イクラやウニがてんこ盛り!「こぼれ丼」を食べたい!!

特集

食べたい! うわさのデカ盛りグルメ

2016/05/11

イクラやウニがてんこ盛り!「こぼれ丼」を食べたい!!

器からこぼれるほど具材を盛り付けた「こぼれ丼は、数あるデカ盛りグルメの中でも高級路線をいくジャンル。というのも、盛られるのはイクラやウニなど高級な海の幸。誰もが一度は夢見たことがあるであろう憧れの丼そのものなのだ。特別な日に、自分へのご褒美に。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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こぼれ丼とは非日常のエンターテインメントである!

群雄割拠の飲食業界で、もはやひとつのジャンルとして成立しているといってもいい「デカ盛り」グルメ。この一言を検索すれば各地方のいろんなお店がヒットするはずだ。何段にも重ねられたハンバーグや人の顔以上の器に盛られたカレーなど、腹を満たすことが重視されるジャンルでもある。

対して「こぼれ丼」は、ここで紹介するイクラやウニなど海の幸が主流。その名の通り器からネタが“こぼれちゃっている”のが最大の特徴だ。あえて“ちゃっている”なんて言うのは、お行儀的には本来こぼれちゃいけないものだから。なのに、こぼれ丼はこぼれるまで盛りつけてナンボ。

例えば、普段は軍艦サイズで食べているウニを思いっきりかき込める喜びといったら……まさに夢心地。ちょっとした非日常感を味わえるのが魅力でもあるのだ。

さぁ、東京・築地近辺で堪能できる2つの「こぼれ丼」を紹介していこう。

1.原始炭焼 いろり家 東銀座店

目の前で盛られる約300gの大粒イクラに圧倒される!

炉端焼きの店らしく、焼き場が見えるカウンターが特等席。木を多用した温もりのある店内は都会にいることを忘れさせてくれる

まずは東銀座にある「原始炭焼 いろり家 東銀座店」へ。

旬の食材をシンプルに炉端焼きで楽しめる「いろり家」は、飲食店がひしめく東銀座で今年10年目を迎える実力店だ。野菜はもちろん、店で食べられる肉や魚のほとんどが全国の作り手から直送で仕入れたもの。あまり手を加えず素材のうまみをダイレクトに楽しめるような料理で提供している。それもこれも、食材の質に自信を持っているからこそだ。

店は地下ゆえ、階段を下りて入り口を入ると、そこには木を基調とした温かみのある店内が広がる。郊外の居酒屋に来たようなアットホームな雰囲気が心地良い。

この店の名物となっているのが「船上めし」と名付けられたイクラのこぼれ丼。なんでも平日の夜にはサラリーマンでにぎわい、休日には噂を聞きつけた船上めし目当ての客で席が埋まるという。

盛られるのを今かと待ちわびているイクラたち。大きなボールいっぱいに入れられ、キラキラと輝いている

「ヨイショ! ヨイショ!」かけ声とともに盛られるイクラ

「船上めし」は、まずテーブルの上に丼に入ったご飯が運ばれ、目の前でイクラが盛られていくスタイル。北島三郎の「まつり」に店内BGMが切り替わると、「ヨイショ! ヨイショ! ヨイショ!」。威勢の良いかけ声と体の芯に響く太鼓の音とともにドン! ドン! ドドン! とイクラが高さを増してく。

ああっ! こぼれる! と盛り上がってからが真骨頂。「ヨイショ! ヨイショ!」。臨界点を突破したイクラがこぼれはじめてもかけ声は止まない。結局かけ声は計8回!(※盛ってくれる店員さんのその日のテンションと盛りの技術次第で回数は変動)。こぼれたイクラを受け止める皿までもイクラだらけになった立派な「船上めし」が完成する。

テレビの取材などを受けるうちにどんどん大きくなっていったという店長自慢の太鼓(意外と値が張ったそうだ)
今回イクラを盛ってくれたのは店の看板娘あおいさん。盛られている方も自然とテンションが上がる
これでもまだ「ヨイショ!」は5回目くらい。勢い余って受け皿の外にまでこぼれてしまっているのはご愛嬌(あいきょう)

ダシが効いた甘めの味付けでご飯との相性は抜群

8回目の「ヨイショ!」。ごはんは全く見えなくなった。キラキラ輝く様はSNS映えもしそうな美しさ

使われるイクラは時期や漁獲量によって変わるが、主に北海道や東北産のもの。和風だしの効いた醤油(しょうゆ)に漬けられたもので、しっかりとしたうまみが感じられるのが特徴。少し甘めの味付けとすることでご飯と合うように工夫しているのだとか。

スプーンでざくっと取り分けて(こぼれてうまく取り分けられないのもまた楽しい)頬張れば、口いっぱいにイクラのプチプチ感とうまみが広がる。半分くらい食べたところで、セットで付いてくる温かいダシをかけてお茶漬け風にいただくとまた美味。イクラとご飯だけのシンプルさだが、最後まで飽きずに食べられるのはうれしいポイントだ。

「船上めし」の大きさは3種類。5人以上なら「特大」(3980円・税込)、2~4人なら「中」(2980円・税込)、1~2人なら「小」(2480円・税込)がオススメだ。旬の食材を肴(さかな)に一杯楽しんだあとの締めとしてもちょうど良いのでぜひ気軽にトライしてみては?

