福岡市警固の“食堂カフェ”で、静かにのんびりカフェごはん

特集

出張先でカフェごはん。〜札幌・名古屋・大阪・福岡〜

2018/11/16

福岡市警固の“食堂カフェ”で、静かにのんびりカフェごはん

出張で福岡に訪れる人向けに、福岡のグルメ情報をご紹介。今回は福岡市中央区警固にある「JOY TRIP CAFE(ジョイトリップカフェ)」をピックアップ。古民家的な雰囲気で思わず長居してしまいそうな空間と、手作りにこだわった定食を楽しもう!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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幅広い世代に人気! 福岡市警固の“食堂カフェ”

国体道路から“薬院六つ角”と呼ばれる交差点までを結ぶ「上人橋通り」から一本入った細路地で営業中

福岡市を代表する若者の街・大名エリアの南側、国体道路を挟んですぐの位置にある「警固エリア」。飲食・古着・雑貨などのショップに混じってマンションも多く建ち並んでおり、福岡市内の住みたい街ランキングでも上位に食い込む人気地区だ。

そんな警固エリアで2015年から営業しているのが、九州産の食材を中心に使った“カフェごはん”を楽しめる「ジョイトリップカフェ」だ。カップルや女子グループといった若者から家族連れまで、幅広い世代に支持されている。

“レトロかわいい”建物の2階にある。入り口は、この階段を登ってすぐ ※1階は別店舗なので注意!
経年変化による色合いが特徴の床板、梁が見える天井と古民家チックな店内にスタイリッシュなテーブルやインテリアが並ぶ

木のぬくもりを感じられる空間に2人がけ、4人がけのテーブル席が配され、なかには深く腰掛けられるソファ席も完備。カウンター席も4席あり、おひとりさまでの利用率も高い

厨房が見えるカウンター席。ここでスタッフとの会話を楽しむ常連もいる

細路地沿いという立地から、繁華街から徒歩圏内ながらも屋外の喧騒を気にせず、ゆっくりとした時間を過ごせると評判だ。

\この人に聞きました!/

オーナーの熊添大地朗さん。調理師専門学校を卒業後、さまざまなカフェで経験を積み、2015年4月に「ジョイトリップカフェ」をオープン。店では主に料理を担当する

穏やかな口調と笑顔が印象的な熊添さんは、福岡県八女市出身。高校までは地元で暮らしつつ、当時からネットなどで見つけた店を目指して福岡市内までよく遊びにきていたという。そのころに出合った福岡の人気カフェ「cafe Teco(カフェテコ)」に大きく感銘を受け、料理の道へ進むことを決意したのだとか。

そんな熊添さんに、「ジョイトリップカフェ」の誕生までのエピソードや、店作りへの思いなどを聞いてみた!

大阪・東京・福岡で調理人としての腕を磨く

オープン前の現在の物件で撮られた1枚。この写真から、店内の雰囲気が物件のもとの状態を生かしたものだとわかる(ジョイ トリップ カフェのFacebookより)

前述のとおり「カフェテコ」に憧れ、高校卒業後は大阪にある調理師専門学校へ進学した熊添さん。1年間みっちりと調理について学んだあと、東京のビストロに就職するも2年ほどで福岡へ帰ってくることに。

オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「人との出会いなどもあり、フレンチに興味が湧いてビストロに就職しました。ですが、次第に“特別なときだけではない、普段使いされるようなお店で働きたい”という気持ちが芽生えてきて。福岡に帰ってきてからは5年間くらい、福岡市内にある複数の有名カフェで働きました。一番長くお世話になったのは『コーデュロイカフェ』さん(注:2002年に福岡市大名にオープンした人気カフェ)で、3年くらいいましたね」

なお、この“カフェ修業時代”の間を含めても「カフェテコ」で働いた期間はなく、また料理について直接学ぶということもなかったという。

しかしながら客としては通い続けており、自分の店を持つことについて相談や報告をしていたそうだ。

決まりかけていた物件がダメになったからこその“新たな物件”との出合い

当時のことについて話す熊添さん
オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「警固エリア内で今の場所とは違う物件に契約が決まりそうなとき、そのことをテコさん(注:カフェテコのオーナーの清水さんのこと)に話したんです。そうしたら、『もしその物件がダメになったら、ほかにいい物件を知っているから教えてね』と言われたんですよね」

すると間もなく、その決まりかけていた物件に大手の店が入ることになってしまったという。物件探しが振り出しに戻った。

オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「それでテコさんを訪ねたら、『実は店を閉店することにしていて、この場所が空くけど、どう?』と声をかけてくれたんです」(注:「カフェテコ」は2015年に閉店。2017年からは長野県で営業を再開している)

“憧れの店の閉店”というショックは大きかったものの、閉店後の店舗(場所)のバトンを自分に差し出してくれたことはうれしかったと熊添さん。ただし、建物自体が古い木造住居であるがゆえの苦労もあったそうだ。

店を始めるその前に!まずは諸所のリフォームから

可能な限り、もともと張られていた木材を再利用した床板。新しい木材では出せない“味”は、長年使われたものだからこそ!
オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「“床に水を垂らすと下の階に水が漏れてしまうこと”や“キッチン周りの欠点”など、大家さんからは入居時にいろいろと指摘を受けまして(笑)。店舗のリフォームから始まりました」

