老舗から新店、創作系まで!今、行きたい名古屋の味噌かつ3選

特集

とんかつ好きなら覚えておきたい。東名阪の厳選9店!

2018/03/08

老舗から新店、創作系まで!今、行きたい名古屋の味噌かつ3選

名古屋でとんかつといえば、味噌かつ。濃厚な味噌ダレでいただくので、どの店で食べても同じだと思っている人は意外と多い。使用する肉や味噌ダレの味付け、衣の厚さなど店によってさまざまなのだ。そこで今回は、味噌かつのおいしさをを知り尽くした地元ライターがオススメする味噌かつ3選をご紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

味噌かつは、どうしても味噌ダレがフィーチャーされがち。しかし、味噌ダレはあくまでもとんかつの味を引き立てるための脇役にすぎない。重要なのは、とんかつと味噌ダレのバランスなのだ。それを念頭に、昔ながらの定番の味から、アイデアを凝らした創作系まで、名古屋へ来たら絶対ハズせない絶品の味噌かつを紹介しよう。

\私が紹介します!/

永谷正樹

永谷正樹

フードライター

\私のオススメ味噌かつ3選はコチラ!/
低温熟成の豚肉を使ったとんかつの新店
1.「㐂らくや」(東別院)
卵のフワフワ感と味噌ダレがベストマッチ!
2.「キッチン カナン」(徳重)
多くの食通を唸らせてきた大須の名店
3.「すゞ家 大須赤門店」(上前津)

1.「㐂(き)らくや」(東別院)

低温熟成によって引き出された旨みとやわらかさに驚愕!

「㐂らくや」の「熟成ロースかつ」

名古屋に限らず、人気のとんかつ店は、古くから営業しているところが多い。それだけにとんかつ店の新規参入は難しいといわれている。

「㐂らくや」の外観。正面入り口から階段を上った2階に店がある

そんな中、ホテルの日本料理店などの板前だった浅野将典さんは、昨年1月、地下鉄名城線東別院駅の近くにとんかつ専門店「㐂らくや」をオープンさせた。

和食出身の店主、浅野将典さん

「老若男女問わず、誰もが大好きで、お腹が一杯になる料理って何だろう?と考えた結果、とんかつに辿り着きました。ただ、新規オープンということで、他店との違いをハッキリさせねばなりませんでした。そこでおいしい豚肉にとことんこだわりました」と、浅野さん。

低温熟成させた「あいぽーく」のロース。濃厚な旨みの赤身と甘みのある脂とのバランスが秀逸だ

さまざまな豚肉を探しまわっては試作と試食を重ねる中で、ようやく納得できたのは、愛知県半田市「石川養豚場」産の銘柄豚、あいぽーく。それも長期低温熟成させて旨みとやわらかさを増したものを使うことにした。

「熟成ロースかつ定食」(1650円)+「味噌ダレ」(100円)。定食には日替わりの小鉢が付く。ご飯とキャベツ、味噌汁はおかわり自由

これが「熟成ロースかつ定食」(1650円)。やわらかさにも驚いたが、度肝を抜かれたのは、濃厚な旨みと脂の甘み。
しっかりとした味ながらも、決してしつこくはなく、さっぱりとした味わい。巷のロースカツとはまったくの別物と言っても過言ではない。
あいぽーくそのもののポテンシャルも相当なものだと思うが、低温熟成させると、ここまで旨くなるのだ。いやぁ、本当にスゴイ!