イクラはこんもり盛られているので取り分けるのが意外と難しい。こぼれてしまうけれど、それもまた楽しい
ワサビ、ネギ、ノリの薬味も用意されているので、好みに合わせて追加しよう

原始炭焼 いろり家 東銀座店

住所:東京都中央区銀座3-11-11 銀座参番館2 B1
アクセス:東銀座駅[A7出口]から徒歩1分、[A3出口]から徒歩3分、銀座駅[A12出口]から徒歩4分
電話番号:03-3547-7901
営業時間:18:00~深夜4:00(LO深夜3:00)、土曜・祝日17:00~23:00(LO22:00)
定休日:不定休

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

2.鮨國

箱ウニの約半分を豪快に盛り付けた築地の贅沢(ぜいたく)丼!

築地場外市場に軒を連ねる「鮨國」。緑の暖簾が目印だ

続いては築地場外に2009年にオープンした「鮨國」へ。

東京や横浜で鮨職人をしていた先代が開いた同店は、気軽に天然の極上ネタを味わえる店。開店当初からメニューに並ぶ「元祖こぼれウニ丼」(3800円・税込)が話題だ。元祖の由来は、開店当初ウニ丼は築地の場内で食べられる程度で、場外にはそういった丼を出す店がなかったことから。今では海鮮丼を出す店はかなり増えたが、「鮨國」はその先駆けというわけだ。

丼をびっしりとウニが覆い、それでも入りきらないウニが別皿で提供されるこのこぼれ丼。「遠方から来られた方に、築地に来て良かったと思ってもらいたい」という思いがきっかけで生まれたのだそう。おもてなしの心が“こぼれ”という形で具現化した、というわけなのだ。

「これが今日入っているウニですよ」と見せてくれた大将の國場さん
右は北方四島で採れた「エゾバフンウニ」。左は青森産の「キタムラサキウニ」。どちらも国内産のトップクラスだ! その日の良い物を仕入れるため、日によって使うウニは変わる
箱から直接、ご飯に蓋(ふた)をするように丼に盛りつけていく

毎朝場内市場に足を運んでその日の良い物を仕入れる

こちらが完成した「元祖 こぼれウニ丼」。ここまでびっしり盛られたウニ丼は築地でも珍しい

ウニは、店主が毎朝足を運ぶ場内市場から仕入れる。鮨ネタの質の高さにも定評がある「鮨國」らしく、高級店でも使われるレベルのウニを使用。同店ではウニの握りを一貫750円で提供しているが、それがなんと13~15貫分も使われているというから、どれだけお得なのかも一目瞭然だろう。

今回は北方四島で採れた「エゾバフンウニ」。ガバッと豪快に頬張れば、粒感がしっかり残った独特の口溶けとともに、濃厚な甘みを堪能できる。醤油などがいらないくらい味が濃いので、最初はそのまま食べ進め、良きところでワサビ醤油やすだちを絞りかけて食べれば、最後まで飽きずに食べられる。

そして、別皿にこぼれたウニをどう食べるかも悩むところ。(もちろんお好みなので正解があるわけではないが)これぞ、このこぼれ丼ならではの醍醐味。それを悩みながら食べれば幸せなひとときがより一層特別なものになるだろう。

「エゾバフンウニ」は口溶けがよく、繊細な粒感と濃厚な甘みが特徴
こちらが別皿のこぼれウニ。これをアテに一杯、というのも乙な食べ方だ
このひとつかみでにぎりに匹敵する量があるのだから驚きだ

築地場外 鮨國

住所:東京都中央区築地4-14-15
アクセス:築地市場駅[A1出口]から徒歩約5分
電話番号:03-3545-8234
営業時間:10:00〜15:00(LO14:30)/17:00〜21:00(LO20:30)
定休日:水曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/今回の取材がこぼれ丼初体験。どちらのお店もお客さんに満足してもらいたい、というおもてなしの心がひしひしと伝わってきて、その姿勢に感心させられっぱなしでした。

構成=笹 元(Roaster)、取材・文=石井 良(Hi-bit)、撮影=田形千紘(Roaster)

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