クラフトビールマニアが早くも注目する「高尾ビール」を直撃!

特集

【特集】保存版! 高尾山グルメまとめ

2018/05/04

クラフトビールマニアが早くも注目する「高尾ビール」を直撃!

ここ最近、勢いを増すばかりのクラフトビール。各地に小規模な醸造所、いわゆるマイクロブルワリーが誕生しているのは、ビール好きならずとも小耳に挟んだことはあるはず。実は高尾の町にも2017年10月に醸造所がオープン。じわじわと広がりつつある「高尾ビール」をレポート!

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

「高尾ビール」から高尾の町が変わりそうな予感!

第3次ブーム真っ只中といわれ、文化のひとつとしてようやく日本にも根付いてきた感のあるクラフトビール。そんな流れを受けて今、各地にブルワリーが誕生している。そして実は最近、高尾にも一軒の小さなブルワリーができたのをご存じだろうか? その名も「高尾ビール」。2017年10月末から醸造が始まったばかりで、今年になって高尾山周辺の飲食店や土産物店でもちらほらと目にするようになっている噂のビールだ。一体どんなビールなのか、醸造所と店舗を兼ねた「おんがたブルワリー&ボトルショップ」を直撃した。

これが高尾ビールだ! 中央の「OH! Mountain(オー! マウンテン)」が定番の1本。気持ちよく晴れた里山をイメージしたすっきり飲めるペールエール。そのほか、季節ごとのスタイルのビールが登場する

\お話を聞いたのはこの人!/

高尾ビールをつくる池田周平さん。以前はデザイン会社に務めていたそう

山好きが高じて高尾に移住。でも「ビールが飲めるところがない!」

——高尾でビールづくりを始められたきっかけを教えてください。

池田さん
池田さん
「一言で言えば、単純にビールが好きだったからなんですよ。僕はもともと山好きで、都心に住んでいたときから南アルプスや八ヶ岳に高尾を経由して行っていたんです。それで、いっそのこと高尾に住んじゃえ!と、移住してきたのが4年ほど前。でも、いざ住んでみると駅前には夜までやっているお店がほとんどなくて、仕事終わりにビールが飲める場所がぜんぜんない。だから、もう自分で作るしかないと思って(笑)」

——行動力がすごいですね……!

池田さん
池田さん
「でもビールの作り方なんて知らないので、最初は大変でした。会社に勤めながら、アメリカのポートランド州立大学のビジネス オブ クラフトブリューイング科というプログラムを1年かけて学んで、さらに醸造免許を取るために場所と設備の準備も必要で……」

——長年ビールを飲んできたことで舌は肥えていても、技術や知識を身につけるのはなかなか大変そうです。

池田さん
池田さん
「醸造を始めたのが2017年の10月ですので、準備にはさらに1年以上かかりました。そもそも免許を取るためには設備と場所も必要になるので、どちらも探すのに苦労したんですよ」
「おんがたブルワリー&ボトルショップ」は、高尾駅からバスで10分ほどの恩方町にある。住宅街の中にぽつんと経つ平屋で、一見すると普通の民家のよう
中に入ると、木を基調とした山小屋のような空間が広がる。ここでビールの試飲と購入ができるようになっており、遠方からのお客や近所の住人などが次々と訪れる。扉の奥が醸造施設だ

——「おんがたブルワリー&ボトルショップ」はもともと何の建物だったんですか?

池田さん
池田さん
「ここは昔、八王子の産業である織物の工場だったと聞いています。その後は以前近くにキャンパスがあった造形大の学生がアトリエとして使っていたりしていたそうです」
醸造施設は高い天井と白い壁で清潔な印象。女性のイラストは友人のアートディレクターによるもの
池田さん
池田さん
「設備はポートランド ケトルワークスというメーカーのもので、実はアメリカのバークレーにあるブリューパブ(小規模なビール醸造所を併設したパブ)で使っていたものを、わざわざ運んできたんです。高嶺の花だと思っていたメーカーのものだったのですが、良いご縁があったので思い切って購入しました。本当は中国製の新品を買った方が安いのですが、ストーリーがあっていいじゃないですか」
こちらがその設備。ブリューハウスと呼ばれる、麦汁を作るための大きな寸胴だ

地元産の素材が「高尾ビール」をおいしくしている!

