転は速い方です。行列が苦手な方は、昼は15時までやっているので時間をずらすのがオススメ。若い女性のお客様が多く、普通のラーメン店と店内の風景が違いますが、50代の私でも大満足のお店です。

取材・文・撮影=ジミー中澤

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