駅弁発祥の説もある歴史ある駅! 新神戸駅 人気の駅弁3選

特集

【第6回】地元色満載! 全国のタウン誌が選ぶ人気駅弁

2018/06/03

駅弁発祥の説もある歴史ある駅! 新神戸駅 人気の駅弁3選

昨年の神戸港開港150周年に続き、今年は南京町生誕150周年のイベントが数多く開催され、観光客でごった返す神戸。その陸の玄関口である新神戸駅は、平日でもビジネスマンや観光客でにぎわっています。この駅で46年間営業を続ける老舗「淡路屋」で、グルメの街・神戸らしい駅弁をご紹介します。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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「美食の街」神戸らしい駅弁が満載! 

世界に名だたる「神戸ビーフ」をはじめ、山海の幸が豊富にそろう神戸。今年は日本三大中華街の南京町が生誕150周年ということもあり、いつにも増してグルメに関する機運が高まっています。そんな神戸の中心地から徒歩15分ほどの位置にある新幹線専用の駅・新神戸駅。どんなグルメ駅弁が待ち構えてくれているのでしょうか。期待に胸が高鳴ります。

\私が体験レポートします!/

明治36(1903)年創業の老舗「淡路屋」。新神戸駅での営業は昭和47(1972)年から始まりました

徳島県のタウン誌でライターとして16年勤務した後、2009年に独立。拠点を大阪府高槻市に移し、ライター&編集者&カメラマン&デザイナーとして活動している平井です。自身の誕生日が「駅弁の日(7月16日)」ということもあり、今回の取材をきっかけに各地の駅弁を食べ尽くすのが今後の目標。

新神戸駅2階メインコンコース沿いに店舗があります

駅弁の発祥は明治18(1885)年に栃木県宇都宮駅で販売されたのが始まりというのが通説のようですが、実際は諸説あります。その中には、明治10(1877)年ごろ兵庫県の神戸駅が発祥という説が。この地は駅弁の黎明期に深く関わっているエリアなのです。そして、神戸の駅弁文化が花開きかけてきた明治36(1903)年に創業したのが「淡路屋」。以来、神戸を中心に関西の主要駅で駅弁を販売し、昭和47(1972)年に新神戸駅店がオープンしました。

明石ダコは弾力と奥行きのある風味がウリ! 「ひっぱりだこ飯」

タコ壺を連想させる陶器の器がユニーク。「ひっぱりだこ飯」(1080円)

世界最長の吊り橋である明石海峡大橋が完成したことを記念して販売された淡路屋の超ロングセラーであり、常に売り上げ上位を誇るヒット商品。タコの一大産地・明石のタコ壺漁をイメージさせる陶器製の容器が珍しいですね。真ダコとアナゴ、季節の野菜、そして独自のダシで炊き上げたたこ飯がタコ壺の中に入っているそうです。

\いざ実食!/

ふたを開けると大ぶりのタコがお出迎え。美味しそう! 

ぎっしり詰まったタコと季節の野菜たち。まずはタコからいただくと、噛み切るのが大変なほどぶりんぶりんな弾力に驚かされます。上に見えている具材を一度に食べると楽しみが減ってしまうので、横にそらしつつ、箸を奥に突っ込んでたこ飯ゾーンへ。たこ飯は、ダシがしっかりと効いていて駅弁とは思えないほどのクオリティです

とにかくタコがデカイ! これだけで贅沢な気分になります
タコ壺の奥からごはんを持ち上げるのにひと苦労

丁寧に炊かれた季節の野菜をひとついただき、箸を壺の奥へ。ところが深いタコ壺の中からごはんがつかみづらいのです。上の野菜をかきわけつつダシの効いたごはんをパクリ。なかなか骨の折れる作業ですが、これも駅弁の楽しみ方のひとつだと感じさせられました

蒸気の力でごはんもお肉もほっかほか!「神戸のあっちっちステーキ弁当」

神戸の街並みを表現したモダンなイラストも素敵。「神戸のあっちっちステーキ弁当」(1350円)

こちらのお弁当、手に取ると分かるのですがすごい重量感! これは「あっちっち」にするために容器の下に生石灰と水が入った袋が入っているためです。容器横のひもを引っ張ると生石灰と水が混ざることで化学反応が起こり、蒸気が発生。「シューッ!」と音も出るので若干びっくりしますが、約5分ほどでお弁当の中身が「あっちっち」となります。電車の中で熱々のステーキが食べられるなんて……。想像するだけで喉が鳴ります。

\いざ実食!/

一枚肉のステーキの存在感たるや! 

ステーキに使用しているのは赤身の多い国産牛の一枚肉。駅弁とは思えないほどのド迫力な存在感です。冷えた状態であればおそらく硬く感じるであろう赤身肉ですが、箸で持ち上げるとぷるんと揺れるほどの軟らかさ。そして丁寧な仕事ぶりが感じられるダシの効いたキノコごはんもステーキに負けない存在感を放ちます。

この厚さは魅力的。本当におなかいっぱいになります
湯気が立つと同時に美味しい匂いも立ちこめます

蒸気の力で熱された器からはステーキの香ばしい香りと、キノコごはんのダシの香りが瞬時に立ち上ります。しかし、ふたを開けただけで一気に香りが充満とは……付近のお客さんの腹の音が聞こえてきそうですね。

銘酒の郷・灘五郷の酒粕の風味を活かした「酒乃蔵牛肉弁当」

今年の1月に発売されたばかりのニューカマー。「酒乃蔵牛肉弁当」(1500円)

西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域からなる日本を代表する酒どころ「灘五郷」のエリア内に本社がある利点を活かし、ノーベル賞晩餐会でも提供された銘酒「福寿」とのコラボ弁当を販売。その第二弾となったのがこちらの弁当です。独自の調合で作られた割り下に、福寿の酒粕と味噌をブレンドしてすき焼きに。牛肉の甘みと酒粕の芳醇な香りが食欲をそそります。さらにタレを絡めたステーキ肉には、酒粕を混ぜ込んだワサビ漬けをマリアージュ。口の中で甘みと辛みが絶妙に調和します。

\いざ実食!/

肉好きにはたまらないビジュアルです

すき焼きとステーキ。肉好きグルマンにとってはこれ以上にないコンビネーションですね。まずは酒粕を使ったというすき焼きをいただきます。駅弁なのでもちろん冷めてはいますが、「カスカス」感は全くなく、酒粕のコクと甘みが牛肉の旨味をぐっと引き立てている印象

ワサビ漬けはこのくらい乗せて食べるのがオススメです

そしてステーキ肉は、酒粕と練りこんだワサビ漬けをちょこんと乗せて食べると、ステーキの甘みと旨味が倍増していき、赤ワインをいただきたくなる美味しさです。ホースラディッシュの和風版という感じですが、ワサビの辛みが強い分、こちらの方が甘みが爆発しやすいのではないでしょうか。

Yahoo!ロコ淡路屋新神戸駅コンコース2階売店
住所
兵庫県神戸市中央区加納町1-3-1 2F

地図を見る

アクセス
新神戸駅[北1]から徒歩約0分
新神戸駅[西出入口(JR)]から徒歩約1分
三宮(神戸市営)駅[東出口2(地下鉄三宮)]から徒歩約16分
電話
078-431-1682
営業時間
6:00〜20:30
定休日
無休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/淡路屋の売り場は新神戸駅内に4カ所。他にもJR神戸駅や西明石駅にも直営店があるほか、関西の主要駅の売店にも卸しているので、見つけた方はぜひ味を試してみてください。

取材・文=平井和哉 撮影=平井和哉、中村純代

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