——「高尾ビール」は地元の素材を使っているそうですね?

池田さん
池田さん
「そうなんです。でも、もともと自分が飲みたいがために始めた『高尾ビール』なので、地元の素材を使おうというこだわりがあったわけではないんです。ブルワリーの周辺には農家さんが多くて、そういう人たちと話しているうちに自然と使うようになった、というイメージですね」

——具体的にはどんな素材を使っているんですか?

池田さん
池田さん
「ビールの原料となる小麦やホップ、副原料にはパッションフルーツやゆずなどさまざまです。例えば定番の『オー! マウンテン』には周りの農家さんと協力して育てているホップを使っているんですよ。ただ、ホップは大量に必要になるため、足りない分は外国産を使用しています。それでも、うちのような規模の小さいブルワリーで国産ホップを使っていること自体が珍しいんです。素材として新鮮なものを使うことでおいしくなりますし、農家さんにも喜んでいただいています」
八王子の澤井農場で作られる八王子小麦。「高尾ビール」の噂は農家さんにも広がっており、小麦に限らず、自分が作った農作物をビールに使えないかと、相談されることも多いそうだ
左から2番目は八王子産パッションフルーツを使った「森は生きている」。旬のフルーツや野菜を副原料として使うシリーズで、その都度味が変わるのが楽しい
池田さん
池田さん
「ビールのスタイル(種類)は100以上あると言われていて、日本では昔から飲まれているピルスナーというスタイル以外、ほとんどが知られていません。『高尾ビール』では特定のスタイルにとらわれず、いろいろなビールを作っていくことでビールの多様性を知ってもらえるきっかけになると嬉しいですね」
通常は3〜4種類程度がラインナップされている
取材時には4番の黒ビール「ナッティ バニラ スタウト」を熟成中だった。副原料としてバニラビーンズやカカオを使っており、クリーミーで飲みやすい味が特徴

今後は高尾駅にビアスタンドを計画中!

——「おんがたブルワリー&ボトルショップ」は今後どうなっていくか、将来像はありますか?

池田さん
池田さん
「海外では、山の麓のビアパブで地元のビールを飲みながら地元の人と交流するというのが当たり前の光景なんですが、ここもそういう風になっていけたらと思っています。アウトドア好きでビール好きな人って結構多くて、場所柄、登山者の方に来ていただけることも多いので嬉しいですね」
「最近では近くの農家さんが作る農作物は積極的に使うようになりました」と池田さん
試飲スペースでは、野菜の販売もやっている

——噂では高尾駅前に出店される予定があるとか。

池田さん
池田さん
「高尾の駅前をもっと賑やかにする、というのがうちの会社のミッションでもあるので、実は駅前に一軒、ビアスタンドを計画中です。まだ物件を探しているところですが、今年中には実現したいです。農家さんや料理人など、高尾でものづくりをしている方たちを巻き込んで、この町をもっと面白くしていけたらいいですね」

縁もゆかりもなかった高尾に移住し、大好きなビール作りに熱中する池田さん。地元の人を積極的に巻き込んでいこうという姿勢は、マイクロブルワリーだからこそできるもの。そして、だからこそ「高尾ビール」が高尾の町を本当に変えてしまうのではないかと、期待してしまうのかもしれません。

「おんがたブルワリー&ボトルショップ」は金曜日と土曜日のみの営業ですが、高尾山の麓ではお土産屋さん「四季の桜」などで購入できるので、ぜひお試しあれ。

Yahoo!ロコおんがたブルワリー&ボトルショップ
住所
東京都八王子市下恩方町1557

地図を見る

アクセス
高尾(東京都)駅[北口]から徒歩約58分
営業時間
金・土の12:00〜日没まで
定休日
日〜木(営業は金・土のみ)
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

Yahoo!ロコ高尾山
住所
東京都八王子市

地図を見る

アクセス
高尾山駅[出口]から徒歩約19分
清滝駅[出口]から徒歩約38分
高尾山口駅[出口]から徒歩約45分
電話
042-620-7378
営業時間
平日:24時間
定休日
無休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材・文=石井 良 撮影=野口 彈

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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