栃木県佐野市在住、ダイアモンド☆ユカイが胸打たれたラーメン店

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2018/11/24

栃木県佐野市在住、ダイアモンド☆ユカイが胸打たれたラーメン店

【隔週土曜日更新】おいしいラーメン店は数あれど、思い出とリンクする一杯はまた特別なもの。本連載では東京で活躍する方々に「思い出の一杯」をうかがい、そのお店と彼らのラーメン物語に迫ります。第四回目は熱いハートを持つロックシンガー、ダイアモンド☆ユカイさんの物語!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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ラーメンの町・栃木県佐野市に在住! ダイアモンド☆ユカイさん一押しの地元ラーメンとは?

ダイアモンド☆ユカイ

ダイアモンド☆ユカイ

ロックシンガー

多岐に渡って活躍するロックシンガー・ダイアモンド☆ユカイさん。愛娘の誕生を機にラーメンの町として名高い栃木県・佐野市へ移住し、現在は佐野ブランド大使として市のPRにも力を入れています。そんなユカイさんとラーメンとの出合いは、約40年前。小学生時代に遡(さかのぼ)ります

ユカイさん
ユカイさん
「HELLO サムシング! 小学校3、4年のころ、社長の息子だった友達が『ラーメンっていうグルメがあるんだよ』と。中華料理屋さんに連れて行ってくれて、一杯おごってもらったんだよね」
「大宮の外れで育ったんだけど、その時にはじめてラーメンというものを知って、あの旨さは忘れられないね。大人になってからはツアーを回りながら日本中で食ってたな。基本夜中に(笑)」(ユカイさん)

「確か100円だったかなぁ。それまでラーメンなんて知らなかったし、これうまいなぁ〜! と感動した、特別な体験だった。最近はそのころの郷愁からか、さっぱり系を中心に食べるようになったんだ。昭和の男だしさ、そんなノスタルジーを求めているのかもしれないね」(ユカイさん)。

ユカイさん
ユカイさん
「うちの子もだけど、小さい子ってラーメンが好きなのよ。楽しいんだろうなぁ、ちゅるちゅるっとすする感じとかね。食べていると、自分もそんな風に感じた情景を思い出すね」
栃木県のご当地グルメである佐野らーめんのお店「青竹手打ちラーメン 大和」のラーメン(630円)。ということで、東京を飛び出して栃木へ出張です! 

そんなユカイさんが「最近好きな佐野らーめんの店」と教えてくださったのは「青竹手打ちラーメン 大和」。「どこも個性があっておいしいんだけど、ここは本当にうまくてさ。若い人たちが盛り上げていて、ラーメン以外のメニューを出したりいろいろトライしているの」(ユカイさん)。

今回は特別に、ユカイさんの“まぶだち”も登場しますよ〜! ラストでは海外のラーメン店を訪れた際のエピソードもご紹介。

「青竹手打ちラーメン 大和」のラーメンをひもとくキーワード3つ

1.佐野らーめんってなんぞや?
2. ユカイさんが惚れた新進気鋭のラーメン
3.佐野は餃子もうまい! このぷりっと具合を見よ

1.佐野らーめんってなんぞや?

「さっぱりラーメンの理想型だね」

お邪魔した「青竹手打ちラーメン 大和」。最寄りの佐野市駅からは徒歩約25分(車で約5分)。東京からは車で行くと、1時間15分ほどの場所にあります。アクセスもいいんですよ〜!

佐野がラーメンの町と言われるのには理由があります。小麦の産地であるほか、日本名水百選にも選ばれた出流原(いずるはら)弁天池に代表される良質な水源とともに発展してきたため、ラーメン作りに欠かせない“水”がおいしい町なのです

また、青竹を使って麺を手打ちする独自の技法をご存知でしょうか? これは大正時代に市内の食堂で働いていた中国人のコックさんから伝えられたとされています。

青竹で生地を打つ製法は佐野らーめんならでは。ダンダンダンダンとリズミカルに打っていきます
「青竹手打ちラーメン 大和」の麺は、コシの強さが特徴! あえて太さをランダムに切るお店もありますが、こちらは均一です

40代になってからさっぱり系のラーメンを好むようになったというユカイさん。いわく「佐野らーめんは究極」なのだそう。

醤油がベースの「青竹手打ちラーメン 大和」のスープ。素材の旨味が舌を包み込み、後味はあっさりしています。「塩ラーメンも好きなんだけど、やっぱり醤油なんだよね」(ユカイさん)

「昔はこってり系ばかり食べてたよ。酒飲んでべろべろになって、最後の一杯がうまいんだよねぇ。でも40を過ぎてから、たしなむようにおいしい酒を飲むようになった。その時期に佐野らーめんと出合ったのも大きいな。テレビ番組で、さのまる(佐野ブランドキャラクター)とラーメン店を巡ったのがきっかけだね」(ユカイさん)。

