小バコ〜大バコまで数々の飲食店がひしめき、夜のミナミの熱をグッと上昇させている「ウラなんば」エリア。その一角にある鉄板居酒屋「鉄板野郎 大阪店」は、地元&観光客が入り混じって連日満席の人気店。こちらのお店、「ウラなんば」の愛称を名付けた店主も含め、今や大阪名物になっているんです!
Yahoo!ライフマガジン編集部
飲ませ上手で乗せ上手、安くてうまい鉄板居酒屋
大阪きっての人気観光地として、今や海外からの旅行客からも人気を集めている街・ミナミ。中でも個性的な飲食店が集まるウラなんばは、お手頃料金なホテルが多いことから出張時に訪れるビジネスマンの姿もよく見られます。仕事終わりの彼らが大阪らしいサムシングを求めて闊歩するのは、今や定番の光景。そんなこの街に、飲ませ上手で乗せ上手、おまけに安い・うまいがそろった鉄板居酒屋があるんです。
ウラなんばの扉はここから開く! いざ大人気の名物店へ
ウラなんばのランドマーク・味園ビルの前を通る、通称「ウラなんば本通り」沿いのビルの2階にあるのが、今回ご紹介する鉄板居酒屋「鉄板野郎 大阪店」です。
\ウラなんばの生ける伝説、発見!/
こちらがウラなんばの生ける伝説こと「鉄板野郎 大阪店」店主・星本幸一郎さんです。先ほどの看板と見比べてみましょう。
どうです、そっくりでしょう。お店の雰囲気も、このイラストの勢いそのままにとてもにぎやかで、まるでライブハウスのような楽しさ。星本さんやお店に魅了された出張ビジネスマンたちの間でも「ここに来れば大阪を感じられる!」と口コミでウワサが広がり、今や遠方にもたくさんのファンを持つ人気店に。
ある直感に導かれて、瞬く間に超人気店へ
まだ界隈(かいわい)には飲食店も少なく、ひっそりした街だった2010年、鉄板居酒屋「鉄板野郎 大阪店」はオープンしました。オープンまでの約10年間、飲食店をプロデュースする会社や数々の飲食店で料理にサービス、店作りについて学んでいた星本さんの待望の独立でした。
実は京都・北山にある「鉄板野郎 京都」は、創業から30年以上になる星本さんのご実家! 現在は弟さんとお母さんがお店を切り盛りしています。
- 星本さん
- 星本さん
- 「実家の店はお好み焼きもあれば、あげもんやお造りなんかの一品料理もある“飲める鉄板料理屋”なんです。ところが自分が軸足を置いている大阪には“飲める鉄板料理屋”があまりないなと、いつも思っていました」
飲食の道に足を踏み入れた星本さんにとって、いつか「鉄板野郎」を大阪でやりたい!という目標が生まれました。
- 星本さん
- 星本さん
- 「その頃は、夜飯を食べようと思ったら心斎橋に行くのが当たり前でした。なんばで遊んでも夜飯は心斎橋に行くんです。地下鉄はもちろん、南海線も近鉄線もなんばに駅があるし、映画館や百貨店もある。なんばに遊びに来る動機はいっぱいあるんだから、夜飯も食べられたらいいなと。だから絶対この辺に人は来る!と思っていました」
かくして「鉄板野郎」の大阪店は無事船出。大阪らしく楽しさのある接客と安い・うまい鉄板料理の数々で、瞬く間に人気店に! そして開店から2年が経った頃……。
- 星本さん
- 星本さん
- 「ウチの近所で『大阪焼トンセンター』や『Riblin』をやっているバタやん(川端友二さん)と飲んでいる時に、この街に愛称付けたくない?っていう話になったんです。そんな雑談の延長で出てきた名前が『ウラなんば』。この辺りの飲食店を面白がってくれていたお客さんや情報誌が特集を組んでくれたこともあって、全国にもその名前が広がっていきました」
開店当時はメニュー短冊ぐらいの装飾だった店内は、お客さんが持ってきたポスターやフライヤー、貼っていったシール、サインなど、店を愛してきたお客さんが長い年月をかけて作り上げていった内装として刻々と変化してきました。それも、ウラなんばイチの人気店たるゆえん!