味噌ダレが低温熟成のあいぽーくの旨みをさらに引き立てる

味噌ダレは別売りで100円。八丁味噌をはじめ、数種類の味噌をブレンドしてあり、味はかなり濃厚。
あまり付けすぎると、あいぽーくの味が負けてしまうのでご注意を。味噌ダレにはひと切れにつき半分ぐらい浸すのがオススメだ。

「熟成ひれかつ定食」(1700円)+「味噌ダレ」(100円)

こちらは低温熟成あいぽーくのひれ肉を使った「熟成ひれかつ定食」(1700円)。ひれ肉とは思えないほどのしっかりとした旨みがあり、後味にはほのかな甘みも感じる。これも巷のひれかつとはまったくの別物だ。

卓上にある調味料。自分好みの味付けを見つけるのも楽しい

各テーブルには、とんかつソースやウスターソース、醤油、岩塩、カラシなどが置いてあり、味の変化をつけても楽しい。
ちなみに私のオススメは、岩塩。角のない、まろやかな塩気が低温熟成あいぽーくの旨みをさらに引き立ててくれるのだ。
無限に食べられるのでは?と思うほどご飯がススム「熟成とんかつ」、ぜひお試しアレ。

Yahoo!ロコ㐂らくや
住所
愛知県名古屋市中区富士見町11-15 パールハイツくれない2F

地図を見る

アクセス
東別院駅[4]から徒歩約3分
上前津駅[5]から徒歩約7分
金山(愛知県)駅[1]から徒歩約11分
電話
052-322-8351
営業時間
11:00~14:30(14:00L.O.)、17:00~23:00(22:30L.O.)
定休日
火曜日の夜
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

2.「キッチン カナン」(徳重)

朝食で食べたメニューがヒントに!? 唯一無二の創作味噌かつ

「キッチン カナン」の「フレンチ味噌かつ」

味噌かつは、揚げ置きした串かつを牛すじやこんにゃくを豆味噌で煮込んだどて煮に浸して食べたのがはじまりだといわれている。いわば、もともと創作料理だったのである。緑区徳重にある「キッチン カナン」では、さらにひと手間くわえた味噌かつが評判。

『キッチン カナン』の外観。オレンジ色の屋根とインパクトある看板が目印

店の創業は昭和47年。約6年前から先代の息子である中島良平さんが店を継ぎ、厨房で腕を振るっている。

「ケチャップと野菜の特製ソースで食べる『アメリカンとんかつ』やトマトソースととろけるチーズをのせた『イタリアンとんかつ』など、“ワールドとんかつシリーズ”を先代である父が考案したんです。その原点が、味噌ダレがかかっている『フレンチ味噌かつ』ですね。今から作りますので、ぜひ食べてみてください」と、中島さん。

「フレンチ味噌かつ」(650円)。あんかけスパのトッピング「ピカタ」(豚の黄金焼)に似ている

これが「フレンチ味噌かつ」(650円※定食は930円)。あれ? 衣の色がやたらと黄色い。っていうか、パン粉が付いていない!? 口へ運んでみて驚愕! とんかつらしからぬフワフワの食感。こっ、これは卵!?

先代の味を守り続ける二代目店主の中島良平さん

「ある日の朝、母がフレンチトーストを作っているのを見て、このメニューのアイデアが浮かんだそうです。衣が付いたとんかつを溶き卵に浸した後、フライパンで焼き上げます。油で揚げていないので、ヘルシーなうえにフワフワの食感が楽しめます」(中島さん)

衣のフワフワ食感がたまらない。カラシをつけてもおいしい

味噌ダレは、隠し味にオイスターソースをくわえた自家製。深いコクがあり、思いっきりご飯を掻き込みたくなる。
この味噌ダレと卵でコーティングされたとんかつの相性は言うまでもないが、フワフワ食感の衣の上には、卵にも味噌にもよく合うマヨネーズがかかっている。ほどよい酸味がアクセントとなって、最後のひと切れまで飽きることなくおいしく食べられるのだ。
ビジュアルはかなり変化球だが、食べてみると誰もが納得するだろう。

Yahoo!ロコカナン鳴海店
住所
愛知県名古屋市緑区徳重5丁目909

地図を見る

アクセス
徳重駅[2]から徒歩約11分
神沢駅[2]から徒歩約20分
相生山駅[1]から徒歩約35分
電話
052-876-7762
営業時間
11:00~14:00、17:00~22:00(21:30L.O.)
定休日
毎週月曜日
口コミ・写真など

