お義母さんの味と心配りを受け継ぐ、あったか姫路おでん/兵庫

特集

【特集・第2回】地元人が推薦! グルメ甲子園 〜 おでん編 〜

2018/12/01

お義母さんの味と心配りを受け継ぐ、あったか姫路おでん/兵庫

常連さんから外国人観光客まで、多くの人でにぎわう「おでん処 能古(のこ)」。姫路おでんの正体と魅力をお伝えします!(「TOKK」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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幸せ染みだす! ほくほくおでん

自慢のおだしがしっかり染みたおでん

兵庫県の姫路では、おでんを生姜醤油で食べるのをご存知ですか?

「おでん処 能古」は、そんなご当地グルメ、姫路おでんを楽しめるお店。ほくほくのおでんと一緒に心も温まる細やかな心配りが魅力の「能古」をご紹介します!

笑顔が素敵な大橋ひとみさん。楽しくお話ししてくださいます

「おでん処 能古」は、大橋さんのお義母さんが約20年前に始めたおでん専門店。もともと姫路市内の別の場所にお店を構えていましたが、約10年前に現在の場所へ。開店からずっと、お義母さんと大橋さんが作るおでんは、お客さんのおなかと心を温かく満たしてきました。

そして、2018年3月にお義母さんが引退され、バトンを受け取った大橋さん。お義母さんの味を守り、今日も笑顔でお客さんを迎えます。

美味しそうな匂いの先には……こだわりのご当地おでん!

姫路駅からもほど近い、ビルの1階がお店

姫路駅を少し北へ。姫路城に続く大手前通りから一本入ると、何やらいい匂いが……。つられて歩いていると「おでん処 能古」の看板に出合います。「場所が分からなくても、匂いで分かった!」といって来店するお客さんも多いんだとか。

ガラリと扉を開けると……いい匂いの正体はこのお鍋!

お店は、10席ほどのカウンターと奥にテーブル席が一つ。アットホームな雰囲気とおでんのおだしの匂いに満ち満ちている店内は、とっても居心地がいいです。大人がゆったり楽しめるように、お子様はご遠慮いただいているとのこと。カウンターのお鍋の真向かいは、常連さんが予約で指定することもある、特等席! 最近増えてきた外国人観光客の方にも人気の席なのだとか。

20種類以上のおでんがスタンバイ

お義母さんから受け継いだおでんは、20種類以上定番のものに姫路レンコンやネギなど、季節のおでんダネが加わります。食材一つ一つにもこだわりが! 基本的には国産を使っていて、姫路にまつわるものもたくさんあるんですよ。

最近、おでんだけだったメニューに一品料理が仲間入り
店主 大橋さん
店主 大橋さん
「おでんで珍しいといわれるのは『しゅうまい』かな? 姫路の老舗中華料理店『東来春』さんのものを使っているんですよ。『もちきん』も同じく、姫路の和菓子屋さんのおもちをおあげで包んで作っています。近くのお豆腐屋さんから仕入れている『厚揚げ』はとっても大きいので、皆さんびっくりされますね~」
お義母さんのおだしを大切に継ぎ足して作るおでん

「おだしには力をいれています! 毎日、昆布と鰹を使って作っているんですよ」と大橋さん。前日のおだしの一部を使いながら、新しく作り変えているんだそう。前日のおだしを入れることで、コクが出てしっかりとした味に。使う量は、おでんの出方によっておだしの味も変わるため、毎回味をみながら調整されているんです……! とっても繊細な作業で、お義母さんの味が受け継がれているんですね。

カウンター横に「姫路おでん」の文字発見!

おだしの美味しさのほかにも、人気の秘密が。「能古」は、姫路おでんを食べられるお店としても有名なんです! 姫路おでんとは、生姜醤油をかけたり、付けたりしていただくおでんのこと。お店によって味や提供の仕方もそれぞれといいます。そんなご当地おでんの要である生姜醤油、「能古」はどんなこだわりがあるのでしょうか?

顔の大きさほどある生姜。な、なんという迫力……!
すりおろしたたっぷりの生姜に醤油を
おでんのおだしで割ってまろやかに

立派な生姜は高知県産。決まったところから仕入れていて、ほかの生姜に比べて辛みがまろやかなんだそう。すりおろしたものに醤油を合わせ、さらにおでんのおだしで割って完成。これで「能古」オリジナルの生姜醤油というわけです!「能古」では、お店自慢のおだしのままでもおでんを味わえるよう、別皿で出てきます。好みの食べ方で楽しめるのがうれしいですね。さて、いよいよおでんをいただきます!

