〆のごはんまで味わい尽くしたい! 絶品の焼き鳥おまかせコース

2018/05/11

〆のごはんまで味わい尽くしたい! 絶品の焼き鳥おまかせコース

神奈川県平塚市の『やき鳥 たかはし』。1本1本がそれぞれ印象的な味わいの焼き鳥を、コースでじっくりと堪能する。名物は、口の中でプチっと弾ける《ちょうちん》だ。

海の近く

海の近く

『店主おまかせコース』で、その日おすすめの焼き物を。

自らデザインしたという焼き台で腕を振るう店主の高橋さん。カウンターのこちら側で、焼き鳥が目の前に運ばれてくるのを待つこのひと時がたまらない!

店主の高橋浩史さんは、もともと平塚のイタリアンから料理人としての歩みをスタートしたが、6年後に焼き鳥の世界へ。九州を旅しながら多彩な鳥の食文化に触れ、最も感動した福岡の焼き鳥専門店で修行を積んだ。その後、麻布十番の名店『鳥善 瀬尾』に5年勤め、2017年11月に独立したばかり。
「イタリアンをやっていたころから、《焼く》というプロセスが大好きでした。ラムチョップが絶妙なロゼに焼けた時の達成感とか、たまらないんですよ。だから今も毎日、紀州備長炭で食材を《焼く》ことが、楽しくて仕方ありません」。
その日おすすめの焼き物を堪能してほしい、という思いから、メニューは『店主おまかせコース』のみ。でも、一巡目の予約客が帰るような時間になると、アラカルトの注文もできる。「もう少し、うまい焼き鳥を軽くつまみながら飲みたいな」って気分の時に、うれしい一軒なのだ。

焼き鳥だけでは出せない季節感を地元の野菜で

串物の合間に出てくる品々も、高橋さんが厳選した素材を使って作られるものばかり。コースに季節感と彩りを添えてくれる

さて、その『店主おまかせコース』は、例えば鴨ロースの付き出しからはじまり、鶏と野菜の串8本の合間に、糠漬けや大根おろし、蒸し鶏のサラダなどが登場する。鳥肉は週3回、早朝から築地市場で仕入れてくる山梨産のもの。野菜の多くは、料理仲間である伊勢原のイタリアン『ラ・パチャーダ』の農園から。
「畑には2日に1度行って、自分で収穫させてもらうこともあります。この串のミニトマトやネギ、チップスにしたサツマイモやサトイモなどもそうなんですが、野菜の味がとても濃いんですよ。焼き鳥だけでは季節感を出せないので、こんなふうに旬のおいしい野菜が手に入る環境は、本当にありがたいですね」。

名物のちょうちんは、 プチッ&トロッ

大ぶりな首肉から肉汁が溢れるせせり、滋味豊かなかしわ、コリコリでトロトロなひざ軟骨など、焼き鳥は1本1本がしっかり印象に残る味わい。開店1年で、すでに店の名物となっているちょうちんは、産卵前の卵と卵管の串だ。頬張った瞬間、口の中で卵の薄い膜が弾け、卵管の脂が溶ける。旨味がプチッ&トロッと一瞬で咲いて消えていく、花火のような儚さが醍醐味。
それにしても、肉を焼いているというのに、目の前にカウンター席に座っていても煙がほとんど見えない。
「焼き台も自分でデザインしたんですが、吸引力の強いダクトを取り付けたので、煙がすぐ吸い込まれるようになっているんです。焼き鳥屋だけど寿司屋のようにクリーンな店にしたかったので」。

《カウンターのある焼き鳥店》といっても、すすで真っ黒になった壁や、モクモクと充満する煙からは程遠いイメージの店内。この清潔さも高橋さんのこだわりのひとつ

どれにする? コース最後のごはんメニュー

〆にいただくのは卵かけごはん? 鶏スープかけごはん? そぼろ丼? どれもおいしいに決まっているから、悩んでしまう

コース最後のごはんメニューは、卵かけごはん鶏スープかけごはんそぼろ丼の3種類からチョイス。
卵かけごはんは、築地の鰹節専門店で細かく糸がきにしてもらった鰹節をたっぷりのせたごはんに、平塚で平飼いされている鶏の卵をかけます。お米ももちろん平塚産。途中で塩昆布を足すと、味がガラリと変わって、これがまたうまいんですよ」。
ちなみに、メニューには載っていないけど、3日かけて作るという鳥たっぷりなカレーごはんを選べることもある。そんな日に当たったらラッキーなのだが、卵かけごはんとどちらを選ぶべきか、ああだこうだ悩んでいるうちに酔いが覚めてしまったりするので、お気をつけあれ。


やき鳥 たかはし

住所:神奈川県平塚市宮の前1-33
アクセス:平塚駅北口出口から徒歩約3分
電話番号:0463-72-8508
営業時間:18:00~23:00(L.O.22:00) 金・土曜は17:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日:日曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

この記事を書いたライター情報

海の近く

海の近く

2016年4月創刊、葉山から湯河原まで、相模湾沿いの暮らしを楽しむための月刊フリーマガジン。毎月ひとつのテーマのもと、どこよりもディープに海辺の《オイシイモノ》を紹介しています。

海の近く が最近書いた記事

SERIES