調布と秋葉原で編集部員が大食い<br />
東京二大デカ盛りタウンレポート

特集

食べたい! うわさのデカ盛りグルメ

2016/05/14

調布と秋葉原で編集部員が大食い
東京二大デカ盛りタウンレポート

東京のデカ盛りの聖地「調布」&「秋葉原」をドカ食いしながら取材せよ! いたって普通の胃腸を持つ28歳男性編集者に課された使命は、リアルな体験レポートだった。デカ盛りグルメの名店を1日2軒ずつ、計4軒回るとどうなるのか? そのリアルな悶絶体験をお届けしよう。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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【調布で注目の2軒】
行政が支援するデカ盛りタウン「調布」の盛り方が尋常じゃない件

こんなポップなデザインだが、掲載メニューはモンスター級です

市制施行60周年。かつて「映画の街」としてアピールしていたが、実は現在では映画館が一軒も存在しない街、それが調布だ。しかしあろうことか、そんな同市が近年「デカ盛りの聖地」として取り沙汰されているのをご存知だろうか。

しかもどうやら「町おこし」の一環として「デカ盛りウォークラリー」というトンデモ企画を行政プッシュのもと、市が一丸となって取り組んでいるという。(今年の開催期間は3/17まで)今回はその中でもデカ盛り提供店舗の代表格とされる「そば処 若松屋」と最もクレイジーな一品を提供する店舗のひとつ「食神 餃子王」を訪ねてきた。

調布に降り立ちはしゃぐ編集永松。これから起こる悲劇を知らずに、随分と余裕そうである

食神 餃子王

調布の戦慄! 総重量2kgのボリュームに言葉を失う「油淋鶏」の店

外観はいたって普通の中華屋さん。「餃子王」という名前だが、餃子がウリではないそうだ

まず最初にお邪魔したのは「ジャンボ油淋鶏(総重量2kg)」を提供する「食神 餃子王」。編集永松の事前調査によると、同店の油淋鶏は近所ではそれなりに有名で、1日に30食以上も提供することがある人気メニューとのこと。そんな同メニューを惜しげなく“デカ盛り化”してしまうとは……店主の意識の高さがうかがえる。

ちなみに同店主いわく、過去にひとりで食べきった者は2人とのこと。近所には「電気通信大学」があるのだが、食欲旺盛なわんぱく学生たちがひしめくこのエリアにおいて、たった2人とは一体何事か。まずはこちらを見てほしい。

盛り固められたご飯が醸し出す“嫌な予感”。それはすぐに現実のものとなる
店主の中村さん(中国出身)。映画館のない“映画の街”調布に憤りを感じているという
ああ、なんということだろうか……。あまりのボリュームに絶句する永松
「ジャンボ油淋鶏」(2600円)
写真ではわかりにくいのでサイズを計測。約30センチの皿にこのボリュームである
同店の油淋鶏は確かに美味。モモ肉しか使っていないので、とにかくジューシーなのが特徴

「えっと……じゃあとりあえず、いただきまーす!」ということで第一回目となるデカ盛りに挑戦する編集永松。気になるお味は“看板メニュー”というだけあって、確かに美味しい。少し強めの酸味が特徴のソースに、サクサクとした衣。そしてなんといっても、モモ肉を贅沢に使用した鶏肉本来のうまみに驚愕。

「ご飯が何杯でもいける」とは、まさしくこのこと! 順調な滑り出しとなるかと思いきや、目の前にあるのは直径約30センチの皿(洗面器を想像してほしい)の半分に押し固められたライス・マウンテン。その横にあるのが「揚げ物」ということも決して忘れてはいけない。

快くスタートダッシュを決めたものの、半分も食べずにペースダウン……
食べやすいよう一口サイズにカットされているので、スプーンを使うのが攻略のカギ
いよいよ限界が見えてきた。揚げ物の破壊力、恐るべし「すみません、烏龍茶ください……」
結果、全体の半分も食べきれず……これでも本人いわく、相当頑張ったそうだ (残りはスタッフが美味しくいただきました)