鉄板野郎で食べるべきメニューはコレ!
開店時からの圧倒的人気メニュー「とん平」
ドッサリ盛られたうにでビールが進む「うにホウレン草」
これがポテサラ!?と新しい驚きをもたらす「パイネ」
- 星本さん
- 星本さん
- 「これは『なんか作って!』(そのメニュー名通り、注文するとスタッフが即興で料理を作ってくれる)をオーダーしてくれた常連さんに、その場の思いつきでチャチャッと作ったのが最初でした。実はメニュー名も別のお客さんが最近行ってよかったっていうパタゴニアのパイネ国立公園からもらったんです。その音の響きとか面白いやん!って。今は逆輸入的に実家の店でも出させてもらってます」
そう、こういうことを星本さんはさらとやってしまうんです。お店で働くスタッフさんもそのヒラメキに驚かされっぱなしだそうで……。
- スタッフ・土居弘輝さん
- スタッフ・土居弘輝さん
- 「ホッシー(星本さん)のすごいところは、お客さんが店にいる時の空気の変え方とアイデア力。ウラなんばの街を盛り上げてきたホッシーのアイデアを僕らスタッフがモノにできるかどうかが重要なので、そこは僕らの努力が必要なところだなと思ってます!」
ファンが語る「鉄板野郎 大阪店」の魅力とは?
連日連夜楽しげな赤ら顔の大人たちが集う「鉄板野郎 大阪店」で、至福の1杯目を注文していたお二人に、このお店の魅力を聞いてみました。開店前のプレオープンから通っている超常連のお二人、「鉄板野郎 大阪店」の好きなところを教えてください!
- 『ウラなんば文化祭』実行委員長・ボビーさん
- 『ウラなんば文化祭』実行委員長・ボビーさん
- 「開店当時は店の近くに住んでいたので、週5ペースで来てる時もありました。今では僕専用のコースターがあるぐらい。ホッシーは人をつなぐのがうまい人。僕がやっている『ウラなんば文化祭』もここで出会った仲間と運営しているお祭りやからね。ここで飲んでいるだけで、知らないお客さんとも乾杯して一体化する瞬間はすごく面白いなと思います」
- 「日本酒うさぎ」店主・原口起久代さん
- 「日本酒うさぎ」店主・原口起久代さん
- 「一人で来ても自然と誰かと話してつながることができるのが魅力ですね。星本さんも『イカでなんか作って』とムチャ振りしても聞いてくれたり、本当にナイスガイなお方です」
そんな不思議な磁場を持つ店から生まれたイベントがまもなく行われます! 10月20日(土)に「ウラなんば文化祭」が開催。さらに原口さんが主催する「愛酒でいと」も、番外編『号外!愛酒でいと』として老舗キャバレー「ミス大阪」にて同時開催です。とどまることを知らないウラなんばの勢いを体感する、またとないチャンスですよ。
オープンから8年、ますます勢いを増している「鉄板野郎 大阪店」。この10月にプチリニューアルとして営業時間を17時〜0時に変更したばかり。その理由を聞けば……。
- 星本さん
- 星本さん
- 「18時からだと一気にお客さんが押し寄せて、お断りしなきゃいけないことも多かったんです。17時に前倒ししたことで、お客さんもたくさん入っていただけるようになりました」
とはいえ人気店であることに変わりないので、きっちりと予約を取るか、一人〜二人の少人数での来店が口福への近道です。そして、大阪に知り合いがいないとお嘆きの出張ビジネスマンのみなさん、ここに来ればすぐに新しい友だちの輪が広がりますよ!
- Yahoo!ロコ鉄板野郎 大阪店
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- 住所
- 大阪府大阪市中央区日本橋2-5-20 2F
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- アクセス
- 近鉄日本橋駅[5(日本橋駅)]から徒歩約2分
- 日本橋(大阪府)駅[5(日本橋駅)]から徒歩約2分
- 難波駅[一階北出口(南海市バス・タクシー方面)]から徒歩約5分
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- 電話
- 06-6643-9755
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- 営業時間
- 17:00〜0:00(LO)
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- 定休日
- 毎週火曜日
- 口コミ・写真など
※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。
取材・文=桃井麻依子、写真=河上良、構成=伊東孝晃(クエストルーム)
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