ただ辛いだけではない。45年進化し続ける「松楽メン」/静岡

特集

【第2回】全国のタウン誌が選ぶ“本当にうまいラーメン”100選

2018/02/11

ただ辛いだけではない。45年進化し続ける「松楽メン」/静岡

いつ来ても行列、でもまた来ちゃう、地元ファンに根強い人気を保つ静岡の老舗「松楽」。普段は常連さんに申し訳ないと取材お断りが基本のお店を、実食レポートして謎に迫ります。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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最後のモヤシ1本まで、スープと一緒に食べたくなるのはなぜ?

ラーメン好きの先輩とよく来るお店の一つが松楽。辛いラーメンは決して好きな方ではないが、なぜか松楽メンは月に一度は食べたくなる。好物のメンマも豚バラチャーシューも入っていないのに。野菜と麺をバランスよく食べても残るモヤシやハクサイを、最後まで黙々とすくって食べきってしまう松楽メンとは……。

\私が体験レポートします/

何十回と食べに来ている松楽ですが、取材は初めて。並ばないのも初めて(笑)
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「ジミー中澤54歳。出版社勤務を経て現在フリーライターです。2008年発行『静岡最強ラーメン』編集長。30代~40代にかけて、静岡を中心に300店以上のラーメン店を行脚しましたが、最近はすっかりペースダウン。久しぶりのラーメン取材に自然と力が入ります」

女性や年配のお客様が多いのに驚く

ラーメン店というと若い男性中心をイメージするが、松楽の場合は少し違う。女性客が5割と女性比率が高いのだ。また年配の方も多く、親子三代で来店する姿も見かける。人気メニュートップ3は、「松楽メン」「特!松楽メン」「みそ松楽メン」と、全て辛いラーメンなのに。ただ辛いだけではない、ということだ。

言われなければラーメン店と気づかぬ外観。手摺付きのスロープに店主の優しさと心遣いが伝わる
来年で移転オープン10年目だが、とにかくきれい。掃除が徹底されていることが分かる
もともと中華料理店だった名残を残すメニュー。辛くないラーメンもある。餃子540円、チャーハン810円と決して安くはない値段だが、どちらも人気

うまさの秘密は2種類の豆板醤とハクサイにあり

作っていただくのはもちろん一番人気の松楽メン(864円)。調理過程を見せていただきました。味の決め手は2種類の豆板醤で、微妙な組合せで味も変わるという。ハクサイも生と2日間豆板醤で漬けたものと2種類、食感の違いを楽しんでもらうために入れるというこだわりぶりだ。

手前左は熟成した豆板醤。右上は豚ひき肉を豆板醤で炒めた肉味噌
ハクサイ、肉味噌に続いてタケノコ、キクラゲ、モヤシが2種類の豆板醤に絡めて炒められていく
醤油ダレと鶏ガラベースのあっさりスープにストレート細麺を入れたら、すぐに炒めた具材をのせる
最後に白ネギをのせて完成
実食。まずは麺から。癖のないストレート細麺がスープのコクや野菜のうまみを邪魔しない
野菜に絡んだ豆板醤があっさりスープに溶けて、食べながら味が変わっていく。醤油ベースなのに、後味は味噌のようで不思議と最後まで飲み干してしまう
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「ご馳走様でした。自分が初めて食べたのは30年近く前だと思うのですが、この松楽メンはいつ頃誕生したんですか?」
店主 松野さん
店主 松野さん
「先代が中華料理店を始めた時からですから45年前だと思います。その当時は辛いラーメンは珍しく決して人気メニューではなかったみたいです。その後、地元の高校生が罰ゲーム感覚で辛いのを試すのが流行って広めてくれました。でも当時と味は随分変わっていると思います、昔は豚骨でしたから。今は美味しいラーメンは当たり前で、いかにうまい、また食べたいと思ってもらえるかなので、その味を目指して常に改善しています」
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「45年進化し続けているんですね。30年以上も行列が絶えない店ってなかなかないと思いますが何か秘訣は?」
店主 松野さん
店主 松野さん
「小さい店だから、お客さんの顔を見ながらラーメンを作れるので、このお客さんは薄味が好みだなとか、少し味付けを変えることで、うまいと思ってもらえるように配慮しています。ラーメンの好みは個人差がありますから。常連さんが多いので、とにかく地元に愛される店でありたいと思っています」
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「ご協力ありがとうございました。これからもうまいラーメンをお願いします。今度は家族で来ますね」
いつも変わらぬ安定した対応で、ラーメンを楽しむ環境を作ってくれるスタッフの皆様。スタッフの気配り、心遣いが一番の強みかもしれない
ライター ジミー中澤
ライター ジミー中澤
「松野さんの“脳でうまいと感じる味”という言葉が印象的でした。麺と野菜を一緒に食べた時のシャキシャキした食感、辛みの中にも甘みを感じる奥深さも、その味を追求し続けているからだとあらためて思いました。行列が絶えないわけです」

▼ラーメンDATA▼

・麺の太さ:細麺
・スープの種類:丸鶏・鶏ガラ・魚介・削り節・昆布・ほか
・スープの味わい:あっさり★★☆

Yahoo!ロコ松楽
住所
静岡県静岡市葵区竜南3-11-14

地図を見る

アクセス
長沼(静岡県)駅[出口]から徒歩約25分
古庄駅[出口]から徒歩約30分
東静岡駅[北口]から徒歩約32分
電話
054-270-8163
営業時間
11:00~14:00、17:30~20:00(スープが売切れ次第終了)
定休日
金曜
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ>/いつも混んでいます。駐車場も台数はありますが、乗り合わせての来店をおすすめします。店外に行列ができていますが、頑張って並びましょう。それも松楽の楽しみ方の一つです。

取材・文・撮影=ジミー中澤

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