佐野ブランドキャラクターさのまる ©佐野市/ユカイさんがブログで“まぶだち”と紹介している、さのまる。以前テレビ番組『ダイアモンド☆ユカイとユカイなラーメン研究所』で共演していました
さのまる

さのまる

ユカイさん
ユカイさん
市内には約200もの店があって、それぞれ個性があるの。はじめて食べたとき、あ〜子供のころに食べたラーメンに似てるな、と。佐野らーめんでシンプル系に目覚めたと言ってもいいね」
「東京で佐野らしいラーメンを探した時期もあったけど、なんか違うんだよね。佐野らーめんは特に、手作りの温もりが染みている気がする」とユカイさん。その味を探るべく、栃木は佐野へと行ってまいりました!

2. ユカイさんが惹かれた新進気鋭のラーメン店

「女の子のリピーターも多いよ」

店内には麺の“打ち場”が併設。基本的に打つのは朝のため、その様子はなかなか見られないそう。「ラーメンはエンタテインメント性も高いよね。カウンターの中を眺めているのも楽しい」(ユカイさん)

店主・大芦(おおあし)和久さんが営む「青竹手打ちラーメン 大和」は、今年5年目を迎えた比較的新しいお店。佐野生まれ&佐野育ちの大芦さんは、群馬・桐生市にある佐野らーめん店で5年間修行したそう。「縁あって群馬になりましたが、お店を出すなら自分が育った町でやりたかった。30歳の時に開店しました」(大芦さん)。

「居酒屋なども経営しているグループだったので、いろんなことを経験させてもらいました。ユカイさんはたびたび来てくださっていて。おいしいと言っていただけてとても嬉しい」(大芦さん)

佐野市民にとって、ラーメンはソウルフード! 僕も子供のころからよく父親に連れて行ってもらいました。大好きでしたし、やっぱり特別な思いがある食べ物ですね」と大芦さんは話します。

店内には座敷も。夜は「もつ煮込み」(380円)や「ピリ辛メンマ」(380円)などのおつまみもそろいます。「田舎は物件が限られているので、探すのが大変でした。ここを見つけるまでも半年かかった」と大芦さん
評判の「もつ煮込み」(380円)は共に3時間ほど煮込むラーメンのダシが隠し味。「煮込みもうまかったな〜。若き店主がいろんなことにトライしているのもいいね」(ユカイさん)
店主・大芦さん
店主・大芦さん
50年を越えるお店もあるし、うちなんかペーペーですよ。ラーメン以外のメニューを出すお店が少ないというのと、地元の方にも喜んでもらいたくて、平日昼限定の『唐揚げセット』(930円)などのセットや夜のつまみも作りました」
「佐野のラーメン店のなかでは僕が最年少かも。忘れがちですが、初心を忘れずに毎日をしっかり生きていきたい。一から作ったものをお客さんに食べていただける仕事というのは、やはり魅力的ですよね」(大芦さん)

--佐野らーめんの魅力って?

店主・大芦さん
店主・大芦さん
ほぼ手作りなところがおもしろいんです。麺を練るところからはじまり、生地を青竹で打って、包丁で切るのも手作業。その日の気候で水加減なども変わるので、食材の管理は難しい」

--お店の個性が光るとうかがいました。

店主・大芦さん
店主・大芦さん
「そうそう。うちは佐野らーめんの基本は守りつつ、醤油選びにこだわりました。群馬にある天明7(1787)年創業の醤油蔵『にほんいち醤油 岡直三郎商店』さんのもので、香りよくおいしいんです」
均等に切りそろえられた麺は、つるんとコシがあって気持ちいい
仕込みのスタートは朝7時! 製麺からはじまります(再現してもらいました)。「山に行って、自分好みの竹を選び切らせてもらいました。身長に合わせた台は特注のものです」(大芦さん)

--麺は、つるっとコシがありますよね!

店主・大芦さん
店主・大芦さん
「コシの強さは特徴かも。1日寝かせていて、一般的なものより水分も多めです。佐野らーめんなかでも特に、独特なつるんとした食感が楽しめると思います」
麺は熟成させて作る熟成多加水麺。「数種の粉をブレンドし、コシを強く出すようにしています。ここ10年くらいの間に開店したお店は、結構固めのところが多いですね。近年の一つの流れなのかな」と大芦さん
素材の旨味とコクある醤油の味わいがあとを引きます

ダシは鶏と豚、野菜を合わせたもの。透明感がでるように時間をかけて優しく炊き、スープが濁らないようにしているそう。そのダシで煮込んだ分厚いチャーシューも、柔らかで旨味がじゅわ〜っと広がります。「スープの味がチャーシューに入って一体感が出るんですよ」と大芦さん。

