日本一の旅客数を誇る、東京羽田空港。常に世界の空港ランキングの上位をキープしているほど、日本の空の玄関口として大活躍している。今回はそんな羽田空港から在日の外国人たちのお墨付き、世界に誇れるお土産10選をご紹介しよう。
Yahoo!ライフマガジン編集部
外国の友人が本当に喜ぶお土産は、外国人に聞くべし!
外国人にあげるとしたら、外国人に聞くべし! ということで、日本に住んでいる外国人に協力をお願いした。
特に外国人向けのお土産も多く揃う雑貨店で調査スタート!
第2旅客ターミナル3階にある『Tokyo’s Tokyo(トーキョーズ トーキョー)』。
「東京発の旅」をキーワードに、旅人たちへ向け今注目のクリエイターがプロデュースする雑貨と本が並ぶ。全国各地の作り手が生み出す、まさに「Made in Japan」商品が多数あり、外国人観光客にも大人気だそう。
旅の高揚感を演出した明るい店内にぎっしり並ぶ商品たち。早速3人の調査開始。
1.「ナナコプラス 和の菓子モチーフ雑貨」(1個500円~)
本物の飴がアクセサリーに!
こちらの商品、なんと本物の飴を樹脂コーティングしたもの。老舗和菓子屋にあるような、日本の繊細で可愛らしい和のお菓子をそのまま再現したアクセサリーは、日本の伝統や匠の技を世界へと発信する新しいツールとも言える。
特殊な技術により、中の飴の色合いや細かい柄もそのままコーティング。ヘアアクセサリーやキーホルダーなど種類も豊富でお手頃な価格帯も魅力的だ。
- アンナさん(アルメニア出身)
- アンナさん(アルメニア出身)
- 「本当にかわいらしい! なんといっても本物の飴っていうところが素晴らしいよね。たくさん買って友人に配るのにも、かさばらなくて良いね」
- ジェズさん(フィリピン出身)
- ジェズさん(フィリピン出身)
- 「パッケージが透明だから綺麗な中身がパッと見えて第一印象がすごくいいね。飴細工の繊細な模様や色使いがそれぞれ違ったり種類が豊富だったりと、日本の伝統工芸の技術もよく伝わるし、お土産に最適だと思う!」
2.「コチャエ つつみ絵」(1枚800円~)
使い方いろいろ! ポップな和柄がかわいい風呂敷
楽しい柄が豊富の風呂敷。
パンダや雷門がプリントされた東京と、舞妓さんや五重塔がプリントされた京都。二つのご当地柄が登場し、とても人気があるそう。
- ルーさん(フランス出身)
- ルーさん(フランス出身)
- 「やっぱり、『歌舞伎』や『舞妓』みたいに日本の文化を表す図柄はとても人気があるよね。風呂敷として使わなくても、壁に飾ったりしておしゃれに楽しめると思う! いくつ買ってもかさばらないのも、お土産として高ポイントだね!」
- アンナさん(アルメニア出身)
- アンナさん(アルメニア出身)
- 「私の場合、母国で日本のお土産を待っている人がとっても多いの! アルメニアでは日本の物は珍しく映るからね。だから手頃な価格っていうのは本当に大切なの。もらう側も、大掛かりでなく手軽に日本を感じられる商品というのが一番好まれると思うわ」
3.「おべんとうトランプ」(1個1400円)
なんてユニーク! 54種類のおべんとうが楽しめる
これ、ウケてた~! いわゆるキャラ弁や、焼き肉弁当、シャケ弁からサンドイッチ弁当まで54種類すべて異なるお弁当の図柄のトランプ。
日本語ではあるものの、裏面に献立やユニークな遊び方が載っている。日本人でも欲しくなってしまう一品だ。
- ジェズさん(フィリピン出身)
- ジェズさん(フィリピン出身)
- 「これ最高だね! 日本の食べ物はおいしくてとても人気があるし、54種類も載ってるからいろんなお弁当を知ることができるしね。しかもトランプなら子供から大人まで誰でも遊べるから絶対に喜んでもらえる」
- ルーさん(フランス出身)
- ルーさん(フランス出身)
- 「おもしろいね~、こんなにたくさんの日本食を知ることができるなんて! インパクトもあるし、誰でも楽しめるから喜ばれるだろうね。裏面の独自のルール等は日本語だけだから読めないけど、トランプ遊びは万国共通だから問題ないね」
4.「キッソオ アクセサリー」(1680円~)
あの鯖江のメガネフレームと同じ素材!
