広島のラーメン文化を変えた「我馬」のコクあり豚骨スープ/広島

特集

【第4回】全国のタウン誌が選ぶ“本当にうまいラーメン”100選

2018/02/26

広島のラーメン文化を変えた「我馬」のコクあり豚骨スープ/広島

それは衝撃だった。西暦2000年。SNSの概念がなかった時代に、口コミで瞬く間に人気となったラーメン店が登場した。これを皮切りに広島市西区横川界隈は激戦区へと変わっていく。あれから18年。広島県内に8店舗を展開するようになった今でも行列は続く。その人気の秘密は何か探ってみた。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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広島市内随一。群を抜く知名度と提供数。豚骨ラーメンの絶対王者

福岡の超人気店で修行したとあって瞬く間に人気に。キレのある後味の豚骨スープや替え玉のシステムをこの店で知った人も多い。だが広島人は飽きるのも早い。最初は飛びつくように並ぶが、少し経てば落ち着いていく県民性だ。そんな中、変わらず魅了し続ける濃厚豚骨ラーメンとは。

\私が体験レポートします/

並んで待っている人のために、入り口にはお茶が用意されているのが嬉しいですね
ライター深海
ライター深海
「ラーメン愛好歴20年以上。替え玉するより違うラーメンを2杯食べることが好き。生まれ育った広島を拠点に活動する俳優・タレント。劇団グンジョーブタイ主宰。ロケや旅行でご当地ラーメンを食べるのは最優先事項。感動して一週間、昼夜と通いつめたり、1杯のラーメンを食べるために4時間歩いたことも。『インスタグラム用に写真を撮る場合は提供されて1秒以内で』『お酒と一緒に食べない』という自己ルールを定める。『今日は看板メニューの赤うまをいただきます!』」
店内はスタッフの活気で溢れている。テーブルの上には高菜やもやし、紅生姜なども。つまみながらラーメンの登場を待つ
どんぶりの底にまず入れる、タレのようなもの。何やらスープ以外にも味の秘密がありそうだ
そして本命のスープが入る。何度も裏ごしをすることで、まろやかな味になるのだろう
数回、宙に舞う細麺。筆者がやったら絶対失敗しそうな麺の湯切り
一番人気の赤うま味玉のせ(900円)。濃厚なコクが特徴だ。他にあっさりした白うま、醤油の黒うまがある
まずはスープを。香油に絡めて飲むのは後にして、まずはそのままいきたい
麺の硬さは好みで選べる。「20代はバリカタが多いですね。」と聞いて、なぜかバリカタを選ぶ

まろやかという言葉が似合う濃厚な豚骨スープ。凝縮した旨味を感じさせつつ、クセがなくスッキリしている。食べ進めると香油が混ざり、味にコクと深みが加わる。人気のトッピングの味玉はほんのり出汁の効いた味わい。黄身のとろけ具合がちょうど良く、箸で半分に割ってスープと絡めて食べたくなる。

目に見えない進化を続ける看板メニュー。広島に根付いた博多風ラーメン。

ライター深海
ライター深海
「いやぁ、さすが一番人気。18年変わらない味ですね」
取締役営業部長 小林さん
取締役営業部長 小林さん
「はい、赤うまが人気ですね。だけど、実は味を少しずつ変えていっています。気づかれる人は少ないですけど。この前も麺を変えました。配分量や厚みを変えて、歯切れをよくしたんですよ。あと小麦の香りもほのかに香るようになりました。次はスープの炊き込み方やチャーシューがほぐれるように改良します」
ライター深海
ライター深海
「味が変化していっていることは気がつかなかった! 言われてみれば濃厚な豚骨ラーメンという印象はそのままに、口当たりや余韻は以前よりスッキリと感じる。馴染みやすい味、という表現がしっくりくるかもしれない」
開店直前のスタッフさんたち。明るく活気のある掛け声は居心地がいい
ライター深海
ライター深海
「スープや麺は東広島市西条にて作られている。この地の水は日本三大酒処としても名高い。以前スープはお店で作っていたというが、これもより美味しくするための進化なのだろう。チャーシューはスープの種類によって作り方を変えているという。赤うまのチャーシューは広島の醤油会社と作ったオリジナルの醤油を継ぎ足しながら炊き込んでいく。存在感のある濃厚さが特徴だ。濃厚な豚骨の奥に、和の香りがほんのり。地元に寄り添った優しい味わいが飽きさせない秘密なのかもしれない」

▼ラーメンDATA▼

・麺の太さ:細麺
・スープの種類:豚骨
・スープの味わい:こってり★★☆

取材メモ/筆者が取材で訪れたのは開店前の時間。従業員は皆活気があり、急ぐというより落ち着いた機敏な動きで無駄がない。普段からお客から見えないバックヤードなどでの振る舞いを大事にしているという。接客の安心感がそのまま居心地の良さにつながっているのだろう。次は違う時間帯に再訪して接客を受けてみたい。

取材・文=深海哲哉 撮影=梅田麻衣

TJ Hiroshima

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2017年に40周年を迎えた広島のタウン情報誌。グルメ、レジャー、ファッションなど広島の街ネタなら何でもおまかせ! 巻頭特集が40ページ以上で読みごたえ十分。広島カープの選手インタビューも毎月掲載中。

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