都内唯一の木造建築の寄席「新宿末廣亭」で生の落語を堪能しよう

2018/10/24

都内唯一の木造建築の寄席「新宿末廣亭」で生の落語を堪能しよう

東京を代表する都市の一つ、新宿。喧騒の中3丁目の路地を歩いていると、提灯と手書きの看板が掲げられた建物が姿を現わします。これが都内で唯一の木造建築の寄席「新宿 末廣亭」です。レトロな木造の寄席で、咄家さんの落語を目の前で楽しんでみませんか?

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すがた もえ子

すがた もえ子

妖怪伝承収集家、フリーライター

日本全国各地に伝わる妖怪伝承を集めて各地を巡っています。大手飲食店検索サイト勤務を経て、現在はフリーで活動中。

建物は新宿地域文化財第一号にも指定されている

都内唯一の木造建築の寄席「新宿末廣亭」

明治からの歴史を持つ建物は戦災で焼失。現在の末廣亭は1946年に再建されました。
座席数やトイレなど、お客さんを快適に過ごせるようにという改築はありましたが、基本的には昔のまま。末廣亭は、そのレトロな雰囲気を愛するファンが多い場所でもあります。

建物の前にはその日の出演者の名前が独特の書体で書かれています。
落語の咄家さんの名前の間に書かれた赤文字は、漫才・奇術・俗曲・パントマイムなどを現しており、これが俗に言う「色もの」の語源だと言われています。

最近では寄席も近代化が進み、都内に4軒存在する落語定席の中でも木造なのは末廣亭だけとなってしまいました。
末廣亭へ一歩足を踏み入れれば、まるで昔にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。

再入場はできないが、1日いてもOKなのが嬉しい

オープンからラストまで、好きなだけ寄席を楽しめる

窓口で入場券を購入し中へ入るのですが、10分で出てきても夜の部のラストまで見ても料金は同じ。末廣亭のオープンからラストまで、本当に好きなだけ寄席を楽しむことができます。お正月や一部の特別興行を除き、昼席・夜席の入れ替え無しで昼夜通しで見ることができます。
ただし途中で外に出てしまうと再入場はできませんのでお気をつけて。

末廣亭では十日毎に出演者を替えて興行しています。月の1日~10日を上席(かみせき)、11日~20日を中席(なかせき)、21日~30日を下席(しもせき)とよび、その十日間を落語芸術協会と落語協会の二つの協会が交互に出演しています。

席は全て自由席!

椅子席の前から4列目の中央付近のお席がお勧め

中に入ると、まず悩むのは座席です。館内は全て自由席となっていますので、お好きなお席を選んでください(特別興行などは指定席販売もあり)。

初めて寄席を見る方には、椅子席の前から4列目の中央付近のお席がお勧めです。
もちろん全席自由席なので、途中で席を移動して他の座席で楽しむこともできます。

舞台の両側にある畳敷きの桟敷席は、パッと見指定席のようにも見えますが、こちらも自由席なので、空いていればどなたでも座ることができます。靴を脱いで畳の上でリラックスできる席です。

舞台を俯瞰で見下ろせる二階席もオススメ

最前席は館内の全てが見渡せる特等席

二階席は畳敷の席と椅子席があり、最前席は館内の全てが見渡せる特等席です。
週末や祝日など一階席が満席になると解放される二階席ですが、もちろんこちらも自由席です。
場所さえ空いていれば、昼の部は一階席で、夜の部は二階席で、というようにお好みで移動することも可能です。
見る場所を変えれば、また違う視点で寄席を楽しむことができますね。

売店ではお寿司やオリジナルグッズが買える

お土産やお寿司が買える売店

入口を入ってすぐの場所にある売店では、扇子や手ぬぐい、Tシャツなどの末廣亭オリジナルグッズの他に、助六寿司やお菓子、飲み物なども購入することができます。

寄席を見ながらお寿司やお茶を楽しむことができますが、飲酒は不可となっています。
また煙草は喫煙ルームで吸うことができます。

末廣亭で、思う存分笑って寄席を楽しみましょう

近年では寄席の数も少なくなり、寄席というとなんだか入りにくいイメージ……というか、どうやって入ればいいのかがわからないという方も増えました。
別に身構える必要は無いのです。
末廣亭は全席自由席で入れ替えも無し。お寿司やお菓子をいただきながら、思う存分笑って寄席を楽しんでみてはいかがでしょうか?

取材・文・写真=すがた もえ子(トラベルジェイピー・ナビゲーター)

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