聖地巡礼! アニメ好き感涙の杉並アニメスポットに潜入

聖地巡礼! アニメ好き感涙の杉並アニメスポットに潜入

2018/02/02

世界に誇れる日本の文化、アニメ。ここ数年では、映画『君の名は。』をはじめ、アニメにゆかりのある場所を巡る聖地巡礼が話題に。そこで今回は「日本のアニメ聖地88」に選ばれた「杉並アニメーションミュージアム」に潜入。アニメファンの聖地、杉並のアニメスポットを巡礼してきました!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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ラーメン大好き「小池さん」のモデルも登場⁉ 絶対行くべき杉並のアニメスポットとは

壁一面に人気漫画家さんたちのイラストやサインがびっしり。記事後半にはアニメや漫画にどっぷり浸れるグルメスポットも登場するので、お楽しみに!

【アニメファンが認めた「日本のアニメ聖地88」って?】

近年、アニメファンによる作品の舞台となった土地への訪問がブームになっています。最近は耳にする機会も増えましたが、ファンの間では“聖地巡礼”と呼ばれることも。代表的なのが、映画『君の名は。』の舞台になった岐阜県飛騨市。こちらは多くのファンが訪れる人気観光地になりました。

そんなアニメファンたちの声をもとに、アニメ作品とその聖地を盛り上げる活動をしている「アニメツーリズム協会」が、全国各地に点在するアニメゆかりのスポット88カ所を2018年版の「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に決定。聖地の一つとして選ばれたのが、「杉並アニメーションミュージアム」なんです!

\アニメ好き編集部員がレポート/

レポートするのは編集部きってのアニメ好きを自負する編集Y。得意ジャンルはアイドルもの(1番好きな作品は『ラブライブ!』)。カラオケの十八番はもちろんアニソンというアニメ女子
編集Y
編集Y
アニメ系レポなら私におまかせください! ここがアニメの聖地……! 外壁には誰もがよく知る名作アニメのキャラが仲良く肩を並べているじゃないですか〜!!!!」

\今回めぐるのはこちらの2カ所/
1.聖地認定された「杉並アニメーションミュージアム」
2.アニメ・漫画好きなら絶対行くべき「INAZUMA CAFE」

行くぜっ聖地巡礼! ということで、いざミュージアムに潜入。

1. 聖地認定された「杉並アニメーションミュージアム」

3階、中3階、4階フロアがミュージアムの施設。3階でエレベーターを降りると、見渡すかぎりアニメ、アニメ、アニメ。まるでアニメのワンダーランドに迷い込んだよう!

荻窪駅からバス&徒歩で7分ほどの場所にある「杉並アニメーションミュージアム」。2005年、日本のアニメーションを総合的に紹介する施設として誕生しました。館内では、アニメの歴史を学べたり、制作過程を体験することも。しかもこちら、入場料無料で楽しめちゃうのです!

\ナビゲーターはこの方!/

アニメに携わること62年。『おそ松くん』、『パーマン』などこれまで多くの人気アニメ作品を手がけてきた、日本アニメの礎を築いた方。かつて「トキワ荘」で藤子不二雄氏や赤塚不二夫氏と共同生活したことも

【鈴木館長はラーメン大好き「小池さん」のモデル!】

「アニメ聖地88」では、聖地ごとにその地をよく知るアンバサダーが任命されています。今回案内いただくのは、「杉並アニメーションミュージアム」のアンバサダーで、館長でもある鈴木伸一さん日本を代表するアニメーターであり、あの人気漫画『オバケのQ太郎』などに登場する、ラーメン大好き「小池さん」のモデルにもなったすごい方!

館内の柱には、これまでミュージアムに訪れた有名アニメーターたちのサインがずらり。その中には、鈴木館長が描いたラーメン大好き「小池さん」……ではなく、自画像のイラストとサインも!
鈴木館長
鈴木館長
「もともと杉並区は、アニメに関わりの深い街。『機動戦士ガンダム』『ラブライブ!』などを手がける大手の制作会社『サンライズ』をはじめ、アニメの制作会社が日本で1番多い街なんですよ
編集Y
編集Y
「へえー知らなかった! 杉並区は多くの名作アニメを生み出してきた街なんですね!」
鈴木館長
鈴木館長
「はい! せっかくなので今日は当ミュージアムと、杉並のアニメを感じるグルメスポットをご紹介しますね」

ミュージアムの館内へ!