水漏れを防ぐために床板を剥がし、防水シートを敷き、再び床板を配置したり、店内の壁のパテ塗りやペンキ塗りだったり。これらの作業は、業者と一緒になって熊添さん自身も行なったという。

「意外と嫌いじゃなかった」という壁塗りをしている当時の様子(ジョイ トリップ カフェのFacebookより)
オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「店内の家具は、『カフェテコ』さんから受け継いだものもあれば、僕が買い足したものもあります。アンティークものは店の雰囲気にも合いますね」

譲り受けたイスは座面の張替えを行うなど、“ものを永く大切に使い続ける”という古道具好きならではのこだわりも。アンティーク以外にも、店内外に配された植物、窯元まで足を運んだ小石原焼や波佐見焼の器と熊添さんの“好き”があちこちに散りばめられている。

実はプリントではなく手書きで制作されたというフラッグ。2階の高さに掲げられており、店がある細路地に入れば遠目からも確認できる
熊添さんセレクトの観葉植物の数々。階段を登った先のドア前のスペースをメインに、店内のテーブルの上にも小さなものを配置している
店内奥側の壁の一部は、窓をつぶし、上部に照明を配したおしゃれスペースにリフォーム。取材時はいただきものだというオイルフラワーが並べられていた
オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「店にいる時間が長くなってくると、家みたいに自分の好きなものを置きたくなっちゃうんですよね。全体的には、男性でも入りやすいようなスタイリッシュな空間を目指しました。テーブル間はくつろいていただけるよう、スペースを設けて配置しています」

「ジョイトリップカフェ」で食べたい!おすすめメニューベスト3

ゆったりくつろげる「ジョイトリップカフェ」で食べたい、“カフェごはん”とデザートをご紹介。定食のご飯はおかわりOK(しかも無料)というのは、個人的に高ポイント!

\客の約7割がオーダーする定番!「手ごねハンバーグ(和風ソース)(950円)」/

合いびき肉に炒め&生の2種の玉ねぎをあわせたハンバーグは、手ごねならではのふわふわ食感。大葉、大根おろし、自家製和風ソースでさっぱりと食べよう。味噌汁やサラダ、副菜付きでボリュームも◎

\スパイシーな香りが食欲をそそる!「ビーフカレー(950円)」/

スパイスのブレンドから行い、野菜はミキサーでペーストに。さらにバナナやチョコといった隠し味も加えるこだわりの一品。ご飯には素揚げした野菜がのり、盛り付けも鮮やか。サラダ、小鉢2種付き

\食後にもおすすめ!「生チョコ風ガトーショコラ(650円)、ホットコーヒー(480円、デザートとセットなら300円)」/

なめらかな口当たりのガトーショコラは、+250円でランチとの組み合わせも可。コーヒーは北天神にあったロースターズカフェ・マノマノに発注するオリジナルブレンド。食後に飲むことを想定し、焙煎度は深め
オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「ハンバーグは『和風ソース』と『デミグラスソース』の2種がありますが、どちらかと言えば『和風ソース』が人気ですね。ビーフカレーには+150円で唐揚げ2個、+350円でハンバーグといったトッピングもできますよ。このほか、肉・魚それぞれをメインにした週替り定食もご用意しています」

メニュー表は定食からデザート、一品ものまでが階段下にも張り出されている。「今日は何にしようかな」「今週の週替りは何かな?」と入店前にチェックできるのもいい。

手作り雑貨のワークショップといったイベントも開催中

――朝ヨガやワークショップの会場としてもカフェが使われていますが、もしかして熊添さんが企画しているんですか?

オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「いえいえ。お客さんから『場所を借りられないですか』とよく声をかけられるんですけど、それで場所を提供しているんです。言われたら断れなくって(笑)。店のオープン前の時間を使ってもらって、イベント後はそのままうちでお昼ご飯を食べてもらって。ランチ代だけで場所代はいただいていません」
取材当日は、店内にTシャツやアクセサリーなどのペンギングッズが並ぶ「ペンギンフェス」が開催されていた。こちらもお客さんから声をかけられてスペースを提供しているもの

――壁に飾られている絵や写真などもお客さんから?

オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「通常はこの“赤い花の写真”だけを掛けていて、そのほかのイラストなどは『展示してもらえないですか』ということで飾っています。僕自身は実はシンプルな空間が好きだったりするので、何もないときはもうちょっとすっきりしていますよ」
普段から飾られているという“赤い花の写真”。周囲にある作品は期間限定で飾られているもの

――雰囲気的にも、きっとそういう相談がしやすいんですね。“食堂カフェ”というコンセプトも気取らない感じで、なんだか親しみやすい印象です!

オーナーの熊添大地朗さん
オーナーの熊添大地朗さん
「長くお店をやろうと考えたときに、最初から細かく設定すると自分が飽きちゃうかなと思ってのコンセプトなんです。おかげさまで幅広い世代の方に来ていただいています。これからも10年、15年とお店を続けていきたいですね」

取材メモ/土日は混み合うことが多々あるそうなので、ゆっくり過ごしたいなら平日の来店がおすすめ!

取材・文=廣田祐典(シーアール) 撮影=高尾正秀

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