老舗や人気店ひしめくラーメン激戦区・徳島県。その中でも2004年オープンながら、地元タウン誌ランキングでも1位に輝いた話題の店が小松島市にあります。今や徳島ラーメン界を席巻する人気店へと成長した理由に迫ります!
Yahoo!ライフマガジン編集部
まろやかで、味わい深い……。これがファンを増やし続ける一杯!
ご当地ラーメンのひとつ、徳島ラーメンといえば「茶系」「白系」「黄色系」の3種類のスープが有名ですが、地元では昔ながらの「中華そば」の味を出す店が増えてきています。中でも今一番勢いがある店といえるのが小松島市にある「中華そば 猪虎(いのこ)」です。週末ともなると行列ができるほど、たくさんの人を魅了するそのおいしさの秘密を調べちゃいます。
\私が体験レポートします/
- ライター榎本
- ライター榎本
- 「徳島県内の情報を発信するタウン誌『あわわfree』『Geen(ジーン)』スタッフ・榎本はるかです。食べることが大好きで、話題のグルメ店があればすぐに足を運ぶほどのフットワークの軽さ! 大好物はもちろん、『徳島ラーメン!』です」
2004年のオープンから一躍人気店に仲間入りした秘密とは!?
徳島のタウン誌『あわわfree』の「徳島のラーメン店134軒の店主に聞いた一番好きなラーメン店ランキング」でも見事1位に輝いた、小松島市にある「猪虎」。創業は2004年。当時は材料をふんだんに使ったラーメンを提供していたそうだが、客足が遠のいたことから一度店を閉め、味の改良に全力を注いだ。
試行錯誤の末にたどりついたのは余分なものは入れず、シンプルな素材で作る「徳島で愛されてきた昔ながらの中華そば」。素材のうまみが見事に調和したバランスのよいまろやかな味を完成させて再オープン。以来、訪れた客同士の口コミで徐々に客足が伸び、今や週末の昼時ともなれば行列必至の大人気店へと成長した。
- ライター榎本
- ライター榎本
- 「鼻に抜けるような甘い香りと丸みのある甘さのスープがおいしいです! どんな素材からできているんですか?」
- スタッフ猪子さん
- スタッフ猪子さん
- 「まずダシは豚骨・鶏ガラ・豚足を12時間炊いて作っています。丁寧にアクを取って、雑味なくうまみだけを抽出しているんです。火加減で香りも味も変わるので、日々調整しながらお客様に満足してもらえる味を出せるように努力しています」
- ライター榎本
- ライター榎本
- 「なるほど! かえしも特別なものを使っているんですか?」
- スタッフ猪子さん
- スタッフ猪子さん
- 「濃口・薄口醤油、そしてチャーシューを煮込んだタレをブレンドしたかえしを使っています。肉のうまみでコクが加わっておいしくなるんです」
ほんのりと香ばしさがあってマイルドで、後味がスッキリのおいしさは子どもから年配の人まで、幅広い世代に支持されている。中華そばのほか、チャーシュー丼やチャーハンなどサイドメニューも充実。ガッツリ食べたい人はセットで召し上がれ。
- ライター榎本
- ライター榎本
- 「とにかく、ふんわり甘味を感じるまろやかなうまみが口中に広がっていくスープは、最後の一滴まで逃さず飲み干してほしい。スープだけでなく、老舗製麺所から仕入れる歯切れもよくコシのある細めのストレート麺、柔らかくジューシーなチャーシュー、黄身も柔らかな煮玉子などトッピングも絶品です!」
紆余曲折をへて、自分が納得できる中華そばにたどり着いた店主・猪子さん。今でも毎日プレッシャーを自分にかけながらラーメン作りに励んでいるんだそうです。『やるからにはおいしい中華そばを提供したい、その思いはずっと変わらないです』と話してくれた猪子さん。その熱い思いこそ人気店へと押し上げた理由にほかならない。
▼ラーメンDATA▼
・麺の太さ:細麺
・スープの種類:豚骨・鶏ガラ・豚足
・スープの味わい:こってり★☆☆
取材メモ/創業時の店舗が老朽化したことから2016年に移転リニューアル。席数が増えて駐車場が広くなり、さらにファンが増えることに。2018年からは、お客様からのリクエストもあり営業時間が夜8時まで延長。人気店の進化にこれからも注目したい。
取材・文・撮影=野々村まり モデル=榎本はるか
※掲載の内容は2018年2月時点の情報に基づきます。
※2019年6月に店舗(住所、電話番号、営業時間など)、メニュー、料金などの一部情報を更新しました。
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