岩手の特産”漆”伝える技術 in八幡平・安代

2018/05/13

岩手の特産”漆”伝える技術 in八幡平・安代

岩手県八幡平市『安比漆器工房』にて、安比塗を次世代へ伝える。若き女性職人たちの力。

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安比漆という伝統を繋ぐ

上質の漆の産地、八幡平市安代地区。この土地では古くから生活に根差した漆器が作られてきた。高度成長の時代に一度生産が途絶えるも、伝統ある漆器の復興を目指し『安比漆器工房』が現在の生活スタイルにあわせた漆器づくりに力を入れている。

シンプルなデザインはどんな料理にも自然と馴染み、毎日の食卓にさりげない華やぎを与える。使い込むことで美しくなる漆器を永く使ってほしいという思いから、アフターケアにも力を入れる。

シンプルなデザインだから和食洋食問わず活躍してくれる

職人の技と苦労が産む強く美しい漆器

こちらで静かに、手際よく漆を塗るひとりの女性。工藤里紗さんは、大学時代に漆を研究、漆に関する仕事をしたいと同工房の研修施設『安代漆工技術研究センター』で学び、修了後、安比漆の職人となった。『安比漆』の特徴は漆を塗り重ねることによる保温性の高さと丈夫さ。上塗りには堅牢な国産の漆を使い、より強く美しく仕上げる。「いい意味で質素な安比漆のデザインだからこそ、ちょっとした粗が目立ってしまう。シンプルに塗るだけの技術がとても難しいんです」。精製をはじめすべてが手作業。塗る作業に1日、乾かす作業にさらに1日。約52もの工程をひとつひとつ丁寧に進めていく。

2017年に『安比漆企業組合』を立ち上げた工藤さん。専門性の高い漆器は、職人自らの手で販売したほうがいいのではという思いが以前からあったのだそう。「スピード感をもってできるかなと」。安比漆の新たな情報や新商品が期待できそうだ。

静かに手際よく、塗の作業を進めていく工藤さん

永く使うほど魅力が増す

漆器はハレの日の特別な器ではない。安比で生まれた丈夫な漆器は、毎日の食卓で活躍してもらうためのもの。長く使ってもらうためのもの。使い込むことでツヤが生まれる。モノがあふれる時代だからこそ、自分好みの、愛着の湧くものに出会えたときの感動と満足感は大きい。選んで使ってくれる人たちの笑顔を思い浮かべながら、職人さんたちは今日もコツコツと、手作業を続けている。

何気ない日常に、上質な漆器を。使い込まれてゆけばより美しさを増す。実際に手にしてみてはいかが。

工程はひとつひとつ手作業で進められていく
Yahoo!ロコ安比漆器工房
住所
岩手県八幡平市叺田230-1

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アクセス
荒屋新町駅[出口]から徒歩約11分
横間駅[出口]から徒歩約40分
小屋の畑駅[出口]から徒歩約59分
電話
0195-63-1055
営業時間
9:30~17:00
定休日
月曜(祝日の場合は営業)、年末年始不定休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

この記事を書いたライター情報

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岩手ライフをもっと楽しくする情報マガジン。カッコいい大人のためのファッション・ライフスタイル情報から気になるラーメン店まで、岩手県内津々浦々をカバー。岩手の宝である農業・漁業・畜産も追いかけています。看板企画『岩手 男ディズム』では県知事のインタビュー・変身企画も。毎月1日発売。

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