日本橋や末広町を巡る! 東京の歴史ある街で絶対食べたい丼3選

特集

丼もの好きは覚えておくべし。東名阪の厳選9店!

2018/03/06

日本橋や末広町を巡る! 東京の歴史ある街で絶対食べたい丼3選

本格的な“丼料理”が誕生したのは江戸時代と言われており、ご飯におかずをのせて早く食べたいといった、せっかちな江戸っ子気質によって育まれた食文化という説もあるほど。そこで、東京の歴史ある街には、丼の名店があるはず! ということで、日本橋や末広町の1度は食べたい丼を取材してきました!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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日本橋三越本店や日本銀行本店本館など、歴史的建造物も多い日本橋

日本の丼文化の魅力に迫る!

五街道の起点で、江戸時代から全国の文化が交流する街として発展してきた日本橋。一方、末広町は1300年近くの歴史があり“神田明神”として親しまれている神田神社や、学問の神様・菅原道真が祀られている湯島天満宮など、神社仏閣が点在しています。そんな歴史ある2つのエリアで人気の丼が、まかないから誕生したリッチな海鮮丼、門外不出のタレで味わう天丼、2種の地鶏を使った親子丼。東京を代表する丼をいざ実食!

徒歩圏内に有名な神社仏閣がある末広町駅

歴史ある街で絶対食べたい丼3選

1.海鮮丼/日本橋 海鮮丼 つじ半(日本橋)
2.天丼/日本橋 天丼 金子半之助(日本橋)
3.親子丼/鳥つね 自然洞(末広町)

現在の日本橋には、獅子や麒麟の像が装飾されています。映画やドラマでもおなじみの場所ですね

1.海鮮丼/日本橋 海鮮丼 つじ半(日本橋)

ぜいたく丼(梅)/1080円

1杯なのに2杯!? 超お得な海鮮丼

山のように盛られた海鮮がチョモランマを彷彿とさせる「ぜいたく丼(梅)」

日本橋の海鮮丼と言えば「つじ半!」と名前が挙がるほど人気のお店。築地仕入れの魚介をリーズナブルな価格で味わえるとあって、ランチタイムは1時間待ちが当たり前。メニューは旬の魚介を盛り込んだ「ぜいたく丼」一択で、トッピングの具材が増えるごとに「梅」1080円、「竹」1480円、「松」1980円とランクが上がるシステムになっています。

「東京のメインスポットに本店があることが重要なんだよ」と話す、店長の石川知徳さん

――日本橋にお店を出した理由を教えてください。(ライター和田)

店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
「本店を出す場所は日本橋と決めていました。理由は2つあって、1つ目は仕入れ先の築地市場が近いということ。2つ目は、さまざまな文化の中心である日本橋を起点にすることで、『ぜいたく丼』をたくさんの人に知ってもらえると思ったからです」
毎朝届く魚は店でさばかれる。時期によっては、100kg以上あるマグロが入ってくることもあるそう
手際よく解体されていくマグロ

――マグロの解体ショーが見られるとは思いませんでした!(ライター和田)

店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
「素材の鮮度は海鮮丼にとって重要です。仕入れは、築地市場にあるなじみの業者さんにお願いしています」

――「ぜいたく丼」はマグロやイカ、カズノコなどさまざまな魚介がミックスされているんですね。このアイデアはどこから着想を得たのでしょうか。(ライター和田)

店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
「『ぜいたく丼』は、まかない飯をアレンジしたメニューなんですよ。まかないで、いろいろな刺身の切れ端をご飯にのせて食べていたところから生まれました」
マグロの中落ちをベースにマグロの切り身、イカ、カズノコ、きゅうり、つぶ貝、ミル貝、エビ、イクラと9種類の具材が入っています

海鮮丼を2段階で味わう!