こちらは福井県鯖江市の特産であるメガネフレームと同じ素材を使用したアクセサリー。
遠くからでも目を引く鮮やかな色合いとおしゃれな模様は、メガネフレームと同じ、アセテートという素材を飴細工のように練り込んで創り上げたもの。手作りだからこそ感じられる温かみのあるこだわりの逸品だ。
- アンナさん(アルメニア出身)
- アンナさん(アルメニア出身)
- 「素敵! とてもおしゃれ。鯖江の特産のメガネの話を披露しながら渡せば、また一つ日本の文化を伝えることができるわね。女友達や家族に喜ばれると思うな~。デザインも種類も豊富だしすごく気に入ったわ!」
5.「SUMOU バスソルト(入浴剤)」(1包180円)
相撲の決まり手が勉強できちゃう?
「イライラ、冷え、乾燥を相撲の技で吹っ飛ばす!」というコンセプトの国産塩を使用した薬用入浴剤。
相撲の技にちなんだネーミングで「寄り切り風呂」「押し出し風呂」「うっちゃり風呂」の全3種類展開。1包からのバラ売りはもちろん、3種類2包ずつがセットになっている「横綱セット」もあり、ちょっとした受け狙いにも使えそう。
- ルーさん(フランス出身)
- ルーさん(フランス出身)
- 「これは、なんといっても値段的にまとめ買いに向いてる! フランスではあまり使わない入浴剤、っていうのが逆に日本のお土産っぽくて喜ばれると思う。それに相撲という誰もが知っている日本の国技だからね。誰にでもあげられるちょっとしたお土産にとても良いね!」
- ジェズさん(フィリピン出身)
- ジェズさん(フィリピン出身)
- 「相撲はみんな知っているけど、技の名前まではわからないから説明したらきっと喜ぶね。フィリピンはとにかく日本が大好きな人が多いの。みんな日本をもっと知りたい! という人たちだからどんなジャンルでも日本の文化に関連するものだったら絶対に喜んでくれるのよ」
6.「のり巻きタオル」(1個600円~)
どこからどう見てものり巻きでインパクト大!
広げるとシンプルなボーダー柄になるため、どんな場所でも馴染んでくれるのり巻きタオル。
バランの入った竹皮の箱におさまった、鉄火巻き、かっぱ巻き、納豆巻きの3本セットも日本ならではのお土産だ。
- ジェズさん(フィリピン出身)
- ジェズさん(フィリピン出身)
- 「かわいい(笑)。とっても日本らしい。開くとわからなくなっちゃうけど、渡す時のみんなの反応がとてもおもしろそう! のり巻きの種類や、箱に入った緑のバランなど、ディテールにも凝っててさすが日本、という感じ。冗談好きの男友達にすごく喜ばれると思う」
7.「tente 富士山ティッシュケース」(1個1600円)
みんな大好き、日本のシンボル富士山!
