日本のイタリアンを代表するリストランテ「アクアパッツァ」。イタリア料理の魅力を世に広めてきた巨匠・日髙良実シェフが、店名でもあり自身のスペシャリテでもある魚料理「アクアパッツァ」を、手軽にできる方法で紹介してくれました。
Yahoo!ライフマガジン編集部
シンプルでおいしいイタリアの魚料理
私が作ります!
アクアパッツァはイタリアの漁師料理で、直訳すると「狂った水」。ぐつぐつと煮えたぎる水で魚を煮あげるシンプルな一品です。「本来は丸一尾の魚でつくりますが、今回は切り身を使って手軽につくります。真鯛のほか、生ダラ、カレイなどの白身魚でつくってもおいしいですよ」(日髙シェフ)
鯛のアクアパッツァの食材はこちら
2人分(作業時間10分)
真鯛(切り身) 2切れ
ミニトマト 10個
塩 魚の重さの1%
水 約200mℓ
E.V.オリーブオイル 大さじ3
イタリアンパセリ(みじん切り。パセリでも可) 適量
(1)魚に塩をふる
魚の両面に塩をふる。
(2)トマトに切り込みを入れる
ミニトマトはヘタをはずし、包丁の先で中心部まで突く。
(3)魚の表面を焼く
フライパンを強火で熱し、オリーブオイル大さじ1をひく。魚の皮面を下にしてのせ、反り返る場合はヘラで押さえる。皮に焼き色がついたら、裏面を軽く焼く。中まで火を入れなくてよい。
(4)水を加えて煮る
切り身が半分浸る程度の水を注ぎ、お玉やスプーンで煮汁をすくってかけながら終始強火で煮る。
(5)トマトを投入
水を加えてから3~4分後、ミニトマトを加える。トマトの皮が破れて少し柔らかくなるまで煮る。
(6)油を加えて乳化
(7)完成
日髙良実シェフのお店「アクアパッツァ」
イタリアの郷土料理をベースに、日本の素材を生かした日本ならではのイタリア料理を追求。日本各地の良質な魚介、野菜、そして穀類を取り入れたメニューを日々、提供している。「素材第一。これからも旬を意識し、真剣に素材と向き合って料理をつくり続けます」(日髙シェフ)
取材メモ/世の中にアクアパッツァのレシピは溢れ返っているけれど、日髙シェフのレシピは、これだけでいいの⁈と拍子抜けするほど材料がシンプル。その分、鯛の旨みがストレートに押し寄せてきて、後ひくおいしさ! いろんな魚でつくってみたくなるレシピです。
取材・文=安井洋子/ムービー撮影・編集=福田栄美子/ムービー編集=福田百花