鈴木館長に案内いただき、いよいよ館内を見学スタート。まずはアニメの歴史を学べるコーナーへ。日本にアニメが誕生した1917年から、現在までに発表されたアニメタイトルの年表が展示されています。

\日本のアニメの歴史/

これまでのアニメの歴史がぎゅっと凝縮された展示コーナー。アニメ年表や、懐かしのアニメ作品のフィギュアも並んでいます
鈴木館長
鈴木館長
「日本で初めてのアニメ作品が世に出てから今年で101年。商業アニメだけでも1万1000本以上の作品が発表されています。自主作品などを含めれば、もう数え切れないほどの数になりますね」
編集Y
編集Y
「すごい数! 子供の頃好きだった作品を振り返りながらアニメの歴史を学べるのが楽しいですね。ちなみに鈴木館長がアニメ界の重大ニュースを選ぶとすると?」
鈴木館長
鈴木館長
「やっぱり、東映アニメーションの前身である東映動画が誕生したことですね。その後、虫プロダクション制作の『鉄腕アトム』がテレビで放映されて、一気に日本のアニメーションが普及したんですよ」
「年々アニメ作品の数が増えていって、ついにはこの年表に収まらなくなってしまいました(笑)」と鈴木館長。改めて日本のアニメ作品の多さに驚き!

\アニメができるまで/

アニメの歴史の深さに感銘を受けたところで、続いては、アニメの制作過程がかいま見える展示へ。

こちらはアニメーション監督、作画監督、美術監督の机を再現したブース。『機動戦士ガンダム』の監督を手掛けた富野由悠季氏の机も! 細かい部分まで再現されているのでじっくり見学しましょー!
鈴木館長
鈴木館長
「机の上にある原稿や文房具、フィギュアなどは、実際に監督本人が私物を持ってきて並べたものなんです。監督ごとに仕事道具が異なるので、机も個性豊か。現場ではみんな机の上を散らかしながらアニメを作っていますね(笑)」
編集Y
編集Y
「か、仮眠用の寝袋まで置いてある……(笑)。これは生々しくて面白いですね! 実際の制作現場をのぞき見ているようで興奮しちゃいます!」

\アフレコ体験もできる!/

アフレコ体験コーナーでは声優にも挑戦!『鉄腕アトム』など4作品のアニメ映像からお好きなものをセレクト。「キャラの動きに合わせて音声を入れるのって想像していたよりずっと難しい!」(編集Y)

\デジタルワークショップ/

デジタルワークショップコーナーでは、子供から大人まで、楽しみながらアニメーターのお仕事を体験!

コンピューターを使い、色塗りや編集などアニメのデジタル制作を体験できるコーナーも。こちらでは、原画を透かして写す本格的なトレース作業を体験することもできます。ということで、初めてのトレースにトライ!

ライトボックスの上に原画と紙を置き、上から鉛筆でなぞるトレース作業を体験。実際の現場でも、一枚一枚手書きでトレースしながらアニメを作るそう
「簡単かと思いきや、キレイに線をなぞるのって思いの外難しいんですね!」(編集Y)
苦戦しながらも、杉並区のキャラクター「なみすけ」が完成! 出来上がった作品を手に誇らしげな表情を浮かべる編集Y
編集Y
編集Y
「鈴木さん見てください、私、結構トレース上手じゃないですか! もしかしたらアニメーターの才能アリ!?(転職考えようかな……)

すっかりアニメーター気分に浸っていると、鈴木館長から衝撃の一言が……!

鈴木館長
鈴木館長
「お上手ですね。ただし、実際にアニメを動かすには、1秒間に8枚ほどの絵が必要になります。もっとたくさん描かないと!」
編集Y
編集Y
「……えっ」

「私、これからもアニメは観る専(観る専門)に徹します」と、そっと鉛筆を置いた編集Y。アニメーターの楽しさと厳しさを学んだところで、次なるコーナーにGO!

\企画展も開催!/

3月25日までは、「日本のアニメ100周年展 Part2 みんなのうたの世界展」を開催中。「みんなのうた」の歴史や、貴重な映像、当時の資料などを展示しています

「杉並アニメーションミュージアム」では、定期的に企画展を開催。作品や作家、アニメの制作会社にフューチャーしたさまざまな企画展示も、ぜひチェックしてください!

どんな世代でも楽しめる「みんなのうた」の企画展。『コンピューターおばあちゃん』の顔出しパネルを発見し、「私これ好きだったんですよ〜」とはしゃぐ編集Y。「コンピューターおばあちゃん」©NHK/とこいった

そのほか、アニメ関連の書籍や資料、アニメーターのインタビュー映像などを閲覧できる「アニメライブラリー」や、大きなスクリーンでアニメ鑑賞が楽しめる「アニメシアター」など、まだまだ見どころ満載。これなら1日中いても飽きないですね!