富士山のユネスコ世界文化遺産登録を機に、デザインされた富士山柄のティッシュケース。
かっこよさを演出できる赤富士と、さわやかな青の二色展開。ティッシュを出すと富士山頂にかぶるまっ白な雪を思わせるという、凝った作りに。
- ルーさん(フランス出身)
- ルーさん(フランス出身)
- 「ザ・ジャパンだね! 王道なんだけど、やっぱり富士山はみんなが喜ぶモチーフなんだよね。ティッシュを出すと山頂まで完成するっていうデザインもおしゃれですごく好き」
- ジェズさん(フィリピン出身)
- ジェズさん(フィリピン出身)
- 「私もやっぱり富士山は惹かれるな。日本の象徴的なシンボルだから、これをあげたら絶対に日本からのお土産だとわかるもの」
8.「かまわぬ てぬぐい」(1枚800円~)
江戸の古典柄からモダンな現代柄まで揃えて楽しい
江戸・明治の時代には生活必需品であった日本のてぬぐい。現代の生活の中でも再び見直されつつあり、薄手でかさ張らず色やデザインも豊富にあることから、ラッピングや贈り物としても国内外を問わず人気。
お手頃価格なので柄違いで数枚購入しても良さそう。
- ルーさん(フランス出身)
- ルーさん(フランス出身)
- 「柄の種類がとにかく豊富だよね。寿司ネタや漢字、忍者など、たくさん日本のことがわかる絵柄があった。風呂敷もそうなんだけど、この手ぬぐいも額に入れて壁掛けなんかにするとおしゃれだと思うんだよね。恐らくそういう使い方している外国人もいると思うよ。アートとして飾れるくらい魅力的な絵柄だし、布巾みたいに使うのはもったいない気がするよ(笑)」
- アンナさん(アルメニア出身)
- アンナさん(アルメニア出身)
- 「とても魅力的だわ。これだけの種類があれば、まとめ買いして選んでもらう楽しみもあるわよね。それぞれの意味や由来を伝えてあげるのも喜ばれるけど、寿司のネタや魚の漢字は見るだけでもインパクトがあっておもしろいわ」
9.「OJICO(オジコ) 羽田限定ロングTシャツ」(3500円~)
親子コーデが楽しめちゃう!
ユニークなデザインで人気のオジコから羽田限定Tシャツが登場!
2人で着ると絵柄がつながるなど遊び心が満載。豊富なサイズ展開で小さなお子さまから大人まで安心。
- ジェズさん(フィリピン出身)
- ジェズさん(フィリピン出身)
- 「ここでしか買えない限定物は個人的に結構惹かれる! 値段は少し張るけど、日本製で高品質なものだと考えると価値ある買い物だなと思う。友達用というよりは、親戚、家族用かな。デザインもシンプルで着やすいよね」
10.「折り鶴ピアス」(片耳2500円)
本物の折り鶴をそのままコーティング!
手作りの小さな折り鶴を樹脂加工したピアス。
折り鶴は日本人にとって病気の快復や無事、平和への祈りを込めるもの。色とりどりの小さな鶴が、身に着ける人を守り、寄り添ってくれるような優しく繊細な日本の手作りアクセサリー。
- ルーさん(フランス出身)
- ルーさん(フランス出身)
- 「すごく繊細で綺麗だね。片耳に一つ付けるだけでもおしゃれだね。手作りだからか、値段は少し高めだけど、とても日本っぽくて素敵」
- ジェズさん(フィリピン出身)
- ジェズさん(フィリピン出身)
- 「綺麗! 全色買っていって配りたい~! 折り紙も折り鶴もみんな知っているし、手作りの折り鶴ピアスなんてとても素敵だよ」
【番外編】お土産には選ばなかったけど、気に入っちゃった「歌舞伎マスク」
一回使い切りなのでお土産にはもったいないかも、と意見があったものの、とても気に入っている様子。
歌舞伎以外のアニメキャラには興味なし(笑)。やはりこの迫力のある、隈取の独特の表情がとても魅力的なんだそう。確かに、我々日本人から見てもどこか惹きつけられる表情だ……。
【やっぱり】日本の土産は文化・伝統に寄り添ったものが人気だった!
いかがでしたでしょうか? 手ぬぐいや風呂敷を額に入れて飾るという発想がとても新鮮でした。日本の文化、伝統をアートと捉えてくれることがうれしいですよね。
外国人観光客の増加に伴い、お土産もニッチなものやユニークなものが増えてきていますが、一周回って求められているのはやはり「The Japan」。3人から何度も出てきた言葉が、「日本のことがよく知れるもの」、「それだけで日本のものだと分かるもの」。
日本の文化や伝統をお土産として伝えたいと思ってくれている外国人たちに、うれしさと安堵感さえ覚えた取材でした。
取材メモ/今回のテーマは実は普段から私もとても気になっているところでした。外国人の夫を持つ私は、必然的に日本の物を外国に住む親戚達に送る機会が多くあります。これは微妙かな、ベタすぎるかな、なんて毎回悩んで、送るまで大変な思いをしていました。次回からは、3人の助言を活かしてお土産選びが少し楽しくなりそうです(笑)
取材・文=ローズヴィア 麻友子(リベルタ) 撮影=遥南 碧