復刻カブトビールが名古屋で飲める!ロマン香る納屋橋TWILO

特集

【札名阪福】働きマンの出張グルメ!〜夜の酒場編〜

2018/10/19

復刻カブトビールが名古屋で飲める!ロマン香る納屋橋TWILO

名古屋城の築城とともに生まれた納屋橋の街にある、隠れ家バー「納屋橋TWILO」。そこでは、100年以上の時を経て半田市で復刻されたカブトビールを味わうことができる。門外不出のビールが納屋橋へやってきた、不思議な縁とは?

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

カブトビール名古屋支店でもある、納屋橋TWILO

TWILOの看板と並んで、「加冨登麦酒名古屋支店」の看板が掲げられている

名古屋市中村区の納屋橋界隈にあるバー「納屋橋TWILO(トワイロ)」は、「カブトビール名古屋支店」というもうひとつの顔を持っている。

カブトビールとは?
明治期に愛知県半田市に誕生したビールメーカー。現存する大手4社と並ぶ会社だったが、太平洋戦争の影響で廃業。
116年の時を経て2005年に復刻された、半田が誇るビール。

半田で大切に守られてきたカブトビールを納屋橋へ運んできたのが、納屋橋TWILOのオーナーである高山大資さんだ。
カブトビールにまつわるストーリーはあとで詳しくお話しするとして、まずは納屋橋TWILOの魅力をご紹介しよう。

額縁店に併設されたバー「納屋橋TWILO」

昼12時からの営業。日中はランチやカフェで利用する人も多い

堀川沿いにある「納屋橋TWILO」は、アンティーク風の調度で統一されたバー。くつろげる空間でありながらも、訪れる人の背筋がすっと伸びるような上質な佇まいだ。

額縁を重ねたり室外機を囲ったりと、斬新なアイデアで装飾された天井
額縁のアンテナショップ的な役割も兼ねている

納屋橋TWILOは、額縁店であり、ギャラリーでもある「高山額縁店」に併設されている。店内の装飾に額縁が使われていたり、ギャラリーで個展開催中のアーティストの作品が展示されていたりと、どこにもない雰囲気を放っている。

夜の納屋橋・堀川沿いはひときわ美しい

納屋橋TWILOがオープンしたのは、高山額縁店がリニューアルしたあとの2017年3月。
額縁店の2代目社長でもある高山さんの、「この街でゆっくり過ごしてもらえるスペースを作りたい」という想いから生まれた場所だ。

トワイロは永遠(とわ)色。
カブトビールと納屋橋に共通する想いとは

その昔、酒屋に置かれていた広告用看板がカウンター脇にある

もともと納屋橋には、カブトビールの営業拠点である名古屋支店があった。その縁で納屋橋TWILOが現代のカブトビール名古屋支店となり、カブトビールを飲めるバーになった……のだが、そこに至る物語はそう簡単ではない。

半田市以外で生ビールが飲めるのは納屋橋TWILOだけ

なぜなら、カブトビールは半田市の宝。「半田に来て、半田のロマンを感じながら飲んでもらう」という目的で、「赤煉瓦倶楽部半田」が苦労して復刻したビールなのだ。
市外で飲めては意味がないと、カブトビールを仕入れたいという話はすべて断っていたという。もちろん高山さんも、最初は相手にしてもらえなかった。

企画書の代わりに長い手紙を書き、何度も半田に足を運んだという高山大資さん

しかし、かつて愛知県の一大産業であった額縁店を継ぎ、納屋橋という街を再生させたいと考えていた高山さんは、どうしても諦めることができなかった。
それは、納屋橋に名古屋支店があったという歴史的なつながりだけではない。普遍的な価値を大事にしたい、街の宝を語り継いでいきたい、その街で過ごす「時間」を売りたい、という共通する想いに、カブトビールと納屋橋の深い縁を感じたからだ。

レトロなデザインのグラスで提供される「カブトビール」(650円)

高山さんの熱意はついに通じ、2014年、カブトビールは納屋橋界隈のイベントで提供された。しかし人気が出るにつれ、流行のクラフトビールのひとつとして語られることが増えてしまう。

なぜ納屋橋にカブトビールがあるのか。

街を訪れる人にそのロマンを感じてもらうには、イベント出店だけでは限界があったのだ。
永遠(とわ)に変わらぬ価値を提供する場所として「納屋橋TWILO」が生まれ、カブトビール名古屋支店となったのには、そんな経緯がある。

納屋橋を盛り上げるイベントも継続中!

堀川でキラキラと輝く、カブトビールバー

納屋橋で飲める特別なビールとして、イベントでの提供にも意義がある。
写真は2018年9月28日に行われた「堀川ウォーターマジックフェスティバル」で堀川に設置された「カブトビールバー」。橋のたもとからバーまではボートで行くという趣向だ。

納屋橋TWILOでプレイすることもある

祖父の跡を継いで額縁店社長になるまでは、DJだったという高山さん。普段は納屋橋TWILOに設置してある機材をカブトビールバーに持ち込み、船上のお客さんたちを楽しませた。

カブトビールに合わせたい
納屋橋TWILOのお料理

店内に展示されている2種類のボトル。※納屋橋TWILOでのボトルビールの販売はない

カブトビールは明治と大正の2種類あり、納屋橋TWILOにはいずれかの樽が用意されている。明治は濃いめの色で炭酸は弱め、黒ビールに近い味わい。大正は琥珀色で明治よりも炭酸がしっかりしているが、喉ごしにはまろやかな風味を感じられる。

お店オススメのお料理は、こちら!

「ドイツテイストなソーセージ盛り合わせ」(1200円)

本格的なビールには、やはり本格的なソーセージ。
バーでこのボリュームのお料理が出てくると、意外性もあってかなり嬉しい。さっぱりした自家製サルサを添えて味に変化をつけることもできる。

「有頭海老のアヒージョ(バゲット付き)」(800円)

大きな有頭海老を使ったアヒージョは、たっぷりのバゲット付き。オイルに浸したバゲットと、酵母の風味が生きたカブトビールの相性は最高!

「シェフの気まぐれ TWILO特製PIZZA」(1000円)

食事タイムにオススメなのは、食べ応えのあるピザ。「シェフの気まぐれ」なのでトッピングは変わるが、写真は大きくカットされたトマトがトッピングされた珍しいスタイル。ビールとの相性は言うまでもない。

さあ、名古屋・納屋橋へ

納屋橋の上から右手、木の陰に「高山額縁店」の文字が見える

納屋橋で生まれ育った高山さん。額縁店のお客さんたちから「こんな素敵な街だったんですね」と言われるようになって初めて、街の魅力と潜在能力に気づいたそうだ。
名古屋城築城にあたって開削された堀川と、それに伴って生まれた納屋橋の街。カブトビールを飲みながら、この街ならではのゆったりとした時を感じたい。

Yahoo!ロコ納屋橋TWILO (納屋橋トワイロ)
住所
愛知県名古屋市中村区名駅南1-1-17 高山額縁店1F カブトビール名古屋支店内

地図を見る

アクセス
伏見(愛知県)駅[7]から徒歩約6分
近鉄名古屋駅[ミヤコ地下街4]から徒歩約6分
国際センター駅[3]から徒歩約8分
電話
052-541-7813
営業時間
12:00 ~ 23:00
定休日
日曜、祝日(臨時休業、貸切予定はSNSで告知)
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材・文・撮影=一番ヶ瀬 絵梨子(日本プリコム)

「働きマンの出張グルメ!〜夜の酒場編〜」他エリアもチェック!

\あわせて読みたい/

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

SPECIAL

SERIES