どんぶり持参の究極セルフ店!橋本製麺所の天然さがハンパない

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2018/07/31

どんぶり持参の究極セルフ店!橋本製麺所の天然さがハンパない

高松市郊外にひっそりと佇む老舗の橋本製麺所。看板もなく、どんぶりと箸は持参しないと食べれない究極のセルフ店です。マニア垂涎のさぬきうどん店の天然さをとくとご覧あれ。

ガーカガワ

ガーカガワ

売っているのはうどん玉だけという生粋の製麺所

全国でもダントツのうどん消費量を誇る香川県、うどん屋さんの数も尋常ではありません。
2006年に公開された映画「UDON」に出てきた多くの個性的なお店が印象に残っている人も多いと思いますが、映画だから誇張されていると思ったら大間違い! むしろ映画以上のお店がそこいらに点在しているのです。

今回は、そんな個性的なうどん屋さんの中でも、うどん県と呼ばれる香川県だからこそ成立している究極のセルフ店を紹介します。
 
と、その前に。
このうどん屋さん(製麺所)に行くためには事前準備が必要です。

さぬきうどん巡礼セット

マイどんぶりにマイお箸、そして醤油。お好みで薬味ネギを持参されてもいいですね。
これが、マニアックなさぬきうどんフリークには欠かせないさぬきうどん巡礼セットです。

尚、急に思い立ってお店に行く場合には、近くの百円ショップに行けばひと揃い購入できますのでご安心を。
 
さて、巡礼セットを揃えたからといって安心してはいけません。なんと、これから向かう橋本製麺所には看板がまったく無いのです。

看板のない橋本製麺所

いったい何屋さんやねん!

油断していると通り過ぎてしまいますので、しっかりお店の画像を目に焼き付けておきましょう。

無事にたどり着いたとしても、初めて訪れる方は、きっとお店に入ってもまだ「製麺所」である事に確証が持てず、オロオロされるかもしれません。

場末の休憩所のように店内

壁の、この貼り紙を見てようやく安心するわけです。

うどん1玉70円!

ここで「うどん屋」と「製麺所」の違いをご説明します。
「うどん屋」とは、文字通り飲食店としてうどんを提供するお店です。それに対して「製麺所」は当たり前ですが麺を作る工場ですよね。
最近では飲食店としての「うどん屋」さんも「製麺所」という店名になっていたりするのでややこしいのですが、本来「製麺所」は飲食業の届出をしていないので飲食店ではないのです。

普通の地域ならきっと棲み分けがきちんとなされているのでしょうが、うどんが好き過ぎてしょうがない香川県人は、昔から「製麺所」でうどん玉を買って、家まで待ちきれないのでその場で食べるという習慣があります。
「製麺所」側からすると、「客が勝手に買ったうどんをその場で食べているだけ」なので、当然本来の「製麺所」にはどんぶりも箸も用意されていないのです。
 
だから、香川県にある本来の「製麺所」では口が裂けても「うどん食べれますか?」と聞いてはいけません。
これは覚えておいた方がいいですよ。

「うどん玉ひとつください!」と奥に声をかけるセルフスタイル

どんぶりを差し出して「うどん玉ひとつください」と奥のご主人に声を掛けると、「ちょっと待ってね」とで返事が返ってきます。
飲食店じゃないので、おもてなしなんていらないのです。

お店の奥には製麺所が

取材の許可も快くというか、やはりでOKいただきましたが、なぜか心地良いんですよね。

黙々と作業をするご主人を見ながら茹で上がるのを待ちました。

打ちたての手打ち麺

まさに映画「UDON」に出て来る職人気質な大将という雰囲気です。

その場で茹でてくれます

あまり話しかけないでねオーラが出ていたので、茹で上がりを待ってさっそくいただく事にしました。

打ちたて茹でたての、本当のコシが分かるうどん

無駄なおもてなしはありませんが、どんぶりに入れてくれたうどんには見た目の美しさも考えた盛り方をしてくれていました。
の心遣いが嬉しいです。

見た目も美しいうどん

それではさっそくいただきます。

実は醤油も持参していたのですが、取り出す前にご主人が無言でお店の醤油を出してくれたので、せっかくなのでそちらを使わせていただきました。

地元の広瀬醤油
味を見ながら少しずつ醤油をかけるのがコツ

さすが打ちたて茹でたての製麺所ならではの美味しさです。
香川の人はあまり噛まないので、うどんそのもののコシというより喉ごしを見る人も多いのですが、このちゅるんとした喉ごしが絶妙でした。
うどんのコシとは単なる固さの加減ではない事がよく分かる麺ですよ。

喉ごしの良い麺

と、食べるのと写真を撮るのに夢中になりながら、ふと人の気配を感じて振り返ると・・・

お店のおばちゃん現る!

いつの間におったんや!

まったく気配を消しておばちゃんが座っていたのでおどろきました!
横で食べている私などまったくお構いなしに、静かに佇んで遠くを見ています・・・

せっかくなので「暑いのに大変ですね」なんて声を掛けてみると、「そうやなぁ」と、やはりで答えてくれました。

時が止まったような空間で、ひとり頑張っていた扇風機が愛おしい

これは私もで会話しないとかえって失礼なんじゃないかと思い、朝起きたばかりのようなテンションでなんとなくお話しをお聞きしたところ、実は橋本製麺所さんは60年を超える老舗なんだそう。

「あたしゃよー分からんけんど、最近おもろい人がようけ来るようになったなぁ」

ようけ来るおもろい人たちのサイン

おばちゃんはまったく理解してませんでしたが、いろんな芸能人の方も取材やらお忍びやらで来られているようです。
普通なら結構自慢になるような事なのに、これもまたで話されるのには笑いました。

時代に合わせる事もなく、うどんブームに乗る事もなく、あくまでも「素」で営んでいる昔ながらの製麺所。
全国的にさぬきうどんのお店は増えてきましたが、こういう香川ならではの製麺所はいつまでも残り続けてもらいたいですよね。

こういうお店は大挙して訪れずに、少人数でふらっと立ち寄りましょう。

ガーカガワ

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地元民がおすすめする香川のさぬきうどん店の情報も盛りだくさんです。

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