創業50年以上、味を守り続ける都内・老舗のとんかつ名店3選

特集

とんかつ好きなら覚えておきたい。東名阪の厳選9店!

2018/03/08

創業50年以上、味を守り続ける都内・老舗のとんかつ名店3選

子どもも大人も大好きな“とんかつ”。50年以上前からとんかつを作り続け、世代を越えて都民に愛されてきたとんかつが食べられる都内の人気3店を紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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受け継がれてきた伝統の味

ボリューム満点のとんかつは日本人のソウルフードのひとつだ

厳選した素材で作られるシンプルながらも奥深いとんかつ。紹介する店のなかには調理の様子を見られる店もあるので、味だけでなく見てとんかつを楽しむのも良いだろう。

\紹介するのはこの3店!/
1. 1958年創業!かけカツ丼も外せない「とんかつ 鈴新」(四谷三丁目駅)
2. 広い厨房で仕事をするとんかつ職人たちに見惚れる「とんき 目黒店」(目黒駅)
3. 近隣のサラリーマンに人気! 「燕楽」(御成門駅)

1.1958年創業!かけカツ丼も外せない「とんかつ 鈴新」(四谷三丁目駅)

東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩4分ほどの距離にある

新宿区荒木町、四谷三丁目駅から新宿通りを左に曲がるとそこは飲食店が立ち並び、どこか懐かしい雰囲気を感じさせてくれる。その中の1軒が「とんかつ 鈴新」。親子二代で店を営むこの店は創業から今年で60年を迎えた今もなお常連客をはじめ、東京の中心という立地の良さもあって旅行にきた人たちが訪れることもあるそうだ。

\この方に老舗のこだわりを聞く!/

三代目店主の鈴木隆介さん

まずは鈴木さんに食材のこだわりを聞いた。

鈴木さん
鈴木さん
「豚肉は茨城の畜産農家で育てた大ヨークシャー豚を使っています。油は自家製ラード100%、パン粉は店でその日使う分だけを作っています。また、お新香も60年以上使っているぬか床から毎日使う分だけ取り出して使うなど、できるだけ自家製にこだわっています」
鈴新の代表的なメニューのひとつ・かけカツ丼(1200円)

この店で生みだされたメニューがかけカツ丼。一般的なカツ丼と異なるのはカツを煮ていないこと。揚げたてのカツをご飯にのせて、その上に濃いめのつゆで玉ねぎを煮て卵でとじたものをのせる。これによってカツのサクサク感をなくすことなくカツ丼が味わえるというわけだ。このメニューの誕生にはどんなきっかけがあったのだろうか。

鈴木さん
鈴木さん
「店の常連だったお客さんにこんなカツ丼を作ってくれと言われたことがきっかけです。そのお客さんは一カ月程店に通い続けてこのカツ丼を食べ、ようやく納得のいく味にたどりつきました。店では煮カツ丼も提供していますが、かけカツ丼とは異なるタレを使っています」

カツ丼はこの他にも「煮カツ丼」「そうすカツ丼」 (各1200円)も提供していて、「カツ丼三兄弟」というユニークなネーミングで売り出している。

ランチタイムで提供しているとんかつ定食(1100円)

もちろん定食メニューも充実。ランチタイムはとんかつ定食とメンチ・あじ定食コロッケ・あじ定食(各1100円)の3種類を提供していて、夜はロース、ヒレに加えてエビフライ定食も食べられる。10月中旬から3月中旬にかけては宮城県広田湾で採れたカキフライの定食も味わうことができる。

清潔感のある店内は木で作られたカウンター席のみ

調理はカウンターの前で行われ、訪れた人は調理の様子を間近で見ることができる。このスタイルをぜひ見てほしいと外国人の方を連れてくるお客さんもいるそうだ。

鈴木さん
鈴木さん
「カウンター席のみにしているのは、お客さんに出来立てのものをすぐ食べてほしいという思いがあるからです。やはりカツは揚げたてが一番おいしいですからね」
サクサクとかつを切るいい音が聞けるのもカウンターのみだからこそだ
鈴木さん
鈴木さん
「ありがたいことに遠方からこの店の味を求めて来てくださる方もいらっしゃいます。常連の方にも初めて来た方にも満足して帰ってもらうためにも60年受け継がれてきた物を今後もしっかり継承していきたいと思っています」

