創業35年。“〇〇愛”があふれる高崎の人気カレー/群馬

創業35年。“〇〇愛”があふれる高崎の人気カレー/群馬

2018/10/13

ビートルズが流れる高崎の人気カレー店「印度屋」。4種のルウを使い分け、無限の楽しみを提供する老舗です。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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高崎で35年。グンマーを魅了し続ける名物カレー専門店

農業、酪農が盛んで食環境に恵まれた群馬県。安くてウマいものに目がないグンマーが熱烈に支持する創業35年のカレー店が高崎にあるといいます。

北高崎駅と高崎問屋町駅を結んだ中間点、上越新幹線の高架横にある「印度屋」を訪ねました。

洋食からカレーに転身。マスター・荒木さんの “カレー愛”あふれる店

店内に入ると、すでにカレーの香りが広がっています

マスターの荒木隆平さんは調理学校を卒業後、ドイツ・デュッセルドルフに渡り2年ほど日本人向け洋食店で働いていました。

帰国後は都内でイタリアンを中心に腕をふるい、27歳で初めて自分の店を持った時には洋食店からスタート。1983年9月に「印度屋」をオープンさせました。

メニューには「焼きチーズカレー」をはじめ、「オムライスカレー」、「カレースパゲッティ」に「ドライカレー」果てはカレーうどんまで!

マスター 荒木さん
マスター 荒木さん
「うちは品数が多いから迷うでしょ? 初めてならやっぱり看板商品の『焼きチーズカレー』だね。あと『オムライスカレー』も人気があるんだよ。それからこっちの『ドライカレー』。あ、『カツカレー』も……」

今回は「かき焼きチーズカレー」(1296円)と「ドライカレー」(859円)を用意していただきました。

スパイスの配合も異なる4種のルウ。仕込みの手間も4倍というわけです

印度屋には大きく分けて「小麦粉から作るカレー」と、グルテンフリーと呼ばれる小麦を使わない「スパイスから作るカレー」があります。グルテンフリーにはミート(挽き肉)、キーマ(挽き肉とコーン)、ムルギー(鶏肉)があり、それぞれスパイスの配合を変えているそう。

「焼きチーズカレー」はルゥが焦げないようグルテンフリーを使用。きちんとした理論に基づいて使い分けされています。計4種のルウに加え、調理法や多彩なトッピング、辛さも選べるため組み合わせは無限大です

バターの香りを利かせた大ぶりなカキを5つ、丁寧に並べていきます

「かき焼きチーズカレー」は以前季節限定メニューとして登場。人気が高かったことから定番メニューに昇格したそうです。「冷凍だけど品質の良い広島産の美味しいカキを見つけてね。通年で出せるようになったんですよ」と荒木さん。

ボイルした冷凍カキにサッとバターで火を通すそのひと仕事がカキの旨味を引き出します

待つこと15分程度で熱々の「かき焼きチーズカレー」が完成

35年の歴史を支える看板メニュー「焼きチーズカレー」

オーブンで焼き上げる途中に落とした卵が良い感じです

「焼きチーズカレー」は35年前にカレー専門店を開業するにあたり「他にはない象徴的な一品を」と考案した名物メニュー。惜しげもなく敷き詰めたチーズのコクとルウにとけ込んだタマネギの甘みがスパイシーなカレーに深みを与え、卵を絡めて食べるとまろやかさが広がります。

マスターおすすめの「かき焼きチーズカレー」は、バターをまとったカキの旨味がしっかりと閉じ込められ、ミルキーな味わいにうっとり

カキにカレーとチーズをいっぱい絡めて。とろ〜りと伸びるチーズが食欲をそそります

「ドライカレー」の秘密はライスにあり!

一見シンプルなドライカレーですが、その味わいはとっても個性的

「ドライカレー」はたっぷり入った挽き肉の旨味がルウ全体に広がり、力強さを感じます。ドライカレーといえばターメリックで炊いたライスをイメージしますが、こちらでは白いご飯をスパイスで炒め、最後にたっぷりの白ワインをプラスワインの香りによって、上品な洋食に仕上がっています

抜群のチームワークで店を切り盛りする“夫婦愛”

取材中も軽妙な掛け合い。コンビネーションの良さが垣間見えます

店をサポートするのは奥様の千波さん。年の差はひと回り以上といいますが、お互いにからかったりツッコミを入れたり。まるで兄妹のような息の合った絶妙なトークと時折オーナーが見せる奥様への愛おしげな眼差しに、力を合わせて店を守ってきた夫婦愛を感じます

喜んでもらいたい。その一心が店を継続させる“お客さんへの愛”

印度屋のメニューを眺めていると、お客さんを楽しませたいという荒木さんの心意気が伝わってきます。

荒木さん
荒木さん
「このメニューやめようかな。そう思うとなぜか注文が入るんです。だからメニューが一向に減らなくて(笑)。学生さんが大勢で来るとみんな好きなものを頼むから、厨房はもうてんてこ舞いですよ」

そんな話をするときの荒木さんは実に楽しそう。お客さんを喜ばせる仕掛けはたくさんあります。例えば辛さMAXの十段カレーを30分で食べきるとアイスクリーム永久無料カードを進呈。

十段認定者を記録したノートにはなんと6000名以上の名前がありました。他にも10分以内に食べ終えれば3000円進呈される2.5kgの超大盛り「テラカレー」(挑戦料1620円・要予約)など、お客さんを飽きさせない愛とアイデアにあふれています。

辛さの決め手となるカイエンペッパー。このスプーン一杯が最高位「十段」の辛さです
十段達成者に渡されるアイス永久無料カード。ウィットに富んだ裏書きに思わずニヤリ

“音楽愛”が高じて店舗2階にライブスペースを開設

音楽の話をする荒木さんは終始ご機嫌。プレスリーやレノン、昭和歌謡曲まで幅広いジャンルに精通しています

印度屋を語る上でもうひとつ欠かせないのが音楽。店内のあちこちに貼られたポスターやジャケット、厨房にも流れるBGMなど、荒木さんがビートルズマニアなことは一目瞭然です。

とどまることを知らないビートルズ愛、音楽愛はなんと印度屋の2階にライブハウスをオープンするまでに。内装や配線も全て荒木さんが手掛けたそうで、時にはプロミュージシャンのライブも開催するそう。カレーを食べながら音楽談義に花を咲かせるのも楽しそうです。

取材メモ/「店があるから外に出られない。それなら来てもらえばいいじゃない」そんな発想で作られたライブハウス。自分が楽しんでいなければお客さんを楽しませることなんてできない。おもてなしの真髄を見たような気がします。ユニークな企画も人気の一因ですが、それも洋食の基礎に裏打ちされた確かな腕があるからこそ。それなくして35年の歴史は紡げません。荒木さんの悩みは後継者がいないこと、M&Aの道も模索中とか。東京進出の夢を果たすためにも良い後継者と出逢えることを願っています。

取材・文=篠原美帆 撮影=吉岡啓雄


10/20(土)からは『焼肉編』がスタート!

全国のタウン誌&地元ライターが推薦する『全国グルメ甲子園』シリーズ、第二弾『焼肉編』が10/20(土)より毎週土曜日掲載。地元の人だから知っている名店が続々登場します。お楽しみに!

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