コクと深みピカイチ☆一度は食べたい「スタミナラーメン」/茨城

特集

【第8回】全国のタウン誌が選ぶ“本当にうまいラーメン”100選

2018/03/25

コクと深みピカイチ☆一度は食べたい「スタミナラーメン」/茨城

ラーメンの味は、定番だけにあらず。塩、醤油、とんこつ……の王道だけでラーメンを知ったということなかれ! 日本中を食べ歩けば、熱烈なファンに愛される味に出会うこともある。茨城でしか味わえない変わりダネを食べに行こう。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

知る人ぞ知る、昭和から続く栄養満点の「スタミナ冷やし」

ラーメンが醤油やみその定番だけで、今のように味も多彩でない時代にそれは誕生した。それが、茨城県の勝田市(現・ひたちなか市)と水戸市で食べられていた「スタミナ冷やし」。昭和40年代後半に誕生し、今もなおコアなファンに愛されるひと品。はたしてその秘密とは?

【ラーメン推薦者】
『月刊サクラサクライフ』編集長 那須雄弘
「松五郎の『スタミナ冷やし』はモッチリした特注のストレート麺と相性抜群の具材たっぷりのピリ辛あんが特徴。やみつきになる一杯です!」

\私が体験レポートします/

こんにちは! 水戸に生まれ育ってはや幾年。生粋の茨城っ子です
ライターいのうえ
ライターいのうえ
「仕事帰りは、ひとりラーメンでしっぽりと! 茨城の生活情報誌『月刊サクラサクライフ』の編集部員いのうえです。水戸で生まれ育ったわたしが、皆様にぜひ味わっていただきたい地元を代表する一杯をお伝えします」

ホンモノに出会える「スタミナラーメン松五郎」

ずらりとカウンター。レトロな内観に歴史を感じます

総本家と書かれたのれんをくぐり店内へ。メニューはもちろんスタミナラーメンで。味は2種類で、冷たい麺にあつあつのあんをかけた「冷やし」と、あつあつの麺とスープの上にあんをのせた「ホット」。今回は、編集長も熱く語っていた「スタミナ冷やし」をいただくとします。

「松五郎」店主の池田さん(左)とスタッフの横田さん(右)

腕を振るうのは、スタミナラーメンの開発者である先代からこの店を受け継いだ池田さん。受け継いだレシピをベースに、味わいを追求し続けています。多くの店が看板を掲げ、今でこそ一般的にその味を身近に感じられるようになったスタミナラーメンですが、その原点はすべて「松五郎」にあるのです。

レバーと野菜の組み合わせ! スタミナたっぷりの甘辛あん

野菜たっぷりで体にも優しい! 元気になるならコレですよ!

スタミナラーメンの顔は、たっぷりの野菜とレバーを炒めてできた美しいあめ色の甘辛あん。具材は、池田さんが先代からレシピを受け継いだときから変更は、一切なし。ニンジン、ニラ、カボチャと独自の下処理をしたレバーを油通し。お店によっては肉を使うこともあるそうだが、あくまでもスタミナラーメンは、レバーが前提! その理由は、誕生した時代にさかのぼるそう。

多いときで、最大12人分まとめて作ることも! 剛腕な池田さん
店主 池田さん
店主 池田さん
レバーは、一般的にクセの強い食材。開発された昭和40年代では、捨てられる部位だった。けれど、原価は安いというメリットがあった。そこを逆手にとって、ひとつのラーメンを仕上げた。レバーの食感やにおいは、下処理などを工夫さえすれば、おいしく食べられます」

レシピを守りつつ、コクと深みを追求し今に至る

スタミナラーメンの味を決める甘辛あんのベース

今もレシピのベースは変えずに、その時代時代のニーズにあった味へと改良を加える池田さん。大きな転換期となったのは代替わりのとき。池田さん自身でスープの改良に着手し、今日の「松五郎」を支えるおいしさを、新たに誕生させたのです。

店主 池田さん
店主 池田さん
スープが変われば、味も変わる。ベースは変わらないけど、コクや深みを出したかった。そのために、正月以外は店にこもりきっていたこともあります(笑)」
ライターいのうえ
ライターいのうえ
「スタミナラーメンの味を決める大切な甘辛あんですからね……。その思いには脱帽です」
こちらも大きな鍋! 最大10食分を入れてゆでているそう

「松五郎」のもうひとりの主役は、特注麺の中太のストレート。季節や温度、湿度を緻密にデータ化し、作り上げた思い入れのある大切な麺で、開発に3年という月日をかけて作られた代物です。

ゆで時間5分! 湯切りしたあとはしっかり締める! が鉄則
スタッフ 横田さん
スタッフ 横田さん
「あんとの絡みも重要ですが、かみ応えの感覚も残したい。ざるにあけて水をぶっかけながら、冷水とダブルでしっかりと締めます。頃合いは、親指と人差し指の感触で確かめます」
ライターいのうえ
ライターいのうえ
「締めの頃合いは、手の感覚のみ……もはや職人技ですね」

ボリューム満点! 食べたら元気になれる至極の一杯

「スタミナ冷やし」(750円)をいただきまーす!

ほんのりと醤油の香り……そして、黄金に輝く照りがお見事! あんと麺を絡ませ、口に運んでひとすすり。ひとかみ、ふたかみ……すると、モチモチとした食感と野菜の甘味がじんわりと口に広がります。口の中全体が「おいしいー!」と、喜びの拍手喝采!

ライターいのうえ
ライターいのうえ
「しつこすぎない甘さ! 油通しされた野菜はホクホクで、しっかりかみしめたい」
箸をしっかりもってすくいましょう!

お次は、甘辛あんをまとったレバーをひと口。すると、これがレバー!? と疑ってしまうほどの軽やかな、かみごこち。くさみなく、さくりとパクパク、テンポよく味わえる。日頃、感じてきたレバーへの複雑な感情は、一蹴。「こんなレバー、出会ったことがない」と、常識が覆る

ライターいのうえ
ライターいのうえ
「これが、コクと呼ばれるものなのか!? 甘辛あんもなんだか懐かしい味がする」

口に残るのは、ピリリとした辛みとほかほかとした感覚。食べ終わったあとの余韻が十分に残る代物。絶妙な味のバランス、麺の食感がマッチしてやみつきに! なんだか、お替わりがしたくなってきたぞ!

ライターいのうえ
ライターいのうえ
「『まずは食べてみて』と、話す店主の池田さんは研究熱心。今でも完成したとは思っていない……と語ります。今回、新たな発見とおいしさを教えてくれた「松五郎」のスタミナラーメン。熱い思いをもった店主が作る一杯が今後どんな姿になっていくのかますます楽しみに!」

▼ラーメンDATA▼ 

・麺の太さ:中太麺
・スープの種類: 非公開

取材メモ/スタミナラーメンを、茨城のご当地ラーメンとして全国へ発信し、広めた立役者でもある池田さん。ご当地ラーメンとして根付いたからには、一般家庭のお母さんでも自分流にアレンジしながら、食卓で味わってもらえる存在になっていって欲しいという思いも聞けました。

取材・文=井上晶子  撮影=那須雄弘

月刊サクラサクライフ

月刊サクラサクライフ

毎月28日前後、無料

水戸市・ひたちなか市を中心に発行のポスティング型フリーペーパー。コンセプトは企画力で地域活性化。見逃しがちな地元の魅力も、企画や創造力で再構築し有力なコンテンツにする事を目指す。183000部発行。

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

SPECIAL

SERIES