\ちょいとひと息/

ユカイさんがラーメンに惹かれる理由

ユカイさんに聞きました。“ずばり、ラーメンの魅力とは!?”
ユカイさん
ユカイさん
「そうねぇ、何よりもコンパクトなところ。丼の中にすべての物語があるじゃない。スープという武器に麺があって、ふんわり湯気がたっているさまも、ほかにはない雰囲気があるよね。職人の技と愛が詰まった食べ物だと思うよ

*--*最近は閉店する老舗も増えましたね。**

ユカイさん
ユカイさん
「佐野もいくつかのラーメン店で、名物おやじがいなくなったりして閉店しているもんね。昭和の古きよき味みたいなもんが、だんだん少なくなっていくのかなぁ。平成も終わるし、昭和がもっと遠い時代になっていくんだろうなっていうのを感じるなぁ

--佐野へラーメンを食べに行くにあたり、押さえておくべきポイントはありますか?

ユカイさん
ユカイさん
佐野は餃子もうまいんだよ! 割と大きくて食べ応えがあるの。佐野の餃子はラーメンとのマッチングもいい。佐野らーめんがシンプルであっさりしているから、大きい餃子と合うんだよね」

3.佐野は餃子もうまい! このぷりっと具合を見よ

35歳の若き店主が見つめる先とは?

「青竹手打ちラーメン 大和」では、1日に約1000個を手作り! もっちりした自家製の生地に、餡がぎっしり詰まっています

ユカイさんと同じく「佐野は餃子もうまいんですよ!」と大芦さん。「うちは普通の倍くらいかな。約50グラムありますから(笑)。でもラーメンがあっさりしている分、女性でもライスや餃子と一緒にぺろっと食べる方が多いんです」(大芦さん)。

ぷっくりした「焼餃子」(3個270円)。この大きさ、分かるでしょうか?
ずっしりボリューミーです。平日のランチでは、こちらにラーメンと半ライス、冷や奴が付いた「餃子セット」(930円)も! コスパ良すぎます

ニンニクが効いた餃子は、餡にニラと白菜、キャベツ、レンコンが(心地いい食感の秘密はこれだったんですね!)。もちっとした生地に、あふれる肉汁とシャキシャキ感がたまりません。

店主・大芦さん
店主・大芦さん
「大きいので機械で量産できず、皮から手作り。一つ一つ手包みしているから、もう腱鞘炎ですよ(笑)。まずは何も付けずに食べてみて
「数は作れませんが、気持ちを込めて丁寧に作れるのはいいところかな」(大芦さん)
店名は、自身の名前の頭文字から付けたそうです。「竹自体はそんなに重くないんですが、自分の体重を乗せるので結構腰にもくるんですよ。朝も早いしね。体力勝負です」と大芦さんは話します

最後に「あと10年ほどで本格的な世代交代に突入するんじゃないかな」と大芦さん。

店主・大芦さん
店主・大芦さん
「地元に根付いていているこの文化を、後世にといったら大げさですが、これからも伝えていきたい。僕自身が食べて育ったから、それを若い人たちに教えていければいいなと思います。末永く愛される店になったらうれしいですね」

海外のラーメン店で大スターに遭遇!? ユカイさんの“持ってる”エピソード

ラストはユカイさんによる、海外のラーメン店でのびっくりエピソードをどうぞ

ハワイやNYなど、海外を訪れた際もついラーメン店に立ち寄るというユカイさん。「向こうに行くと無性に食べたくなるんだよ」(ユカイさん)

ユカイさん
ユカイさん
「ハワイでベジタブルラーメンを食いながらふと前を見たら、見たことある人がいて。誰だっけな〜? と思ったらジャクソン・ブラウン(西海岸を代表するシンガーソングライター!)だったよね。海外ではそんな偶然があったりする。あとさ、最後にいいかな。東京での仕事も多いから、うまいあっさり系ラーメンの店があったら教えてくれよな。OK!

さてさて。年末も近づき、よりラーメン欲が高まる季節になってきましたね。次回は12月8日(土)! どんなラーメンストーリーになるのでしょうか? お楽しみに!

Yahoo!ロコ佐野青竹手打ちラーメン 大和
住所
栃木県佐野市北茂呂町1-5

地図を見る

アクセス
佐野市駅[出口]から徒歩約27分
佐野駅[出口]から徒歩約31分
田島駅[出口1]から徒歩約38分
電話
0283-55-4584
営業時間
【平日】11:00~14:00 / 17:00~20:00【土・日・祝日】11:00~20:00
定休日
毎週月曜日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/1時間、じっくりと優しい口調で語ってくださったユカイさん。ラーメン後は必ず、カフェでコーヒーを味わうそうです。「いまはいろんな店が登場して、ラーメン戦国時代じゃないけど、そのなかで生き抜いているお店は本当にうまいよね。心からそう思う」と、熱い思いにあふれていらっしゃいました。佐野市は東京から車で約1時間15分と、アクセスも良好です! ぜひ週末に訪れてみてくださいね。

取材・文=金城和子、撮影=三佐和隆士

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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