鈴木砂羽も絶賛のこだわり神戸餃子。千歳烏山「餃子てんほう!」

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4月の連載記事まとめ

2018/04/01

鈴木砂羽も絶賛のこだわり神戸餃子。千歳烏山「餃子てんほう!」

役者仲間や友人たちと「餃子部」を結成するほどの餃子フリークな、女優・鈴木砂羽。おいしい餃子を求めてさまざまな街を食べ歩く連載「鈴木砂羽の餃子道」第32回!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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作り置きをせず注文を受けてから包む、目にも美しい焼餃子

こんにちは、鈴木砂羽です。今回は千歳烏山にやってきました。京王線で新宿から10個目にあるこの町は、駅の南北に充実した商店街が広がる、とっても住みやすそうな住宅街。千歳烏山駅から3分ほど歩いたところにあるのが、今回訪れる「餃子てんほう!」です。赤い看板に大きく書かれた、インパクトのある店名。なんで「!」がついてるの!? という疑問を胸に抱きつつ、お店に入ってみましょう。

北口の商店街を抜けて、旧甲州街道を渡ったすぐのところにあります

熱心に調理するご主人と、仕込みに接客にと忙しく働くおかみさんのご夫婦で営まれているこのお店。壁に貼られた説明書きには「神戸元町、人気の『ぼんてん』で学んだ味をもとに作り上げた当店オリジナルのこだわり餃子」と書いてある。神戸の餃子は私も食べたことあるんですが、味噌だれで食べるのが特徴ですよね。てんほう!の餃子はどんな味なのか。早速食べてみましょう!

お店のフィロソフィーがうかがえる説明書き

このお店では、注文を受けてから餃子を包むのだそう。せっかくなので、包むところから見学させてもらいました。

餡のメインになるキャベツは、季節によって産地を変えているのだそう
ご主人が手際よく包んでいきます
ひだをあまりつない包み方!

特注した薄めの皮で手際よく餡を包んでいく。よく見ると、包む時にひだをあまりつけていないんですね。

「早く包めるようにしているのもありますが、ひだをつけないほうがおいしいんですよね。ひだが多いと、その分硬くなっちゃうから」と語るのは、お店のご主人・山下哲也さん。初めて見る包み方ですが、シンプルでいて美しいフォルムの餃子を油を薄く引いた焼き台に並べていきます。

少し多めの水で蒸し焼きに
焼き上がった餃子は……?
この美しさ! まさにGLG(グッドルッキング餃子)!

焼き目をちょっとつけてから、たっぷりめに水を入れて蒸し焼きに。仕上げにごま油を回して……見て! なんかうっとりするような美しさ。これはもう、うっとり餃子と名付けたいぐらい(笑)。

焼餃子(1人前6個・380円)

まずは焼餃子を、何もつけずにいただきます。 

あーーっ、おいしい! キャベツの甘みがすごく出てる。薄手の皮は焼き目の部分はパリッと、だけど全体的にはふっくらとしていて。食べた時に、餡がほろっとほどける感じが絶妙なんです。

「うちの餃子は皮が薄いでしょ。食べて、皮と中の餡が一緒になくなっていくっていうのが理想なんです。あんまり分厚いと、団子食べてるみたいになっちゃうじゃない?」(山下さん)

これはビールがすすんじゃう!

そう、口の中で餡と皮が一体化する感覚。私もかなりいろんな餃子を食べ歩いてきたけど、ここまでバランスの取れた餃子にはなかなか出会えない

次はお店オススメの味噌だれでいただきます。うーん、さっぱりしていておいしい! 味噌だれっていうとちょっとくどかったり甘ったるかったりするけど、ここのはしつこくないからたっぷりつけてもうまい! これに自家製のラー油を加えて……このラー油も香ばしくておいしいんだ。これはヤバイですよ! いつまでもパクパクいけちゃうやつです(笑)。

師匠を教えを基にしながら、夫婦が二人三脚で進化させた味とは?