食神 餃子王

住所:東京都調布市小島町1-5-1
アクセス:調布駅[北口]から徒歩7分
電話:042-487-8872
営業時間:11:30〜15:00(LO14:40)/17:00〜23:00(LO22:40)
定休日:第2・4日曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


そば処 若松屋

6種の人気メニューが一同に楽しめる、調布の“チョモランマ”

調布デカ盛りの草分け的店舗、そば処・若松屋へやってきた

重たい腹を抱えながら向かった二軒目はこちら「若松屋」。同店は創業80年の老舗で、最初はウケ狙いのつもりで始めた「デカ盛りメニュー」は、提供開始からかれこれ7年目になるという。デカ盛りウォークラリーのパンフレットによると、その重量は1.8kg。「メガ盛りそば」という名の最高峰、調布のチョモランマとされる“ビッグマウンテン”がここにある。

参考までに、過去にひとりで完食したつわものは3人とのこと。今まで数多くのメディアに取り上げられ、調布市のデカ盛りブームの火付け役となった同店を語らずにして「調布」は語れない。昔、どこかの偉い登山家が言っていた「そこに山があるから登る」。それと同様、食べることに理由などいらないはずだ。

——「そこにデカ盛りがあるから食べるのだ」(永松)

作る上でのこだわりは「美味しく楽しく」。しかし、一人で食べると、後半は「厳しく苦しく」なる……
バランスを調整しながらチョモランマを形成していく。盛り付けには少々コツがいりそうである
デカ盛りグルメの代名詞「ラーメン二郎」の野菜マシマシよろしく、麺のみが積み上げられていく光景

––私はそばが好きだ。しっかりとした味わいが感じられる麺、組み合わせの「つけダレ」によって変化をみせる、さまざまな味の表情。例え夏の暑さにバテていても、スルっと食べられてしまう手軽さとスピード感。国民的大食いチャレンジ、盛岡名物「わんこそば」があるように、「そば」×「デカ盛り」の組み合わせほど相性の良いマッチングはおそらく存在しないはず。

だがこの後、麺類特有の“恐ろしさ”を身をもって体験することになる編集永松……。勢いで流し込んでしまうと、恐ろしい疲労感に襲われる。麺類における大食いチャレンジで「汁を使って流し込めば良い」という考え方は、あまりにも安直なのである。

「メガ盛りそば・調布市制施行60周年記念バージョン」(3300円)、ひとりで食べきった場合は2800円
おわかりいただけるだろうか。なんと高さが約30cmもあるのだ!
横幅は約20cm。こんなにも端まで敷き詰められた「そば」を見たことがあるだろうか
つけダレは調布市制施行60周年にちなんで6種類の味を用意

目の前にそびえ立つチョモランマ(そば)は、1.8kg(約8人前)という驚愕のボリューム。普通盛り用の丼に高く盛り付けられるため、約30センチという常識から逸脱した高さとなるそうだ。

つけダレは肉南蛮、鴨南蛮、カレー、とろろ、梅おろし、盛りつゆの6種類。これらをどのようなローテーションで回していくかが“勝負のカギ”となりそうだ。編集永松が考案した方法は「盛りつゆ」→「鴨南蛮」→「梅おろし」……といった具合に、さっぱりした味と濃い目の味を交互にチョイスしていくという方法。だが、これだけは先に説明しておかなければならない。

6種類用意された「つけダレ」は、通常の「丼」サイズなのだ……。

テーブルに並ぶとご覧のボリューム。もちろん仲間内でシェアして楽しむことも可能
コシのある麺はつけダレと絡めてスルリと口の中に入ってくる。今度こそ完食か!?
つけダレが数多くあるので、いわゆる“味変”も不要!
おなかが苦しくなったら「とろろ」の力に頼るべし! 良い具合に潤滑剤になってくれそうだ
「麺」は勢いで食べられるため、つい胃腸の限界を超えてしまいがち。「やばい」と思う前に休憩すべし!

