地元人も足繫く通う名古屋の煮込みうどん5選

2018/04/25

地元人も足繫く通う名古屋の煮込みうどん5選

濃厚な味噌でうどんを煮込んだ味噌煮込みうどんは、なごやめしの一つとして知名度抜群。名古屋では、煮込みうどんは日常的に食べられるポピュラーなメニューだ。観光地で長年営業する人気店から、地元人が日常的に通う町の名店まで、選りすぐりの5店をピックアップ!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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名古屋では夏でも人気の煮込みうどん

一般的に、煮込みうどんといえば冬に食べる人が多いかもしれない。しかし、名古屋には、夏こそ汗をかきながらアツアツの煮込みうどんを食べたいという人も多いのだ。食べ始めると箸が止まらない!? 底知れない魅力を持つ名古屋の煮込みうどんを食べに出かけよう。

\紹介するのはこの5店/
1.外国人も虜にする「にこみのたから」
2.キレのある味噌「まことや 植田店」
3.完成度の高い一杯「早本」
4.アットホームな老舗「岩正」
5.上品なダシを楽しむ「丁字屋」

1.外国人も虜にする「にこみのたから」

大須商店街の中央を南北に走る本町通沿いにあり、わかりやすい立地

大須寶寿司の支店として昭和39年に誕生した「にこみのたから」。冬に食べたくなるメニューを、と考えた初代が味噌煮込みの店をオープンさせた。大須は今や外国人にも人気の観光地。ここ数年で外国人の利用客が急増し、味噌煮込みうどんは名古屋ならではの味として大好評!

一番人気の「玉子にこみ定食」(1200円)

うどん単品でもオーダーできるが、ご飯と漬物付きの定食にすると食べ方の幅が広がって楽しい。ここの味噌煮込みうどんはスープにとろみがあるので、さっぱりとした自家製漬物はいいアクセントになる。

麺は少し細口のため、もっちりとしつつも味噌煮込みうどんにしては柔らかい食感になる

味噌は八丁味噌をベースにしつつ、まろやかになるように数種類の味噌や調味料をブレンドしている。穴が空いていない土鍋の蓋にも注目を。これは、取り皿として使えるように考えられた工夫。

土鍋から直接食べると熱いので、取り皿は必須!

卵は、土鍋の中で崩してうどんに絡めながら食べるのもいいが、ご飯の上にのせて食べるのもオススメ。締めの一品にどうぞ!

黄身とスープをご飯にかけて、味噌風味の卵かけご飯が完成!

2.キレのある味噌「まことや 植田店」

地下鉄植田駅からすぐ。観光客もアクセスしやすい

名古屋市昭和区にある味噌煮込みうどんの名店「まことや本店」からのれん分け。麺は、塩を使わず真水で練り上げたコシの強い手打ち麺。岡崎「まるや」の八丁味噌に名古屋「帝国醸造」の豆味噌を合わせた赤味噌は、キレがありつつも決して塩辛くないという絶妙なバランス。本店の大将から受け継いだ、伝統の味を守り続けている。

座敷、テーブル席のほか、カウンター席も完備。1人でも、家族連れやグループでも利用しやすい

味噌煮込みうどんの麺は硬い、と思っている人がいるかもしれないが、ココのうどんは1杯ずつ鍋で煮込んでから土鍋に移してさらに煮込むので、独特のコシの強さはキープしつつも芯が残るような硬さはない。一方、ネギはあまり煮込まないのがポイント。

「味噌煮込うどん 親子えび入り」(1280円)

具材によってさまざまなバリエーションがあるが、一番人気は「親子えび入り」。鶏肉、卵、エビの天ぷらなどが入った豪華な一杯だ。キレのある味噌に天ぷらのコクが加わり、リッチな味わいに仕上がっている。

味噌の染み込んだ衣がまた絶品なのだ!

3.完成度の高い一杯「早本」

懐かしさ漂う店内。営業は夜のみ

「早本」のメニューは味噌煮込みうどんのみ。店主の技術と情熱をすべて注いで作る一杯は衝撃的なほど完成度が高く、この味を求めて県外からも人が訪れる。店を創業した先代は九州出身。そのため、名古屋独特の味噌煮込みうどんとは少し異なる味わいを感じさせる。オーダー時に希望すればニンニク入りにでき、これもまた好評だ。

鶏肉と卵が入った「親子」(1250円)。鶏肉はプリッと弾力がありつつも柔らかい

定番は「なみ」(1000円)から「特製」(2200円)まで9種類。さらに夏の大浅利、冬の牡蠣といった素材が入荷した時だけの季節限定メニューがあり、こちらもファンが多い。味噌は後味にほんのり甘さを感じさせるほどにまろやかで、土鍋から立ち上る香りがたまらない。

うどんは打ちたてのみを使用。売り切れたら、営業中に打ってすぐに使用する

サイドメニューもぬか漬物、ご飯のみとシンプル。味噌煮込みうどんの味を引き立てる名わき役だ。夫婦2人で切り盛りするため混雑することもあるが、わざわざ食べに行く価値は十分!

自家製の「ぬか漬物」(350円)は数量限定なので、売り切れる日もある

4.アットホームな老舗「岩正」

営業は昼のみ。店のある筒井商店街は、ローカルムードの漂う趣ある商店街だ

家族で営業するアットホームな「岩正」は、明治35年創業という老舗。現在は4代目がのれんを守っている。ローカルな商店街にあり、素朴な佇まいや昔ながらの味わいに加え、味噌煮込みうどんが600円からというお値打ち価格も魅力。

店の一角に、麺を打つスペースがある

名古屋では、ムロアジを効かせたダシを使ううどん店が多い。「岩正」のダシもシイタケ、カツオに加え、ムロアジをしっかり効かせた名古屋流。味噌の色は濃いが、食べてみるとそれほど辛さは感じない。

「親子みそ煮込み」(750円)。鶏肉は胸肉を使うため、さっぱりしている

うどんの生地はこねてから1日寝かせているが、味噌煮込みうどんに使用する麺はその日の朝にこねた生地を使う。もちっとした弾力があり、麺は少し硬め。リーズナブルでも食べ応え満点だ。

名古屋市から表彰を受けたという味自慢の先代から受け継いだ、伝統の技が光る

上品なダシを楽しむ「丁字屋」

織田信長とも縁の深い大須・万松寺の境内で営業

手打ちのそば、きしめん、うどんを味わえる昭和28年創業の「丁字屋」では、煮込み麺ではなくうどんを使った鍋焼きうどんが人気だ。10月末~3月末には、煮込み麺を使った「味噌煮込みうどん」(玉子入り1000円)も登場する。

ほっこりとした落ち着きのある空間。店奥にはいろり席もある

細く打ったうどんは柔らかく、ツルリとのど越しのいい仕上がり。味噌煮込みうどん特有のコシが苦手な人には、こちらをオススメしたい。鍋焼きうどんは、ダシの良さを生かしたすましが定番。

「鍋焼うどん」。ノーマルは1500円、天ぷら入りは1800円

土鍋で煮込んだうどんはふわっとした食感になり、ダシの味がよく染み込んでいる。最高級のカツオ節と名高い本枯節を使った上品な味わいに、心もホッと安らぐ。

希望すれば味噌仕立てにしてもらうことも可能

取材メモ/食べ比べてみると各店の味の違いに驚きました。麺、ダシ、具材などにそれぞれ店のこだわりがありますよ。お気に入りの一品をぜひ見つけてみてはいかが。

取材・文・撮影=大川真由美

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