編集Y
編集Y
「アニメ制作の現場がこんなに大変だなんて、初めて知りました! アニメーターさんって本当にすごい職業なんですね。最近は作品の数も多く当たり前のように観てしまっていますが、これからはもっと作り手の方に感謝しながら観ます!
鈴木館長
鈴木館長
「アニメーターはアニメ好きばかりなので、大変な現場でも苦ではない人が多いですね。このミュージアムで、アニメについてもっと知っていただき、日本のアニメの発展に貢献できればと思っています
「子どもの頃に、ここに訪れたことがきっかけで、アニメ業界に進んだという人もいるんですよ」と笑顔で語る鈴木館長。今後、このミュージアムからアニメの世界に羽ばたく子どもたちが増えていって欲しいですね!
編集Y
編集Y
「大満足の時間を過ごすことができました! 興奮の連続に、すっかりおなかが空いてきてしまいました」
鈴木館長
鈴木館長
「それなら、荻窪駅近くにある「INAZUMA CAFE(イナズマカフェ)」がおすすめです。壁中に漫画家直筆のイラストやサインが描かれていて、漫画やアニメ好きにはたまらないお店です。アニメの原点である漫画も堪能してくださいね」

2. アニメ・漫画好きなら絶対行くべき「INAZUMA CAFE」

ということで、やってきました荻窪駅から徒歩3分、教会通りにたたずむ「INAZUMA CAFE」。外観は白が基調のいたってシンプルな造りですが、ここが鈴木館長イチオシのアニメスポット?

「カフェという名の洋食屋さん」をコンセプトに、2010年にここ、杉並にオープンしたカフェレストラン「INAZUMA CAFE」。店内に一歩足を踏み入れると、そこには驚きの光景が……!

お店の壁一面に描かれているのは、漫画家さん直筆のイラストやサインたち! ヤンキー漫画の金字塔『疾風伝説 特攻の拓』作者の所十三先生をはじめ、お宝イラストやサインがびっしりと並んでいます
2階には、『20世紀少年』で知られる浦沢直樹先生などのイラストやサインも。こちらは、映画の雑談会やボードゲーム大会といったイベントスペース、貸切パーティとして利用することも可能だそう
編集Y
編集Y
「お店中どこを見てもお宝イラストやサインのオンパレード……! 懐かしの少年漫画から子供向けの作品まで、まるで漫画の美術館ですね。私の好きな漫画『ホイッスル!』のイラストもあるじゃないですかーー!!!!(大興奮)
迎えてくれたのは店主の花房さん。大ファンだという平松伸二先生作の『ブラック・エンジェルズ』松田鏡二のイラストの前でバッチリ決めポーズ!
花房さん
花房さん
「SNSを通じて、かねてから大ファンだった平松先生にイラストを描いていただいたのがはじまりです。それからいろんな漫画家さんが描きに来てくださるようになり、今では250名以上のイラストがあるかな。普段身近で見ることができない直筆イラストやサインを鑑賞しながら、ゆっくり食事を楽しんでいってくださいね」
階段の前には、「杉並アニメーションミュージアム」の鈴木館長が描いたイラストとサインも!「鈴木館長は2番目にイラストを描いてくださったんですよ」と花房さん

\名物の「自家製稲妻カレー」/

野菜やゆで卵など具材がゴロゴロ入った「自家製稲妻カレー」(800円・税別)。ランチタイムにはプラス200円でサラダとドリンクがセットに

食事メニューからスイーツ、お酒まで楽しめるこちら。なかでもぜひ味わいたいのが、お店の名前にちなんだ「自家製稲妻カレー」。こだわりのオリジナルカレーは、店主の花房さんがスパイスのブレンドから手作りしているそう。

カレーは少し酸味を感じるトマトベース。爽やかな味わいの中にもじっくり煮込んだチキンの旨味がギュッと凝縮されています
編集Y
編集Y
野菜やチキンの旨味がたっぷりでおいしい! 実は私、辛いものが大の苦手なのですが、このカレーは辛さ控えめで、とってもまろやか。お子さんからお年寄りまで大好きな味ですね」
「カプチーノ」を注文するとラテアートのサービスも!
カプチーノでホッと一息。壁中に描かれたイラストを眺める編集Y。「食事とイラスト鑑賞が同時に楽しめるなんて、ぜいたくな時間ですな〜」とご満悦

店内はどの席に座っても絶好のロケーション。席によって景色が違うので、訪れるたびに座る場所を変えてみるのもいいかも。写真撮影も自由なので、大好きな漫画家さんのイラストと一緒に記念撮影も楽しみましょう!

\アニメ聖地巡礼を終えて/

編集Y
編集Y
「アニメの知識には自信アリ……と思っていたけど、アニメの制作現場を目の前で見られたり、貴重な漫画家さんのイラストを鑑賞できたりと、初めての体験ばかりで大興奮でした! 次はどのアニメ聖地を巡ろうかな」

取材メモ/アニメのことを語る鈴木館長の瞳は、少年のようにキラキラ。「本当にアニメが好き」なのだと感じました。聖地巡礼を通して、アニメ愛が深まりました。

取材・文=秋山ももこ(mogShore)、撮影=齋藤ジン

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