丁寧な仕事が光るおでんはママとのおしゃべりも味のうち/北海道

特集

【特集・第1回】地元人が推薦! グルメ甲子園 〜 おでん編 〜

2018/11/24

丁寧な仕事が光るおでんはママとのおしゃべりも味のうち/北海道

寒い季節になると恋しくなるおでん。せっかく食べるなら、心もポカポカにしてくれるお店へ出かけてみませんか?(「poroco」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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利尻昆布のやさしいダシが効いた関西風のおでん

アツアツのおでんに酒もすすむ

北の歓楽街・すすきののビルの地下にひっそりと店を構える「おでん やまもと」。店主の山本良子さんが丁寧に仕込んだ透き通るダシのおでんに誘われ、夜ごと呑兵衛たちでにぎわいます。

店主の山本良子さん

ビルの地下にひっそりと佇むお店

ビルの前のサインを目印に

暗くなり始める夕方、スーツを着た仕事帰りのサラリーマンの姿が見え始めるころ、ぽつりぽつりとお店の営業を知らせるサインに灯りが灯り始めます。国道36号線沿いにある「つむぎビル」もその一つ。地下へ降りるとお店はあります。

染め抜きの美しい暖簾をくぐり店内へ

年季の入った木の引き戸やカウンターは老舗の風格が漂いますが、オープンからは7年ほど。もとは「おでん一平 分店」の跡地で、この店を閉めることを知った、当時の常連客だった山本さんが引き受けた格好です。

店主 山本さん
店主 山本さん
「せっかくだから私が引き継いでみようと思ったの。老後の楽しみにもなるしね。でも味は完全なオリジナル

試行錯誤を重ねたダシは利尻昆布をメインに

透き通ったダシにこだわりあり

粋に和服と割烹着を着こなし、軽妙なトークを繰り広げる山本さんはもとスナックのママ。常連客からは「ママ」と呼ばれて親しまれています。お母様は調理を仕事としていて、料理そのものは身近なものではあったけれど、幼心にはあまり良いイメージはなかったそう。

昔ながらの木札のお品書き
山本さん
山本さん
「どちらかといえば私にとって料理は、『しなければいけないもの』だったから。でもこんな形でまた料理と関わることになるのも、何かの縁かしらね。いまはおでんのダシを褒められるのが一番うれしい」

一晩水に浸した上質な利尻昆布を火にかけ、沸騰する前に引き上げる。そこに鯖節や鮭節などを独自の配合で加えて寝かせ、これを継ぎ足し継ぎ足し使っているそう

まるでダシそのものを味わっているような「大根」

おでんの定番「大根」

丁寧に面取りされた「大根」は一番の人気。下茹でしたあと、ダシで煮ては冷ます作業を繰り返すこと4日間。じっくり、ゆっくり味をしみ込ませた大根は箸を入れればすっと通るほどに柔らかく、ひと口頬張ればじんわりとダシの風味とともに大根の甘味を感じられます。

ここに来たらぜひ食べたいママもおすすめの「玉子」

驚くのは「玉子」が半熟なこと。弾力のある白身を押しつぶすように割ると、黄身がトロリと溶け出します

こちらもおすすめ定番の「玉子」
山本さん
山本さん
「おでんの玉子ってなんだか黄身で喉が詰まる感じがするでしょう? あれが苦手で、どうにかならないかと思って。半熟に茹でた玉子をアツアツのうちにサッと殻を剥いてダシに漬けるんだけど、なかなか大変なのよ」

楽しそうに話してくれる山本さん自身、食べることやお酒を飲むことが大好き。食いしん坊な一面があるからこそ、美味しいおでんを作ることができるのです。ほかにも具だくさんの「きんちゃく」や「しらたき」、「たけのこ」などが並びます。

シメにはやっぱりラーメン!

シメにぴったりのあっさり味

たっぷりとおでんやお酒を楽しんだあとには「ラーメン」がおすすめ。こってりしたタイプのラーメンが苦手な山本さんが考案したのは“おでんダシで味わうラーメン”。細めの縮れ麺にダシがよくからみ、その美味しさを余すところなく楽しめます。また春は「アスパラガス」や「新じゃが」冬は濃厚な「真ダチ」も登場し、季節ごとの楽しみも。燗酒でぐっと流せば至福のときを過ごせます。

カウンターのみのこぢんまりとした店内
Yahoo!ロコおでん やまもと
住所
北海道札幌市中央区南4条西5丁目10-1 つむぎビルB1F

地図を見る

アクセス
資生館小学校前駅[出口]から徒歩約2分
すすきの駅[2]から徒歩約2分
すすきの駅[出口]から徒歩約3分
電話
011-207-5432
営業時間
17:30~21:00(L.O20:30)
定休日
日・月曜、祝日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/おでんはもとより、気さくなママとのおしゃべりを楽しむサラリーマンの姿が印象的でした。お品書きに価格の掲載はありませんが、飲んで食べて4000円ほど。お酒は有料にて持ち込みも可能なので気軽にどうぞ。

取材・文=小澤和歌子 撮影=豊田誠

poroco

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毎月20日発行、486円

アクティブにさっぽろライフを楽しむための情報誌。グルメ、ビューティ、ファッションなど新鮮な情報で女性の生活を豊かにします。

次週、12/1(土)は全国の「おでん」特集 第2弾を掲載!

地元人が通う、一度は行きたい美味しいおでんが食べられる店。次週12/1(土)は富山、愛知、岐阜、兵庫などのこだわりの店主が営むお店を紹介予定! お楽しみに‼︎

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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