繊細×斬新。ここでしか食べられない肉鍋とは?/兵庫

特集

【特集・第3回】地元人が推薦! グルメ甲子園 〜 鍋 編 〜

2019/01/11

繊細×斬新。ここでしか食べられない肉鍋とは?/兵庫

神戸で美味しい鍋が食べたい、そんなときに名前があがる「すみれ茶屋」。人気の裏には、たくさんの苦労がありました。(「TOKK」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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しゃぶしゃぶでも、すき焼きでもない! お肉の味わいを存分に楽しむ至極の鍋!

「すみれ茶屋」の看板メニュー!「特選黒毛和牛ロースの名代肉鍋」(5400円)(写真は2人前)

「すみれ茶屋」は神戸三宮に店舗を構える鍋料理店。上質な素材を使用した、繊細な味わいの鍋を求めて、全国各地からたくさんの人が訪れる人気店です。「名代肉鍋」をはじめとし、「博多水炊き」や「貝鍋」などバリエーション豊かな鍋を提供し、多くの食通が神戸を訪問する度にその味わいに舌鼓を打ちます

店長の三井成孝さん
風情ある外観

そんな「すみれ茶屋」を支えるのが店長の三井成孝さん。一見こわもてですが、鍋へのこだわりはさることながら、気さくにお話しされるとても優しい方です。

店長 三井さん
店長 三井さん
「『すみれ茶屋』は初代が1951年に創業したお店ですが、はじめは小料理など、鍋専門ではなかったんですよ。開店後しばらくしてから、初代が全国を食べ歩いて、いろんな地域の鍋料理を集めた『郷土鍋料理すみれ茶屋』として変遷しました。この時からすでに『名代肉鍋』のご提供も開始し、当時は親しみやすいお店として、人気だったようです。その名残で、今でもたくさんの種類の鍋を提供しているんです」
歴史の長い「名代肉鍋」
美しいサシ……!
三井さん
三井さん
「その中でも『名代肉鍋』はすき焼きとも違う、しゃぶしゃぶとも違う、上質の鰹節、利尻昆布、数種類の削り節でとった、たっぷりのお出汁でお肉をいただく、うちでしか食べられない鍋なんです。お肉もA5ランクの『特選黒毛和牛(ロース)』、『極上神戸牛(ロース)』、そしてヘルシーな『特選黒毛和牛(赤身モモ肉)』からお選びいただけます」
カウンター席ではその手捌きを間近で見られることも

素材にも詳しい三井さんですが、意外にも「すみれ茶屋」に入る前は全く料理とは関わりのない世界にいたそうです。

三井さん
三井さん
「アメリカの大学で、アジア学を専攻していました。『すみれ茶屋』に入ったのは、1995年の阪神淡路大震災を機になんです。もともと、両親がここの常連だったことがきっかけで、当時、両親がお店の経営を任されていたんです。震災後は店舗も全壊、人手も足りないものですから、『手伝いに行け』と言われ、まずはお店の再開に向けて尽力し、再建後は接客を中心に働いていました」
現在はどのような調理もお手の物ですが、当時はかなり大変だったんだそう
三井さん
三井さん
「震災をきっかけにご高齢の板前さんは引退し、それも要因で、僕自身も調理を行うようになったのですが、大学でも全く畑違いのことを学んでいたので、5、6年は相当苦労しました。見よう見まねで、とにかく必死でしたね。板前さんの引退もあり、スタッフの多くを若い人が占め、世代交代とも重なって苦しかったです」
それでも守り抜かれた鍋の味

震災後は、もともと店舗のあった土地にビルが建ち、その3Fでお店を再開。そして、「創業当時のような路面店に戻りたい」という思いから、2009年に現在の場所に移転したんだそう。

三井さん
三井さん
「僕の代になってから、『より一層美味しく、品質の良い料理を提供しよう』と、食材や調味料のランクもすべて底上げをしました。再開直後は『すみれ茶屋』の復活を知らなかったお客さんも今では戻り、その上、『どんどん美味しくなってるね』と言ってくださるのは何よりうれしいですね」
歴史もストーリーも深い「すみれ茶屋」でいただく絶品鍋