そば処・若松屋

住所:調布市国領町1-13-4
アクセス:布田駅[出口]から徒歩3分
電話:042-482-2491
営業時間:11:00〜15:00(LO14:30)/17:30〜20:00(LO19:30)
定休日:金曜・第3木曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

【秋葉原で注目の2軒】
都内有数のデカ盛り街、秋葉原で萌え(燃え)尽きる!

アニメグッズにメイド喫茶、家電やPC、カメラなど、さまざまなオタク文化が行き交う街、それがアキバ(秋葉原)だ。実はこの街、週末ともなると全国各地の“デカ盛りラヴァーズ”が集まってくるという、デカ盛りグルメの聖地でもあるのをご存じだろうか。街を歩けばラーメンにカレー、はたまた海鮮丼まで“大盛り”をウリにしたお店が目につく。オタクはグルメであり、ワイルドなのだ。

今回はそんな彼らの胃袋をつかんでやまない話題の店「若挟家」「昭和食堂」でデカ盛りチャレンジを敢行! 前回の調布編で何ひとつ完食できなかった、一般人代表・編集永松は今度こそ完食できるのだろうか。

秋葉原なら「ド○キ」で買った“恥ずかしいTシャツ”に臆する必要はない!
「デカ盛り」店を探しながらも、久しぶりに来たアキバにはしゃぐ編集永松
調子に乗って笑っていられるのは今のうちだけ……

若挟家 秋葉原店

まさしく大漁(量)! 総重量2kgの“びっくり丼”のお味は?

電気街のメインストリート沿いにある同店。一見、デカ盛りがあるようには思えないが……

「若狭家」で食べられるデカ盛りメニューは、その名も「びっくり丼(6人前)」。なんとこちらのメニュー、15分以内で完食すると無料になるそうだ。ちなみに国内外で10店舗以上を展開する同店史上、最高記録はロサンゼルス店の2分50秒(一体、どうやって食べているんだ)。日本では上野店の5分がベストだそう。

調布で食した「巨大油淋鶏」や「タワーそば」に続き、今回の対戦相手は「海鮮」。脂っこい食べ物ではない&海の幸が好物ということもあってか「今度こそ完食します! 俺のTシャツをみてください“Purfect Human”っすよ」と編集永松。では、読者のみなさんに代わってチャレンジしてもらう様子を早速、ご覧いただこうではないか。

「デカ盛り」以外でどんなシチュエーションで使うのかわからない特大の丼にご飯を盛り付けていく
顔よりも大きな海鮮丼が登場。味噌汁が一般的な丼サイズであることを付け加えておく
「びっくり丼」(3980円)。こだわりは見た目の美しさ。「赤身と白身を交互に並べているのがポイントです」と店長
こちらも例外なく約30cm。「びっくりですよ、奥さん!」(永松)
もちろんウニやイクラなど、人気の品々が大胆に盛り付けられている

「びっくり丼」というその名の通り、びっくりサイズの海鮮丼が登場。これほどまで自由に海鮮を食べられるとは、なんという贅沢!

例えば、マグロ&サーモンの同時食いやウニ&イクラのコンビネーション食いなどの“VIP食い”も自由自在だ。だが「刺身」と「米」の消費バランスを考えながら食さないといけない点には、注意しなければならない。そして万が一、米だけが余るという悲惨な状況下に陥った場合に備え、味噌汁(わかめ入り)の残量にも気を配る計画性が必要だ。味噌汁の大きさは、なんと「丼」サイズである。

これぞまさに「食べる水族館やぁ〜!」と編集永松。まだ余裕そうな表情だ
これだけ贅沢に海鮮が並ぶと、どこから手をつけようか悩ましい。食材それぞれの食感も楽しみたい
同店のわさびは少量でも“強烈”のひと言! 胃袋に刺激を与えて自分に“ムチ”を入れよう
残り3分の1で限界に到達。Tシャツの文字が痛々しい……

