なぜビアガーデンが最高なのか、高尾山の雲上で達人に聞いてみた

特集

今日はビアガーデンで乾杯!

2018/07/13

なぜビアガーデンが最高なのか、高尾山の雲上で達人に聞いてみた

爽やかなうまさで暑さを吹き飛ばしてくれるビール。その爽快感を開放的なビアガーデンで味わえば、さらに格別なものになる。そこで今回は、ビア・ナビゲーターの福岡桃子さんに、ビール初心者のライフマガジン編集部員が最新のビアガーデンについて伺った。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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福岡桃子

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ヤフーライフマガジン編集部

意外と長い! ビアガーデンの歴史

福岡さん
福岡さん
「ビアガーデンの起源は19世紀、当時はバイエルン王国と呼ばれていたドイツの醸造所で、地下に貯蔵するビールを冷やすために植えられた木陰で、ビールと食事を楽しみ始めたのが最初だと言われています」
屋外空間も楽しめのるがビアガーデンの真骨頂(東京・清洲橋「ピットマンズ」)
福岡さん
福岡さん
「日本では明治8年(1875年)、横浜に『スプリングバレー・ビアガーデン』が誕生。麒麟麦酒の前身である『スプリングバレー・ブルワリー』のオーナーであるウィリアム・コープランド氏が、醸造所の隣にあった自宅を改装した小さなものだったそうです」
東京タワーの直下にあるビアガーデンなど、シチュエーションも進化している
福岡さん
福岡さん
「ビアガーデンが国内で一般化するきっかけの一つが、昭和27年(1952年)に開業した『ニユー・トーキヨー大阪第一生命ビル店』。その後もデパートの屋上などに開業し、広々とした空間で夕涼みを楽しめる独自の宴会スタイルとして定着。そういった伝統を踏まえ、進化し続けるのがここ数年のビアガーデンの魅力となっています」

最新ビアガーデンを楽しむ3つのポイント!
その1:ほどよい非日常感
その2:多彩な味わいのビール
その3:レベルアップした料理


その1:ほどよい非日常感

\ケーブルカーで「高尾山ビアマウント」へ/

高尾登山電鉄のケーブルカー「清滝駅」からスタート! 最高気温21℃の小雨の中でもビールが待っていれば大丈夫
福岡さん 
福岡さん 
「ビアガーデンとは、“ビール”“料理”“夏らしい空間”という3つの要素が融合したもの。『こうあるべき』という堅苦しいお作法はないので、楽しみ方も人それぞれです」
編集O 
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「それを聞いて安心しました」
福岡さん
福岡さん
「ただ、極論すると飲み物や料理の味は屋内型店舗には敵わないので、私がビアガーデンで一番楽しみにしているのが“非日常的な雰囲気”なんです。今日はその中でも特にお気に入りの『高尾山ビアマウント』へ向かいます!」
「高尾山ビアマウント」のある「高尾山駅」までは約6分。期間中の運行は営業時間に合わせて終発時刻が延長される
編集O 
編集O 
「ミシュランにも選ばれた自然あふれる高尾山なら、非日常感は文句なしですね」
福岡さん 
福岡さん 
「海外旅行のように大げさなものでなく、週末やアフター5でも気軽に楽しめる“ほどほどな非日常感”で十分なんです(笑)。千葉の小湊鐵道では里山の風景をトロッコ列車で巡る『涼風ビール列車』を運行。里山という適度な非日常空間でビールを楽しめます」

\トロッコ列車でほどよい非日常感/
小湊鐵道「涼風ビール列車」

千葉県の五井駅から発着するトロッコ列車でビアガーデンを楽しめる小湊鐵道「涼風ビール列車」
編集O 
編集O 
「そうこう言っている間にケーブルカーの高尾山駅に着きました! しかし、ビアガーデンはどこに?」
「高尾山ビアマウント」は2018年春にリニューアルした「高尾山スミカ」の上の高台にある。残念ながら取材日は悪天候だったが、晴天なら最高の絶景が待っている
福岡さん 
福岡さん 
「雲の中に見え隠れしています」
編集O
編集O
「テラスから都心の絶景が一望できると聞いてましたが……」
福岡さん 
福岡さん 
「ここ高尾山駅の標高が472mですから、お店は500mといったところなので晴れていれば。でも、ビアガーデンは自然や風景を借りて楽しむので、“雨や雲も風情があるね”くらい臨機応変なノリも大切です」

\「高尾山ビアマウント」に到着/

血中アルコール濃度0でも期待感は最高潮。気温が下がることもあるので上着を持参しよう
福岡さん 
福岡さん 
「このビアガーデンは50年以上の歴史があり、普段は展望レストラン『キッチンむささび』として営業していますが、夏場(今年は6月15日〜10月15日(月))は『高尾山ビアマウント』として生まれ変わるシステムです」
雲の下には高速道路・八王子JCTの姿も現れた
福岡さん 
福岡さん 
「それにしても雲で真っ白ですね(笑)。晴れた日には都心はもちろん、埼玉・神奈川まで見渡せるそうです」
編集O 
編集O 
「でも、雲の上でビールを飲むなんて、むしろ貴重な体験な気がしてきました」

\晴れた日の高尾山はこう!/

天気のいい夜には「1000万ドルの夜景」とも呼ばれる絶景が広がる
福岡さん 
福岡さん 
「そうそう! 前向きな気持ちがあれば勝ったも同然です(笑)。夜景は次回のお楽しみということで、今日は雲の上の非日常感を楽しみましょう!」

