名古屋の高感度ショップが集まるおしゃれタウン・矢場町。ファッションに加え、ハイレベルなカフェが集まる激戦区でもある。ここに2018年1月にオープンしたばかりの「aohana」は、夜な夜な人が集まる人気カフェ。その秘密とは……!?
Yahoo!ライフマガジン編集部
「人が集まる場所を作りたい」
若夫婦の温かいおもてなし
「aohana」は、同じ屋号でありながら昼と夜で経営者が入れ替わるというユニークなカフェ。1つの店舗を2つのカフェでシェアしている。昼間は若い男性が1人で営業しているが、18時になると杉浦さん夫婦にバトンタッチ。カフェ兼居酒屋になる。
杉浦さん夫婦がカフェを
始めた理由とは?
将太さんは理学療法士、真里さんはヨガの先生。2人とも、昼間は別の仕事をしているのだ。別の仕事を終えてからカフェを営業するのはかなり大変なハズ。それでも、杉浦さん夫婦がこのスタイルを続ける理由を聞いてみた。
- 杉浦将太さん
- 杉浦将太さん
- 「私たちが結婚した頃、2人で何かやりたいねと話していたところ、店のオーナーが誘ってくれたのです。いろいろな人と会ってご縁を繋ぎたいと思っていた私たちの希望にもぴったりでした」
2人とも名古屋ではなく郊外出身のため、人との出会いを求めていたそう。常連客が新たな人を呼び、やがて常連に。「aohana」に集う人の和はどんどん広がっている。スペースも家具も食器も、昼間のカフェ営業とシェアするため、比較的気軽に始めることができた。
1人でもグループでも
利用しやすいおしゃれ空間
入口の間口は狭いが、店は奥行きがある。店内はインテリアやデザインに凝ったおしゃれな空間で、居心地も抜群! カウンターを抜けると、奥にはゆっくり過ごせるテーブル席やソファー席がある。
イベントやセミナー、ワークショップが開かれることも多いのだとか。みんな、それぞれ楽しく有意義な時間を過ごしている。
調理は真里さんが担当!
野菜たっぷりの手料理
オーナーが愛知県の佐久島に住んでいるため、カフェでは島育ちの野菜を取り入れることも多い。実は、カフェを始めるまで料理の勉強などはしたことがなかったという真里さん。
- 杉浦真里さん
- 杉浦真里さん
- 「オーナーの奥様が栄養士だったので、メニューを決めるにあたっていろいろと教えていただきました。野菜たっぷりの健康的なメニューを心掛けています」
もちろん、ワンプレートのカフェ飯でおひとりさまご飯という使い方も大歓迎。しかし、ここに集まる常連客のお目当ては、宴会にぴったりの鍋料理だ。コースで利用すると2時間の飲み放題が100円からという衝撃的な価格設定!
- 杉浦真里さん
- 杉浦真里さん
- 「カフェドリンクもいいですけど、人が集まる時はお酒を飲みながらのほうが話も弾みますしね」
なるほど、確かに! セルフサービスだから、オーダーしてもなかなかドリンクが来ない、なんてストレスもない。杉浦さん夫婦にとってもお客さんと触れ合う機会が増える、2人らしいwin-winのサービスだ。
訪れた人は、
みんな夫婦のファンになる!
まるで、夫婦の家に遊びに来ているようなアットホームな雰囲気の中、心のこもった手料理でおもてなし。温かい人柄と素敵な笑顔でみんなを虜にしている。
- 真里さんが担当するヨガ教室の生徒
- 真里さんが担当するヨガ教室の生徒
- 「カフェオープンのお祝いに、お二人の似顔絵をプレゼントしました。イラストの通り、いつも素敵な笑顔です!」
- 週一で通う将太さんの後輩
- 週一で通う将太さんの後輩
- 「ボクの師匠のような人です。将来についての相談にも乗ってもらっています。杉浦さんと話すために、店に通っています」
常連さんも初めての人も、ホッとくつろげる癒しカフェ。夜の「aohana」にはいつも穏やかで温かい空気が漂っている。
取材メモ/昼と夜でメニューも雰囲気もガラリと変わる、ユニークなカフェでした。ほとんどの席でコンセントが使えるので、まったりパソコン作業するにもいいですよ!
取材・文=大川真由美 撮影=古川寛二