赤穂義士に思いをはせる 播磨の歴史散歩と絶景露天風呂

赤穂義士に思いをはせる 播磨の歴史散歩と絶景露天風呂

2018/11/22

播磨西部にある赤穂市は赤穂事件で全国に知られる。その歴史の跡はJR赤穂線「播州赤穂」駅から徒歩圏内に点在する。知事賞を受賞した名物案内人、赤穂市観光ガイドの沼田義明さんとともに歩いた。

日刊ゲンダイDIGITAL

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知事賞受賞の名物ガイドの案内で赤穂城を巡る

赤穂城を説明する沼田さん

2006年に「日本の100名城」に選ばれた赤穂城は、1648年から13年かけて、浅野長直によって築城されている。瀬戸内海にも面した海城だった。1701年の江戸城松の大廊下の刃傷事件により浅野家は途絶え、森家の居城となる。廃藩後には城郭の建物が壊されていった。
「赤穂城は1877年時点の写真図が残っていて、それを建築家らが図面化しています。戦後、保存すべきだという市民らの声があり、国の補助も下りたことで整備事業が進みました。1971年の国史跡指定後は、赤穂市によって史跡・都市公園となり、本丸庭園が再現されています」

本丸内には、刃傷事件後に大石内蔵助らが集まった御殿の間取りが描かれている。その間取りをたどりながら散策すると、歴史の面影を感じることもできるだろう。
赤穂城跡は見学無料(本丸見学時間は9時~16時半=本丸を除き年中無休)。

四十七士らが祭られた「大石神社」は大願成就の神

鳥居から本殿の間には義士の石像が

赤穂城跡から徒歩5分。「大石神社」(赤穂市上仮屋旧城内、8時半~17時ごろ=年中無休)は、大石内蔵助良雄ら47人の義士、赤穂を治めた浅野家3代、森家7武将らが祭られている。赤穂藩の藩主浅野内匠頭が切腹後に、領地を追われた赤穂藩士らが主君のあだ討ちを果たしたことから、「大願成就」の神社としてパワースポットになっているという。鳥居から本殿の間には義士らの石像が並び、その台座には彼らの子孫の名前がつづられていた。
「内蔵助は討ち入りの直前に妻と“見かけ離縁”して、兵庫県豊岡の地に返しています。妻には身ごもっていた子供がいて、この家系が今に続いているんです」(沼田義明さん)

キリスト教の神様?「大避神社」には、イスラエルからの観光客も

珍しい絵馬が並ぶ(大避神社絵馬堂)

「播州赤穂」の隣駅の「坂越」駅は、坂越湾に面した港町にあり、伝統的な古民家の町並みに風情がある。立ち寄ったのは、「大避神社」(赤穂市坂越1299)。秦氏の子孫で聖徳太子に寵任されていた秦河勝が創建した。鳥居をくぐると仁王像が出迎える。宮司は、「キリスト教の神様ではないかという指摘もあります。実際にイスラエルから観光客が訪ねてきたり。司馬遼太郎はユダヤの神様として、小説に書いています」と話した。

かなり古いものも(大避神社絵馬堂)

瀬戸内海を見渡せす「銀波荘」で名物の坂越牡蠣に舌鼓

天海の湯

夕暮れに間に合うよう訪ねたのが、絶景風呂が売りの「銀波荘」(赤穂市御崎2―8、℡0791・45・3355)。露天風呂の「天海の湯」からは播磨灘と瀬戸内海が見渡せる。波の音を聞きながら、鳥の群れを眺めていたら、疲れも吹き飛ぶ。

大ぶりの坂越牡蠣

冬の旬といえば「坂越牡蠣」。大ぶりで、身がぎっしりつまっていて、蒸しても鍋にしても絶品だ。

(取材・文 小野真依子)
2018年2月13日掲載
※情報は取材時点のものです

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