若狭家 秋葉原店

住所:千代田区外神田3-15-7
アクセス:末広町駅[3番出口]から徒歩1分
電話:03-5207-8322
営業時間:10:00〜22:00(LO)
定休日:無休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


昭和食堂 秋葉原駅前店

メガではない、ギガ級に押し寄せるスタミナ丼を心ゆくまで堪能

前回、本気で完食を目指したため、すでにHP(ヒットポイント)は残りわずかだ

「電気街口」すぐにある昭和レトロな雰囲気が漂う店「昭和食堂」。“おふくろの味”を連想させる温かみのある店内と、どこか懐かしい味付けが人気の同店にライス1.1kg、お肉500gの「ギガ盛りスタミナ丼」があるという。

——そんな馬鹿な! 「すでに胃腸が限界を迎えている永松には、ぜひスタミナをつけてほしい」という上長からの粋な計らいだ。
だが用意されたメニューはさすが電気の街、メガならぬ“ギガ”の名を冠した昭和感ゼロなネーミング。本当に容赦がない。ちなみに同メニューは週末ともなると、20食ほど出るという。さすがアキバ、オタクパワー半端ないっす。

ニンニクの香りが食欲をそそる。念のため書いておくが、器は洗面器ではない
近くでみると「こんなものか」と思うだろう。だが侮るなかれ。サイズを測ってみたので、一緒に確認してほしい
もれなく約30センチ。ニンニクが効いた肉をこのボリュームで食すという行為を想像しただけで、なんだかおなかが膨れてきた気になる
名物スタミナ丼ギガ盛(1400円)。タマゴ2個&味噌汁もサービス! サービス!

これはギガ級の「スタミナ丼」であって、決して単なる「豚丼」ではないことを、おわかりいただけただろうか。脂の乗ったお肉には厚みがあり、一切れあたりのサイズ感も大きい。ニンニクをたっぷり使用した“濃厚な味付け”が白米とよく合い、箸を進ませる。

またテーブルには「特製たれ」や「レモン汁」をはじめとする、さまざまな調味料が備え付けられているので、好みのカスタマイズが楽しめる。これらを駆使して“味変”をいかにできるかどうかがポイントだ。ちなみに「レモン汁」×「コショウ」の組み合わせを試したら、カルビ丼のような味になった。

豚肉は肉厚ながらとっても柔らか。ネギの味も良いアクセントになっている
気合いを入れるためにハチマキを巻く編集永松。目指すは、もちろん完食!
唐辛子やニンニクも備えているので、さらなるスタミナを求める猛者はぜひ
編集部おすすめの方法がこちら。レモン汁のさっぱり具合が肉の“重さ”を緩和させてくれるのだ
「特製たれ」をかけると焼き肉を食べている気分も味わえる
さらに唐辛子を加えると、今度は韓国料理のような味わいになるのだ
完食を目指すのなら、タマゴ乗せのタイミングも重要だ。米がスルっと口に入っていくのでピンチの時におすすめである
「ご、ごっつぁんです……どすこい、もう食べられないっす」今回も完食ならず。デカ盛り攻略への道は険しい……

昭和食堂 秋葉原駅前店

住所:千代田区外神田1-15-11 西川ビル1F
アクセス:秋葉原駅[電気街口]から徒歩1分
電話:03-6206-9721
営業時間:11:00〜24:00(LO)/土曜・祝日 10:00〜24:00(LO)/日曜10:00〜23:00(LO)
定休日:無休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/デカ盛りグルメで町おこしに取り組んでいる調布の本気さと面白さに衝撃を受け、大食漢のオタクたちが根付かせたアキバの大食いカルチャーに触れ、日本(東京)にいることすら忘れそうな錯覚に陥りました。今度は絶対複数で食べにきて、デか盛りという山の頂を制してみせます!

構成=笹 元(Roaster)、取材・文=永松司(Roaster)、撮影=中野 理(Roaster)、田形千紘(Roaster)

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