まずは黄身醤油にワサビをといて丼にかけます
店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
まずは丼として召し上がっていただいて、そのあとはダシ茶漬けで〆ていただくのがオススメの食べ方です」

――なるほど! 1度で2度楽しめる海鮮丼なんですね。テンション上がる~♪(ライター和田)

1段階目の海鮮丼をいただきま~す
店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
「ご飯は魚介のおいしさが引き立つように、あえて白飯にしています。和田さん、いかがでしょう?」

――マグロやイカ、貝類などの旨味のハーモニーがスゴイ! プチプチとしたカズノコの食感がアクセントになっています。まろやかな黄身醤油が魚介の味を一層引き立てますね。(ライター和田)

別添えの刺身。丼と一緒に食べてもいいが、ダシ茶漬け用の具材として2枚とっておこう
店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
「別添えの刺身は日替わりで、今日はマグロをお付けしました。かかっているのは特製のゴマ醤油です」

――ゴマ醤油の香ばしさがマグロと相性抜群です。これだけでもご飯が1膳食べられそう!(ライター和田)

海鮮丼として味わった後のご飯に刺身をのせます
店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
「ご飯を食べきってしまっても問題ないです。ダシ茶漬けにする時に無料で追加します」

――太っ腹!(ライター和田)

アツアツのダシをたっぷりとかけます
2段階目のダシ茶漬け。これだけで一品料理として成り立つ存在感
店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
タイでとったダシは、ユズやシソなどの薬味を加えて風味豊かに仕上げました」

――凝縮されたタイの旨味がダイレクトに感じられます! マグロもいい感じに火が通って…これは何杯でも食べられそうですね~。(ライター和田)

「ぜいたく丼」の食べ方は、店内の案内も参考に

コレもオススメ!

ぜいたく丼(特上)/時価

「ぜいたく丼(梅)」をベースに魚介が増量された「ぜいたく丼(特上)」
横から見ると、このボリューム感!
店長の石川知徳さん
店長の石川知徳さん
「『ぜいたく丼(特上)』には、北海道産のウニやカニを追加し、さらにイクラを増量しています。イクラを漬けている醤油ダレは自家製です」

――ウニの甘味と口溶けが最高です。あと、イクラの量にビックリしました。この贅沢さを1度味わってしまうと、後戻りできないかも…(笑)。(ライター和田)

お客さんの前で魚をさばくこともあるという
お店は日本橋駅B3出口から徒歩2分の所にあります

築地仕入れの魚介をふんだんに盛り込んだ海鮮丼は、1杯で2度楽しめる、名前の通り胃袋も心もリッチになれる丼でした。1日平均250食は出るという人気も納得の海鮮丼をぜひお試しあれ!

Yahoo!ロコつじ半
住所
東京都中央区日本橋3-1-15 久栄ビル 1F

地図を見る

アクセス
日本橋(東京都)駅[B3]から徒歩約2分
東京駅[八重洲北口]から徒歩約4分
大手町(東京都)駅[B10]から徒歩約5分
電話
03-6262-0823
営業時間
月~金 11:00~15:00,17:00~21:00 土,日 11:00~21:00
定休日
不定休
口コミ・写真など

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2.天丼/日本橋 天丼 金子半之助(日本橋)

江戸前天丼/950円

気前のいい盛りっぷりが見事

ご飯が見えないほどの天ぷらがのった「江戸前天丼」(右)と「味噌椀」120円(左奥)

江戸時代に東京で誕生したと言われる天丼は、日本流のファストフードとして古くから親しまれてきた江戸庶民の味だ。天丼専門店「日本橋 天丼 金子半之助」では、そんな江戸の気風を表した粋で豪快な天丼が気軽に味わえます。

「おいしい天丼が日本橋で1000円以下で食べられたらお客様に喜んで頂けると思い、950円にしています」と話す店長の伊藤大志さん

――日本橋にお店を出した理由を教えてください。(ライター和田)

店長の伊藤大志さん
店長の伊藤大志さん
「創業者の金子真也が、天丼という歴史ある日本食を、東京の真ん中である日本橋から広めたいと思いで、出店地を決めました」

――店名「日本橋 天丼 金子半之助」の由来は?(ライター和田)

店長の伊藤大志さん
店長の伊藤大志さん
「店名は、金子真也の祖父の名前が由来です。金子半之助は、日本食の発展に貢献した人でした。『江戸前天丼』のタレは、彼から受け継いだレシピ帳の『秘伝の江戸前の丼たれ』の作り方を基にしているんですよ」
天丼は毎日400杯もオーダーが入るそう

――代々伝わるレシピで作られたタレ…。天丼への期待が高まります!(ライター和田)

店長の伊藤大志さん
店長の伊藤大志さん
「『江戸前天丼』の1品で勝負しているので、素材にはかなりこだわっています。アナゴは、毎朝築地市場で仕入れたものを使っています。仕入れ先で活〆しているので鮮度が抜群です」

――アナゴの新鮮度もさることながら、1本丸ごと天ぷらにしているので、ボリューム感も素晴らしいですね!(ライター和田)

自慢のアナゴの大きさに思わず口があんぐり!