かけカツ丼のアイディアを出したお客さんが一カ月通いつめたというエピソードからも、この店を愛する人が多いということが分かる。初めて訪れた人が次も来たいと思うのは味ももちろんだが、店の温もりを感じる雰囲気も大きいだろう。ぜひ店の良さを感じるためにも鈴新に足を運んでほしい。

Yahoo!ロコとんかつ鈴新
住所
東京都新宿区荒木町10-28 十番館ビル 1F

地図を見る

アクセス
四谷三丁目駅[4]から徒歩約4分
曙橋駅[A1]から徒歩約4分
四ツ谷駅[2]から徒歩約10分
電話
03-3341-0768
営業時間
11:30~13:30、17:00~20:00
定休日
毎週日曜日、祝日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

2. 広い厨房で仕事をするとんかつ職人たちに見惚れる「とんき 目黒店」(目黒駅)

JR山手線目黒駅から徒歩3分ほどの場所に位置している

目黒駅の西口を出て歩くこと3分、大通りを一本左に曲がったところにある「とんき 目黒店」。約80年目黒の街で愛され続けてきた店で、かつてはサラリーマンが多く訪れていたが、現在は老若男女が足繁く通っていて、16時の開店前から多くの人が列を作っている。

\この方に老舗のこだわりを聞く!/

手際よくキャベツを盛りつける従業員の吉原さん
吉原さん
吉原さん
「豚肉は国産にこだわっていて、リーズナブルな肉をいくつか仕入れてその中からとんかつに合ったものを目で見て、包丁を入れてみて厳選していきます。油はラード100%で常に新しいものを使うのではなく、使ったものも継ぎ足しながら使っています。そうすることで揚げた時に色がつきやすくなります」
ロースかつ定食(1900円)
ヒレかつ定食(1900円)

とんきのメニューは単品やお酒を除くとロースかつ定食ヒレかつ定食串かつ定食の3つのみ。これはたくさんメニューがあるのもいいが、やはりとんかつを味わってほしいという専門店ならではのこだわりの表れだ。ソースはウスターソースに様々な調味料などを加えて作るオリジナルのもの。そして、揚げ方にもこの店ならではの手法がある。

吉原さん
吉原さん
「小麦粉と卵をつける工程を3回繰り返した後にパン粉をつけて低温でじっくり揚げます。これによって衣に卵の味がつき、パン粉に油が染み込みにくくなるので味わいもあっさりしたものになります。また、衣と豚肉がはがれやすくなるので初めて来た方は少し驚かれると思います」
1階のカウンターテーブルには檜が使われている

そしてもうひとつ注目なのが1階のカウンター席。清潔感のある広々としたスペースは店のウリのひとつだと吉原さんは話す。そして調理工程のほとんどがお客さんの目の前で行われるのも特徴だ。

吉原さん
吉原さん
「とんかつの味だけでなく、作る過程を見てお客さんにより楽しんでもらえるのが目の前で調理をすることの良さだと思っています。調理風景を見て、早く食べたいと思ってもらえるように一生懸命作っています」
スタッフの手際の良い作業を見ながらとんかつが出てくるのを待てるのがうれしい
吉原さん
吉原さん
「これからも奇をてらうようなことはせず、今まで受け継いできたものを変わらずに提供していきたいですし、歴史の長い店だからこそ久しぶりに来た方にもやっぱりここの味が良いと思ってもらえるように味のクオリティを守っていきたいと思います」

吉原さんによると20年振りに食べに来たという人もいるということで、この店の歴史の長さを改めて感じた。この見て食べてとんかつを楽しめるスタイルが長く続いていくことを願いたい。ちなみにとんきでは店に入った瞬間もしくは席に着いた瞬間にメニューを聞くスタイルになっているので覚えておこう。

