ロマンスカーに乗って行きたい! 箱根のミュージアム5選

特集

新型ロマンスカーで満喫! 箱根でやりたい15のコト

2018/04/13

ロマンスカーに乗って行きたい! 箱根のミュージアム5選

温泉地としてのイメージが強い箱根だが、ミュージアムもたくさん。体が癒される温泉やほっぺたが落ちそうになるグルメは旅の醍醐味だけど、“美”に触れることで非日常を味わえるアートもお忘れなく。箱根でオススメの5つのミュージアムをご紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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箱根のミュージアムは自然とアートが調和

2018年3月17日、新型特急ロマンスカー・GSEの運行がスタート。新宿駅から箱根湯本駅までが最速73分で行けるようになった。ローズバーミリオンカラーの外観がカッコイイこの電車に乗って、いざアート旅へ

1.箱根ラリック美術館(箱根町)
2.ポーラ美術館(箱根町)
3.彫刻の森美術館(箱根町)
4.箱根ガラスの森美術館(箱根町)
5.小田原文学館(小田原市)

箱根にはたくさんの美術館が存在し、見られるアートの種類もさまざま。また、豊かな箱根の自然をうまく残し、アートと共存させているのも特徴だ。ちなみに、美術館の多くはロマンスカーの終点である箱根湯本駅から、乗り継いで向かうことになる。そんなときは、小田急線の駅などで購入でき、箱根のバスや電車が利用できる「箱根フリーパス」を使うことで、お得に移動できるかも!

1.箱根ラリック美術館[主な展示:ジュエリー、ガラス工芸]

フランスの工芸作家ルネ・ラリックの作品群との邂逅

入館料:大人1500円、大学生・高校生・シニア(65歳以上)1300円、中学生・小学生800円

ラリックは宝飾品だけでなく、花器やテーブルウェアなど、生活に密着する作品も生み出した

フランスを代表するジュエリー&ガラス工芸作家であるルネ・ラリック。ジュエリーの特徴は、ダイヤモンドをはじめとする高価な宝石に頼らず、デザインを重視していたためエマイユ(日本の七宝焼きに相当)を駆使して作られていること。箱根ラリック美術館では、ラリックの貴重なジュエリーをはじめ、その生涯にわたる作品を所蔵している。

展示室のエントランスにも、ラリックの作品が。正面に展示されている装飾パネル「花束」が来場者をお出迎え
ラリックがガラス工芸家へと転身する第一歩になった香水瓶は、当時、多くの女性を虜に。いろんな角度から楽しめるよう、個別に展示されている
美術館が誇る代表的な作品「シルフィード(風の精)」。緑の色鮮やかな羽がエマイユの技法で作られており、現代の技術でも再現が難しいのだとか。自然や女性のモチーフも、ラリック作品の特徴だ
アガサ・クリスティの推理小説の舞台にもなった、豪華列車・オリエント急行。その内装をラリックが手がけたということで、実際の車両が施設内に特別展示されている
現地で予約することで、オリエント急行の車内でティータイムが楽しめる。ドリンク(コーヒーなど)&デザートが付いて1人2100円

2.ポーラ美術館[主な展示:西洋絵画、日本の洋画、化粧道具]

印象派の絵画作品が充実

入館料:大人1800円、シニア(65歳以上)1600円、大学生・高校生1300円、中学生・小学生700円(土曜日は無料)

ポール・セザンヌやポール・ゴーガン、フィンセント・ファン・ゴッホなどの作品も展示

ポーラ美術館では、化粧品の製造・販売を行うポーラの創業家の2代目・鈴木常司氏が40年にわたって収集した、約1万点にも及ぶコレクションを収蔵。クロード・モネやピエール・オーギュスト・ルノワール、パブロ・ピカソといった、印象派の作品を多数展示している。2017年には、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(ミシュランが日本を訪れる外国人観光客向けに発行する旅行ガイド)」で二つ星を獲得した。

コレクションの中でも特に西洋絵画は、美術史を語る上で重要な時代・作家の作品を網羅 。なお、一部の作品では写真撮影も可能
ガラスを多用した建物は、自然光が多く取り入れられ独特の美しさを誇っている。これまで、村野藤吾賞や建築学会賞など、12もの賞を受けており、この建築美を目当てに訪れる人もいるという
館内にある「カフェ チューン」はガラス壁に隣接し、四季折々の景色が楽しめる。デザートは常時6種類あり、季節によって変化。そしてコーヒーなどは、モネやルノワールの作品を使ったカップで提供される
ミュージアムショップでは、美術館のオリジナルグッズはもちろん、珍しいアートグッズも充実。おしゃれなステーショナリーが多いので、帰りがけのチェックを忘れずに
周囲にはブナやヒメシャラが群生した森林が広がっている。遊歩道があるので、散歩やバードウォッチングをするのもあり

3.彫刻の森美術館[主な展示:彫刻、ピカソ作品]

老若男女が楽しめる野外美術館

入館料:一般1600円、大学生・高校生1200円、中学生・小学生800円

約7万平方メートルの広大な敷地内は、まるで公園のように芝生が広がり、スケールの大きな彫刻作品が点在。19世紀を代表する彫刻家オーギュスト・ロダン以降の、近現代から現代にかけての作品を見て回れる