――サクサクと軽い衣に、フワフワのアナゴがたまりません! エビもプリプリしています。イカと小柱のかき揚げも香ばしくてうまうま~♪ これはもう無限に食べられる天丼ですね。甘辛いタレとの相性もバッチリ!(ライター和田)

店長の伊藤大志さん
店長の伊藤大志さん
「天丼の素材は、タレの味に合うものを選びました。半分くらい食べたところで、半熟卵の天ぷらを割り、卵かけご飯風にして食べるのもオススメですよ」

――タレがかかったご飯に黄身のまろやかさがプラスされて…これはもう究極の卵かけご飯ですね! ほっぺが落ちる~。(ライター和田)

半熟卵の天ぷらの中から黄身がトロ~リ。飯テロな一枚

――見た目はすごくボリューミーですが、衣がすごく軽かったのでペロリと完食しちゃいました(笑)。(ライター和田)

店長の伊藤大志さん
店長の伊藤大志さん
「揚げ油にゴマ油を使っているので、軽くて香ばしい天ぷらに仕上がっていると思います。また、エビやアナゴは、火を通し過ぎると身が硬くなってしまうので、高温・短時間で揚げているんですよ」
天ぷらはゴマ油をベースにした揚げ油を使うのがポイント!

江戸の食文化である天丼を、日本橋から広めたいという思いが込められた「日本橋 天丼 金子半之助」。あふれんばかりの天ぷらが盛られた天丼は、江戸っ子の気前の良さを感じられるはずです。

Yahoo!ロコ金子半之助 日本橋本店
住所
東京都中央区日本橋室町1-11-15

地図を見る

アクセス
三越前駅[A1]から徒歩約1分
日本橋(東京都)駅[B12]から徒歩約4分
三越前駅[新日本橋駅1(南側)]から徒歩約5分
電話
03-3243-0707
営業時間
月~金 11:00~22:00 土,日 10:00~21:00
定休日
不定休
口コミ・写真など

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3.親子丼/鳥つね 自然洞(末広町)

特上親子丼/昼1600円、夜2060円

地鶏と卵のマリアージュに魅了

ランチタイムは1日20食限定で提供されている「特上親子丼」。夜はアラカルト2060円でオーダーできます

大正初期創業の老舗「鳥つね 湯島天神前店」の味を継承する「鳥つね 自然洞」は、地鶏を使用した鍋やコース料理が味わえる鶏料理専門店。地鶏をはじめ、お米や野菜まで選び抜かれた食材を使用したメニューは、国内はもちろん海外にもファンがいます。なかでも、素材から調理法まで店長のこだわりが詰まった「特上親子丼」が人気です。

店長の佐々木久哉さんは板前歴33年のベテラン

――末広町にお店を出した理由を教えてください。(ライター和田)

店長の佐々木久哉さん
店長の佐々木久哉さん
「46年前に湯島の鶏料理専門店『鳥つね 湯島天神前店』の支店を末広町に出したことがきっかけです。その後、移転した際に屋号を『鳥つね 自然洞』に変えました。現在の場所にお店を移してからは、今年の9月で26年になります」

こだわり満載の素材&調理法

鍋に割り下をひき、モモ肉と胸肉を入れ、素早くフタをする。割り下はダシを使わず、醤油とみりんなどで仕立てています

――素材のこだわりを教えてください!(ライター和田)

店長の佐々木久哉さん
店長の佐々木久哉さん
「鶏肉は、比内地鶏と名古屋コーチンを30年以上同じ養鶏場から仕入れています。脂がのって一番おいしい生後165~180日のメス鶏を、内臓を残した状態の丸鶏で取り寄せているんですよ」

――丸鶏のまま仕入れるお店は珍しいですね。何か理由があるんでしょうか。(ライター和田)