一度はお店がなくなってしまったものの、再びかつての活気を取り戻した「すみれ茶屋」。そんなお店でいただく「名代肉鍋」はおすすめの食べ方があるんだそう。

三井さん
三井さん
「まずはじめに、お肉に火を通したら、調味料など何もつけず、お出汁だけで味わってみてください。お肉の柔らかさと、繊細なお出汁の調和に驚くと思いますよ」
そして、その後に使用するのが……カ、カレー粉!?
三井さん
三井さん
「そうなんです! 一度お出汁でお肉を堪能されたら、今度はその器の中に、カレー粉を入れて召し上がってみてください。一見相容れなさそうな組み合わせが、案外クセになりますよ」
カレー粉は鍋に入れるのではなく、必ず器に!
三井さん
三井さん
カレー粉は直接鍋には入れず、必ず器に入れてください。もとのお出汁の方が良ければ、その器の中のスープは破棄していただけるので。お客様の多くは、お出汁だけのものと、カレー粉を入れたお出汁とを交互に楽しんだりと、どちらの味付けも気に入られることが多いですね」

カレー粉を器に入れると……お肉の甘みと、カレー粉のスパイシーな風味が口の中で合わさります。これまで体験したことのないような味わいは、一度食べるとクセになること必至! より一層お肉の甘みも感じられ、美味しいんです!

違いを楽しんだら、野菜やお肉をどんどん投入
素材すべてが新鮮で、お鍋に入れるだけで絵になります
いいかおり……たまりません
お肉と野菜をたっぷり楽しんで!

「名代肉鍋」はお肉の品質もさることながら、野菜もとても新鮮で、美味しくいただくことができます。それはもちろん、お出汁のままでも、カレー粉と合わせても!

ちなみに、ヘルシーな「特選黒毛和牛(赤身モモ肉)」はこちら

「特選黒毛和牛(赤身モモ肉)」は脂分が少ない分、「特選黒毛和牛(ロース)」に比べてさっぱりといただけ、そして、ぷりぷりとしたお肉の弾力も感じられます。赤身とは言うものの、こちらのお肉にも美しいサシが入っており、なかなか巡り合えるものではないですよ! ちなみにこちらの赤身肉や、「極上神戸牛(ロース)」も三井さんの代から取り入れたんだそう。

お肉は1枚1枚丁寧に盛り付けられます

歴史と味を守りながらも、絶えず進化を続ける「すみれ茶屋」。今回は「名代肉鍋」を紹介しましたが、その他のたくさんの鍋メニューも、三井さんの代からそれぞれ進化を遂げているなど、今後も動向から目が離せませんね!

三井さん
三井さん
「3世代にわたりご来店いただいているお客様も多数いらっしゃいます。4世代、そして5世代と続くように、最近では僕の次の世代へお店を繋いでいく、という使命感も感じています。これからも皆様に愛される店づくりを目指していきますので、神戸へ来た際はぜひ遊びに来てくださいね」
1Fカウンター席。隣りには個室もあります
2Fは大人数でも利用可。仕切りが入れば個室にも
2Fにはこんなお座敷も
Yahoo!ロコ神戸牛・鍋料理 すみれ茶屋
住所
兵庫県神戸市中央区北長狭通2-2-5

地図を見る

アクセス
旧居留地・大丸前駅[B8]から徒歩約2分
三宮(神戸市営)駅[西出口3(地下鉄三宮)]から徒歩約2分
神戸三宮(阪急・神戸高速)駅[西出口(阪急神戸高速)]から徒歩約2分
電話
078-331-6777
営業時間
17:00~23:00(L.O22:30)
定休日
10月~2月は無休、3月~9月は不定休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/「名代肉鍋」もさることながら、「すみれ茶屋」には常時10種類は鍋がそろえられています。一点一点味わいが異なり、当然とっても美味しいんです。ぜひいろんな鍋を試していただきたいですね!

取材・文・撮影=和田水菜子(コム計画室)

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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