1969年に、日本初の野外美術館として開館した「彫刻の森美術館」は、広大な館内を歩き回り、空の下で自然を楽しみながら彫刻作品に触れることができる。そのため、作品の印象が四季の移ろいに合わせて変化し、何度訪れても発見があるはず。また、パブロ・ピカソの作品を展示するピカソ館もあり、私立の美術館としてトップクラスの319作品を所蔵。そのうち110作品ほどを、常時展示している。

フランスの作家、ガブリエル・ロアールのステンドグラスによる作品を使った塔「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。内部からの表情は形容し難い美しさで、写真映えも抜群
積み上げた木造ドームの中に、カラフルな手編みのネットがいくつもつなぎ合わされた「ネットの森」。体験型アート作品として、取材時には多くの子どもが夢中になっていた
イギリスの彫刻家であるヘンリー・ムーアの「横たわる像:アーチ状の足」。彫刻の森美術館は、「彫刻の置かれる背景として空以上にふさわしいものはない」という、氏の考えを体現している
園内のショップでは、企業とのコラボグッズなど、ここでしか手に入らないオリジナルグッズを多数用意している
館内を案内してくれたスタッフの福間光宣さん
スタッフの福間光宣さん
スタッフの福間光宣さん
「開放感がある野外の美術館なので、お子様も大人も、自然と調和する野外彫刻を楽しんでいただければと思います。また、『彫刻宝探しラリー』など、美術館を楽しみながら鑑賞できるプログラムを実施しています」

4.箱根ガラスの森美術館[主な展示:ヴェネチアン・グラス、現代ガラス]

ヨーロッパの貴族気分が味わえるガラスの美術館

入館料:大人1500円、大学生・高校生1100円、中学生・小学生600円

1500年頃に作られた「点彩花文蓋付ゴブレット」は、美術館を代表する作品。イスラムの華といわれる点彩文様とビザンチン様式の器形で、独特の雰囲気をまとっている

15〜19世紀にかけてヨーロッパの王侯貴族を熱狂させた、ヴェネチアのガラス工芸の名品を多く展示している美術館。また同時に、ガラスを使った現代アート作品も見ることができる。敷地内はヨーロッパを思わせる建物が並び、作品を鑑賞しつつ、庭園を散歩してその雰囲気を楽しむのもいい。

カフェレストランで食べられる「クロワッサン(300円、左上)」や「スフォリアテッラ(400円、左下)」は、テレビなどで紹介され評判に。さっぱりした甘さの「メープルパフェ(650円、右)」も売れ筋
庭園にはヨーロッパ風の建物が点在し、まるで貴族の邸宅にいるような気分が味わえる。また、季節ごとに紫陽花や桜など、クリスタル・ガラスでできた花木が見られるのも特徴だ
現代ガラス美術館で展示されている「ガラスの泉」は、ヴェネチアを代表するガラス作家であるリヴィオ・セグーゾの作品
こちらも現代ガラス美術館に展示されているデイル・チフーリの作品は、カラフルなものが多くポップな印象
グッズショップはヨーロッパの街並みをイメージして作られており、ショッピングが楽しくなる

5.小田原文学館[主な展示:文豪の著書、原稿、愛用品]

小田原を愛した文豪たちに想いを馳せる

入館料:大人250円、小学生・中学生100円

1階には北村透谷や尾崎一雄といった、小田原出身の作家にまつわるアイテムが展示されている

温暖な気候から、小田原には明治時代以降、北村透谷や谷崎潤一郎など多くの文学者や政財界人が暮らした。明治時代に宮内大臣を務めた田中光顕伯爵の別邸として、昭和12年に建てられた建物は、現在はそんな小田原を愛した文豪たちにまつわる資料館として現存している。また生誕地や旧居跡など、文豪たちにまつわるスポットは、小田原のあちこちに存在。文学探訪と称して街中を散策するのも楽しいかも。

当時としては珍しいスペイン風の洋館。モダニズム建築の流行した時期に建てられたコンクリート建築は、欧米の新しい文化をいち早く吸収した田中光顕の人生を彷彿(ほうふつ)とさせる
庭園は入場無料で、四季折々の花が楽しめる。小田原探索に疲れたら、休憩がてら利用するのもいい
2階には「刺青(しせい)」や「細雪」などで知られる谷崎潤一郎、「堕落論」や「不連続殺人事件」を生み出した坂口安吾にまつわる展示などがある
屋根にスペイン瓦を用いた洋風の建物で、国の登録有形文化財に登録されている

箱根の電車旅なら「箱根フリーパス」がお得!?

小田急線の駅などで買える「箱根フリーパス」は、箱根登山鉄道や箱根登山バス(指定区間内)など、箱根エリアの8つの乗り物が乗り放題。これを使えば、電車旅でもいろんなスポットを賢くお得に巡れるかも。

取材メモ/どこのミュージアムも、アートはもちろん、豊かな自然を意識した作りになっていたのが印象的。そのため、晴れた日は特に楽しめるのではないでしょうか。また今回巡ったスポットは、西洋絵画、巨大彫刻、文豪ゆかりのアイテムといったように、うまく住み分けができていて、1日で複数のスポットを訪れても、飽きることがなかったです。

取材・文=井上良太(シーアール) 撮影=浅野誠司/小林岳夫(一部除く)

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