その2:多彩な味わいのビール

キンキンに冷やしたジョッキに丁寧に注がれる
福岡さん
福岡さん
「それこそ昔のビアガーデンは、ビールの扱いが雑でぬるすぎたり、種類も少なかった店があったのも事実。その点ここ『高尾山ビアマウント』は、キリン、アサヒ、サントリー、サッポロといった、国内4大メーカーの生ビールが楽しめるのがお気に入りなんです。期間限定で様々なイベントも行っています」
編集O 
編集O 
「最近では海外のビールも増えました。選択肢が多いのは嬉しいことですが迷っちゃいますね」
福岡さん 
福岡さん 
「私は一杯目には香りの華やかなタイプを選びます。乾杯が済んだら、おつまみに合わせて徐々に濃い味わいのビールにスイッチするのが基本です」

\一杯目は香りのいいやつ/

着席前のフライング・ビアをキメる福岡先生
福岡さん
福岡さん
「あー、雲上で飲む一杯目はたまらん! ところで、ビアガーデンは前回の東京オリンピックが開催された1964年ごろに最盛期を迎えますが、その後は衰退してしまうんです」
編集O 
編集O 
「どうしてですか?」
多彩なビールを楽しめるよう少量でも注文できるのが嬉しい
福岡さん 
福岡さん 
「他にも娯楽が増えたのと、エアコンが普及して涼しい自宅でビールを飲めるようになったのも一因だったようです」
「高尾山ビアマウント」には黒ビールもラインナップ。その他、ソフトドリンクも充実しているのでファミリーでもOK
福岡さん 
福岡さん 
「そんなビアガーデンですが、ここ数年はおいしいビールを提供する技術の進歩や、多彩なクラフトビールも登場。クラフトビール専門の『YONA YONA BEER GARDEN in ARK Hills』(東京・六本木)や、店舗内にクラフトビールのブリュワリーまで備えた清洲橋の『ピットマンズ』などが注目されています」

\クラフトビールでペアリング/
「ピットマンズ」(東京・清洲橋)

隅田川沿いにある「ピットマンズ」は、低温調理のBBQ料理とオリジナルビールのペアリングが楽しめる
編集O 
編集O 
「たしかに、女子会でクラフトビールが充実した店を選ぶと参加者の食いつきがいいんです(笑)」
福岡さん 
福岡さん 
「高度経済成長期には、“ビアガーデンは男性の行く場所”というイメージがありましたが、近年は男女問わず楽しめる場に進化している店が多い。有楽町の東京交通会館13階の『銀座スカイビアテラス』は、2015年に35年ぶりに営業を再開するなど、老舗ビアガーデンがより魅力的に生まれ変わって話題となっています」

その3:レベルアップした料理

「高尾山ビアマウント」の厨房で手作りされるおつまみは多いときで70種を超える
福岡さん
福岡さん
「ビールの進化に負けないよう、近年のビアガーデンは料理の質も飛躍的にレベルアップしました」
編集O 
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「昔のビアガーデンって、料理はあくまでも脇役という印象でした」
ビールに欠かせないフライドチキンも手作りでサクサク
高尾山ビアマウント・荒木大輔さん
高尾山ビアマウント・荒木大輔さん
「ここ『高尾山ビアマウント』では、厨房で手作りしたおつまみが、多い日で70種ほど楽しめます。中華料理の達人が腕をふるい、石窯で焼き上げた本格ピザもご用意しています」
石窯で焼き上げたマルゲリータは専門店のクオリティ
編集O 
編集O 
「石窯で焼いたピザまである!」
福岡さん 
福岡さん 
「どのフードもレストラン級のおいしさ。山の上でこのクオリティのフードを数十種もそろえるのはすごいこと。東京・神田駿河台の『山の上ホテル』のように、フレンチや中華の厨房から届けられる料理が楽しめる店もあるんです」

\料理自慢のホテル系ビアガーデン/
「山の上ホテル」(東京・神田駿河台)

老舗ホテルのフレンチや中華の厨房から運ばれる料理が自慢の山の上ホテル
編集O 
編集O 
「せっかく非日常を味わいに行くなら、料理もおいしいほうがいいです。『高尾山ビアマウント』で一番気に入ったのが、地元・八王子で採れた野菜を使ったお惣菜が充実していたこと。このヘルシーさは初体験です」
地元野菜を使った料理も充実。どれも優しい味つけだ
福岡さん 
福岡さん 
「より洗練された料理に加え、最先端のトレンドを取り入れるビアガーデンも増えました。松屋銀座屋上にある『美しくなるビアガーデン』は、クロスフィットトレーナーのAYAさんがメニューを監修。ビアガーデンをヘルシーに進化させました。今再びビアガーデンが注目されるのは、手の込んだ料理とトレンド感の充実にも理由がありそうです」

【まとめ】やっぱりビアガーデンは最高です

濃霧で完全にホワイト・アウトする景色もまたいとをかし(高尾山ビアマウント)

心地よい高尾山の非日常感の中で、おいしいビールと料理を満喫した2人。ともすればビアガーデンは、 “年に一回行けば十分”と思われがちだが、昨今は年々進化を重ね、新たなトレンドを生み出しているようだ。自分好みのスタイルを見つけるため、この夏は何度でもビアガーデンに訪れたい。

\取材に伺ったのはこちら/
「高尾山ビアマウント」


期間・2018年6/15(金) ~ 10/15(月) 毎日開催
時間・13:00〜21:00(今年から平日も13:00オープン)
料金・飲み放題・食べ放題2時間制バイキング
男性・3800円/女性・3600円(中高生・子供料金あり)

高尾山ビアマウント

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ:最大740席の高尾山ビアマウント。大人気ですが意外と待たずに入場できるとのことです。

取材・構成・文・撮影=杉山元洋

\もっとビアガーデンなあなたに/

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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