Yahoo!ロコとんき 目黒店
住所
東京都目黒区下目黒1-1-2

地図を見る

アクセス
目黒駅[東急中央口]から徒歩約1分
目黒駅[JR東口]から徒歩約2分
不動前駅[出口]から徒歩約13分
電話
03-3491-9928
営業時間
月,水~日 16:00~22:45
定休日
毎週火曜日、毎月第3月曜日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

3. 近隣のサラリーマンに人気! 「燕楽」(御成門駅)

都営三田線御成門駅から徒歩6分ほどのところに店がある

来年で創業70年という「燕楽」はオフィス街に位置していることもあり、昼時には近隣のサラリーマンが多く訪れている。通りから1本入ったところになるので若干見つけにくいが、建物の2階の窓に大きなカツの写真があるのでそれを目印にすると良いだろう。

\この方に老舗のこだわりを聞く!/

エンジニアから転身してこの店を継いだ中国出身の馬(ま)さんは来日して20年ほどだという

店長の馬さんに食材のこだわりについて聞いた。

馬さん
馬さん
「豚肉は山形・平田牧場の三元豚を使用しています。クオリティの高い味を安定して供給することができるので選んでいます。油はラード100%で、豚の内臓周辺の脂からとったものを使っています。このラードを使うことで揚がったあとに温かい状態を長く持続させることができます」
とんかつは低温で時間をかけて揚げていき、最後は高温にして仕上げる

豚肉は注文を受けてから切り分け、小さめの鍋を使って低温の油で約12分かけてじっくり揚げていく。小さめの鍋を使うのは温度調節をしやすくするためだという。繊細な温度調節が味のクオリティを高める秘訣でもあるのだ。そして揚がったカツはすぐには盛りつけず、余熱で中まで火を通していく。

一番人気のロースカツ定食(2350円)
馬さん
馬さん
「付け合わせのキャベツは時間が経つと固くなってしまうので、基本的には注文を受けてから手で切っています。機械で切ると水分が多く出てしまい食感が悪くなるので、手で切ることにこだわっています」
こちらも人気メニューのロースカツ丼(1050円)

創業以来、近隣のサラリーマンを中心に多くの人のお腹と心を満たしてきた燕楽。この味を求めて長く通っている常連客も多くいるとのことだが、20年、30年振りに訪れる人もいるという話がこの店が愛されてきた歴史の長さを感じる。

馬さん
馬さん
「久しぶりに来ていただいたお客さんに以前と変わらずおいしいと言っていただけると、店の味を受け継いでこれているという実感が湧いてうれしくなりますね」
こぢんまりとした店内にはかつを揚げる音と香ばしい香りが漂っている
馬さん
馬さん
「お客さんの中には台湾や東南アジアの方もいます。私がとんかつに魅せられてこの店を継いだように、外国の方にもぜひこの店で日本のとんかつを食べていただいて、魅力を知ってもらえたらうれしいです」

店長の馬さんは先代の店長と囲碁仲間だったことがきっかけでこの店を継ぐことになったという。異国の地から来ている人だからこそ分かるお店そしてとんかつの魅力もきっとあるはず。これからも店の伝統を受け継ぎ、国籍を問わず多くの人に愛される店になっていくことを願いたい。

Yahoo!ロコとんかつ燕楽
住所
東京都港区新橋6-22-7

地図を見る

アクセス
御成門駅[A4]から徒歩約4分
大門(東京都)駅[A4]から徒歩約5分
新橋駅[A1]から徒歩約8分
電話
03-3431-2122
営業時間
11:00~14:00、17:00~21:30、土11:00~14:00
定休日
毎週日曜日、祝日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/長く続く店にはそれだけの理由があると思いますが、それは素材にこだわり変わらぬ味を受け継いできているからこそだと感じました。昔からのファンも多い老舗にぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。

取材・文=エストール 撮影=野村幹太

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