店長の佐々木久哉さん
店長の佐々木久哉さん
内臓を抜いてしまうと鶏肉の鮮度が落ちてしまうからです。新鮮な鶏肉を食べていただきたいので、お店で下処理をしています」

――素材選びだけでなく、調理の手間を惜しまないことが、おいしい親子丼を作る秘訣なんですね。(ライター和田)

店長の佐々木久哉さん
店長の佐々木久哉さん
「具材を閉じる卵は、25年来のお付き合いがある兵庫県の生産者から仕入れています。卵は黄身に味があるので、白身で黄身の味が薄まらないように、卵はあまり混ぜません」
卵は硬くて細い竹のハシで黄身を切るように3・4回混ぜます
土耕栽培で育てられた香りの良い切り三つ葉を入れ、卵を一気に流し込みます
スタンバイしていた丼にのせて完成! お米は農薬不使用のコシヒカリを取り寄せています

――鍋に火を入れてから、出来上がるまであっという間でした!(ライター和田)

店長の佐々木久哉さん
店長の佐々木久哉さん
1杯の丼を作るのにかかる時間は約4分30分です。『特上親子丼』を作る時に重要なのは作業の素早さ。手際よく調理することで、ご飯の上には鶏肉と半熟の卵がのり、下の方には黄身と割り下が染み込んでいく状態を作り上げます」
トロリとした卵の中に、鶏肉がゴロゴロと入っています

――地鶏ならではの弾力が最高ですね。比内地鶏と名古屋コーチンのダシが効いた割り下も風味豊かで、どちらのモモ肉も脂の甘さとコクがたまりません! 黄身の濃厚な味が丼全体を包み込んでいて、一気に食べられちゃいますね。(ライター和田)

コレもオススメ!

鳥しんじょ/1236円

鶏肉などが入るタネをパン粉で揚げた一品

「特上親子丼」と合わせて食べたいのが「鳥しんじょ」。ミンチにした鶏肉と野菜などを丁寧に練り合わせたタネを、油でカラリと揚げた和風コロッケです。

店長の佐々木久哉さん
店長の佐々木久哉さん
「『鳥つね 湯島天神前店』が暖簾分けしたお店の板前さんが作っていたものを、『鳥つね 自然洞』でも出すようになったのが始まりです」

――鶏肉のしんじょは初めて食べました。サクサクの衣から、鶏肉の旨味がジュワ~っと口の中に広がります! これはうまし!(ライター和田)

ランチタイムには「鳥しんじょ」がセットになった「特上親子丼セット(鳥しんじょ/鳥サラダ付)」2700円(写真)が用意されています。夜はアラカルト1236円

生産者の顔が見える食材を使い、丁寧に仕事を施すことで生まれる「特上親子丼」。親子丼の概念を覆されること間違いなしの、極上の1杯を味わいに訪れてみては。

Yahoo!ロコ鳥つね自然洞
住所
東京都千代田区外神田5-5-2

地図を見る

アクセス
末広町(東京都)駅[2]から徒歩約1分
上野広小路駅[A1]から徒歩約5分
湯島駅[6]から徒歩約5分
電話
03-5818-3566
営業時間
月~土: 11:30~13:30 (料理L.O. 13:30 ドリンクL.O. 13:30)17:30~22:00 (料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:00)
定休日
日、祝日、祝前日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

日本橋三越本店や日本銀行本店などがある日本橋エリア

日本橋や末広町など、歴史ある街の人気の丼を巡った今回の取材。「日本橋 海鮮丼 つじ半」と「日本橋 天丼 金子半之助」のある日本橋は、日本文化の起点となった場所で、歴史的建造物も多い。また、「鳥つね 自然洞」がある末広町駅界隈には神社仏閣が点在しており、ほど近い上野は博物館や美術館も多い。そんな東京の歴史と文化が感じられる街を、丼を食べたついでに散策してみよう。

取材メモ/海鮮から天ぷらまで、無限の広がりを見せてくれる丼。なかでも、「鳥つね 自然洞」の「特上親子丼」は計算しつくされた職人技が光る1杯でした。

取材・文=和田麻里(エンターバンク) 撮影=齋藤ジン(日本橋 海鮮丼 つじ半)、小嶋裕(日本橋 天丼 金子半之助、鳥つね 自然洞)

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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