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3.「すゞ家 大須赤門店」(上前津)

名古屋で絶対にハズせない名店中の名店

「すゞ家 大須赤門店」の「味噌ロースカツ」

とんかつの一面を味噌ダレが覆っている味噌かつをたまに見かける。あれはあれで旨いのだが、どうしても味噌ダレの味が勝ってしまう。
せっかくこだわりの豚肉を使っていても、その味が打ち消されてしまうのだ。とんかつそのものの味を楽しむには、味噌ダレが別皿で出される店がオススメだ。

老舗らしい、趣のある店構え

大須の新天地通商店街の外れにある「すゞ家 大須赤門店」もその一つ。創業は昭和23年。永きにわたって地元の人々はもちろん、舌の肥えた食通たちに愛されてきた老舗洋食店だ。
何を隠そう、私も県外から知り合いが名古屋に来たときによく連れて行く。味噌かつに限らず、何を食べても旨いのである。

三代目店主の森弘隆さん

「メニューは創業当時からほとんど変わっていません。親と子、孫の三世代にわたって、昔から通い続けてくださる常連のお客さんが多いのですが、最近では若いお客さんも増えました。ありがたいことです」と、三代目店主の森弘隆さん。

「味噌ロースカツ定食」(1620円)。味噌ダレは別皿で出される

若い客層に人気なのが、「味噌ロースカツ定食」(1620円※単品は1300円)。とんかつに使う豚肉は、山形の三元豚や宮崎のSPF豚など、その時季の状態の良いものを厳選。
いずれの豚も飼育日数が長く、肉本来のしっかりとした味と脂の上品な甘みが特徴だ。さらにそれを引き立てるのが、長年の経験によって培われてきた絶妙な火加減。

「165~168℃くらいの、やや低温でゆっくりと火を入れています。旨みが増して、食感もしっとりと、よりやわらかくなります」(森さん)とか。

肉と衣、タレのどれもが完璧!

キメの細かいパン粉を使用した衣は、かなり薄め。ゆえに、口の中に入れたとき、肉の旨みがダイレクトに伝わってくる。このあたりも実に緻密な計算がなされているのだろう。食通が唸るのも納得だ。

また、味噌ダレは八丁味噌をベースに数種類の味噌をブレンド。砂糖やザラメの代わりにペースト状にした干し柿がくわえあり、自然でやさしい甘みが広がる。
味噌ダレにドボンと浸しても、まったくしつこくはない。むしろ、肉の味を絶妙に引き立てている。

しっとりとやわらかい「味噌ヒレカツ」。コレも捨てがたい!

一方、こちらは、女性やお年寄りに人気の「味噌ヒレカツ」(1300円※定食は1620円)。
驚くほどやわらかく、食感はしっとり。しかも、しっかりとした味があり、味噌ダレがめちゃくちゃよく合う!
ヒレだけに口当たりがあっさりとしているので、いくらでも食べられそうだ。
名古屋の味噌かつを語るうえで、ここは絶対にハズせない店なのである。

Yahoo!ロコすゞ家大須赤門店
住所
愛知県名古屋市中区大須3-11-17

地図を見る

アクセス
上前津駅[8]から徒歩約4分
矢場町駅[4]から徒歩約7分
大須観音駅[エレベータ3]から徒歩約8分
電話
052-241-3752
営業時間
11:00~14:30(L.O.)、17:00~20:30(L.O.)
定休日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/個性溢れる味噌かつの数々、いかがでしたでしょうか? とんかつと味噌ダレの、シンプルといえばシンプルな料理だからこそ、店ごとにこだわりがあるのです。名古屋めしの代表選手ともいうべき味噌かつの奥深さにあらためて気がつきました。

取材・文・撮影/永谷正樹

【まだある名古屋グルメ!】

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