続いて、水餃子をいただきます。水餃子も焼餃子と基本的に同じものだけど、皮は少しだけ厚くしたものを使っているのだそう。

おいしそうに茹で上がった水餃子
水餃子(1人前6個・380円)

うーーん! 同じ餃子でも、水餃子はこちらはつるんとした喉越しが素晴らしいですね。皮の包み方も変えてるのか、ひらひらした食感が、ちょっとワンタンみたいで。皮の繊細なおいしさが際立ちます。

「餃子はね、皮が命なんですよ。皮が不味いと全然おいしくない。この皮は神戸から取り寄せてるんですが、もともとは私の師匠が3年ぐらいかけて業者にダメ出しして完成した特注品で。私はそれを引き継いだ。でも、師匠の店では水餃子は出してないから、水餃子用の皮は、私がその業者に新たに作ってもらったものなんです」(山下さん)

しその風味が効いたポン酢につけて食べるとまた美味しい

で、水餃子のほうが野菜のシャキシャキした食感がより感じられるのもよくて。青じそ風味のポン酢で食べると、これがまたおいしいんです。無限に食べられちゃう、無限餃子ですよ。

それにしてもご主人、餃子の店をはじめたきっかけは?

「私の師匠である神戸『ぼんてん』の創業者は、私がサラリーマンをやっていた頃の上司だったんです。彼は会社で役員にまでなった人なんだけど、急に餃子屋をはじめるっていうから、最初は何を考えてるんだ?って思いましたけどね(笑)。会社勤めしてる間もお店に時々食べに行ってたんですが、この餃子がおいしくて。私が60歳で定年を迎えた時、店を開こうと師匠から餃子を学んだんです。それまでの料理経験ですか? いやいや、台所に入ったこともなかった(笑)」(山下さん)

定年を機に餃子職人の道を歩きはじめた、ご主人の山下哲也さん

それまで専業主婦だった奥様の睦子さんも、突然お店をやることになった驚いたそうですが、偶然にも奥様はもともと栄養士として働かれていた経験から、ご主人にいろいろとアドバイスもしながら、二人三脚でおいしい餃子を作り続けてきました。

師匠から学んだ餃子の味を受け継ぎながら、持ち前の探究心でさらに改良を重ねていった「餃子てんほう!」。そのこだわりは、たとえば餡の仕込みにも……。

「だいたいのお店は1日分を大量に仕込むと思うんですけど、ウチはそうじゃなくて、1日に何度もキャベツを刻んで、何度も餡を仕込むんです。それに、普通キャベツをぎゅっと絞ってから餡を練るけど、ウチはキャベツを絞らないんです」(睦子さん)

あまりにも美味しくて、焼餃子をおかわりしちゃいました!

「師匠の作り方では、キャベツを刻んでからめちゃくちゃ絞るんだけど、私は絞らない。絞ったら野菜のいい部分が全部流れていっちゃうからね。作り置きせず、注文を受けてから包むっていうのは、私の発想で。寿司屋さんは注文受けてから握るでしょ? その感覚なんです。そういう感じで、師匠から教わったものから、少しずつアレンジしていってる。だから、師匠の餃子とは同じ味ではないんです」(山下さん)

ご主人の餃子愛の深さに接して、思わず顔がほころぶ砂羽さん

師匠の味に追いつけ追い越せと、おいしい餃子を追求し続けてきた山下さんご夫婦。ところで、「てんほう!」という名前にはどんな意味が?

「最後に『!』をつけたのは字数の問題なんだけど(笑)、てんほうの『てん』は点心、『ほう』は奉仕。みなさまに奉仕する気持ちで点心(餃子)を作るので、私たちを生活させてくださいね、という意味で名づけたんです』

いやはや恐れ入りました! 「餃子てんほう!」の、隅々までこだわりが詰まった餃子。間違いのないおいしさでした!

最後は奥様の睦子さんも一緒にギョーポー(餃子ポーズ)でパチリ!
Yahoo!ロコ餃子てんほう!
住所
東京都世田谷区南烏山6-29-6 徳永ビル 1F

地図を見る

アクセス
千歳烏山駅[西口1]から徒歩約3分
芦花公園駅[北口]から徒歩約13分
仙川駅[出口]から徒歩約21分
電話
03-5313-5286
営業時間
月~土 11:50~14:00,17:00~22:00
定休日
毎週水曜・日曜
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

構成=宮内健 撮影=熊谷直子 ヘアメイク=吉野麻衣子

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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