迷いに迷い、た~くさん盛っていただきました!

おすすめでとお願いすると、「全部です!」と返ってきました(笑)。失礼しました~。中でも人気の「あつあげ」「赤こんにゃく」「たまご」「大根」「すじ(やわらかめ)」(216円~)をいただくことに。メニュー豊富で迷ってしまいますね。「毎日何かしらの仕込みがあるから、意外とおでん屋さんは大変なんですよ~」というお話も。

絵になる美しいビジュアル。たまりません……
大橋さん
大橋さん
『赤こんにゃく』は滋賀県の特産品で先代のお義母さんのときから出していますうちのこんにゃくは赤だけなの、珍しいでしょ~。皆さん少し驚かれますが、普通のこんにゃくよりもしっかりとした歯ごたえで美味しいんですよ」
おでんと生姜醤油をセットに。これで一式

ほんのり甘く、優しい味わいのおだしがしっかり染みたおでんの数々……。どれも美味しすぎます!!「あつあげ」や「大根」は2日間おだしを染み込ませ、練りもの系は注文が入ってからさっとお鍋に入れる、など具材一つずつがベストな状態で提供されます。特に感動したのが「大根」。ほろほろしすぎず、お箸がすっと通る絶妙な煮加減! シャキシャキのネギとの相性も抜群です。

大橋さん
大橋さん
「一口目はそのまま召し上がってください! その後に生姜醤油を付けて召し上がってくださいね。そうしたら、2度楽しめますよ!」
これぞ姫路おでん! いただきま~す

おだしでいただいた後は、生姜醤油で。これがさっぱりとしていて、とっても美味しんです! ピリリと生姜が効いていて、醤油の塩辛さもあり……雰囲気が一変します。しかし、何より感じるのがおだしの存在感。まろやかな甘さに、おだしありき! と脱帽です。はまってしまいそう~!

美味しいおでんに大橋さんとの会話にも花が咲きます

「お客さんとお話したいからカウンターを低くしてあるの」と大橋さん。た、確かに……! カウンター席だと向こう側の手元は見えないことが多いですが、「能古」はとってもオープン。「お客さんとの距離が近いおでん屋さんにしたい」という先代のお義母さんの思いが込められているそう。なんと細やかな心配り! しっかり大橋さんへと受け継がれています。こ、これはおでんと共にお酒が進んでしまうのも分かります(笑)。

振り返ると、常連さんのキープボトルがずらり
大橋さん
大橋さん
「はい、のんべぇのママっていわれてます(笑)。えー、最近? 日本酒かな。強いことはないんですよ、好きなの。お客さんと一緒に飲んでいる時間は楽しいですね」
あれれ、こんにゃくは赤だけでは?

「能古」のこんにゃくは、「赤こんにゃく」だけと聞きましたが……。お鍋の中をよ~く見ると、普通のこんにゃくが!? 真相を尋ねてみると「これは、おでんがやけどせぇへんように」と大橋さん。おでんに火が入りすぎないよう、鍋の底にこんにゃくを敷いているんだそう。「何時間も炊くから、こんにゃくにガードしてもらっているんです。だから、これはお客さんには出さないの(笑)」と秘密を教えてくださいました。なんと細やかなんでしょう~!

温かみのある店内。心身ともにほっこり
大橋さん
大橋さん
「楽しく飲んで食べていただくこと、それが何よりうれしいです! みなさんに楽しい時間を過ごしていただけると良いですね。それに、お義母さんのときから通ってくださっているお客さまはもちろん、地元の方に愛され続けるお店でありたいです」
Yahoo!ロコおでん処 能古
住所
兵庫県姫路市白銀町107 白銀ビル101

地図を見る

アクセス
山陽姫路駅[出口]から徒歩約1分
姫路駅[北口]から徒歩約4分
手柄駅[出口]から徒歩約19分
電話
079-284-7345
営業時間
17:00~22:00 ※なくなり次第終了
定休日
日曜、祝日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/お義母さんと2人3脚でお店を育ててきた大橋さん。お話をしていると、人柄と笑顔にすっかりファンになってしまいました。おでんの味と一緒にお客さんへの温かな心配りも受け継がれている「能古」。お客さんが集まるのも納得です。

取材・文=新谷知美(コム計画室) 撮影=和田水菜子(コム計画室)

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次週、12/8(土)は全国のおでん編 第3弾を掲載!

地元人が通う、一度は行きたい焼肉店。次週12/8(土)もこだわりの店主が営むおでんの店を紹介予定! お楽しみに‼︎

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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