長年受け継がれる、人気居酒屋の看板メニュー「おでん」/岡山

長年受け継がれる、人気居酒屋の看板メニュー「おでん」/岡山

2018/12/08

岡山のグルメのレベルを引き上げていきたいという店主の熱い思いが詰まった店。ここの名物おでんに注目です。(「月刊タウン情報おかやま」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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43年つぎ足しで作る、長年愛される味

年中人気の名物

美味しい酒食とアットホームな雰囲気で人気の居酒屋「クロちゃん」。ここの看板メニューが、こちらのおでんです。

こだわりのだしと、ここならではのおでん種

「クロちゃん」のおでんは、43年間つぎ足しで作っている透明の澄んだだしが特徴。「だしはすべての料理のベースになるものだから」と、上質な北海道産の真昆布と厳選したかつお節を使っています。そこに毎回約10kg炊くという牛すじ肉や練り物の味わいが染み出して、長年愛されている優しい味のおでんができ上がります。

玉子、大根、こんにゃく各200円

人気なのは、おでんといったらやっぱりこれ。定番の玉子に大根、こんにゃくは「クロちゃん」でもはずせません。だしが素材の隅々まで染み渡っています。

黄ニラのおでんは300円

岡山の名産品・黄ニラも、めずらしいおでんで味わえます。ごくごく飲めるほど柔らかな味わいのだしだからこそ、黄ニラの風味が引き立ち、お吸い物感覚で楽しめるんです。

筍とさつま芋はともに200円。筍は店主のお気に入りだそう

季節ごとに旬の食材が登場するのもここならでは。岡山名物であるサワラの皮を炙って温かいうちに刺身にした「サワラの焼霜づくり」もあります。脂が引き立って甘みが増すそうです。

店主 黒田さん
店主 黒田さん
「もともと魚料理が苦手だったんですが、サワラの焼霜づくりを食べたときに初めて魚が美味しいと思いました。岡山名産のサワラをたくさんの人に食べたほしいです」

夏はハモやトウモロコシ冬はカキや白子などが楽しめます。

叔父さんから引き継いだ味

多くの飲食店が並ぶエリアに店がある
1階の掘りごたつ席

「クロちゃん」は2005年9月に店主の黒田修史さんがオープンさせました。

ん? おでんのだしは43年つぎ足しのはずでは……? 実は、おでんは元々、黒田さんの叔父さんの店で作っていたものだそうです。

黒田さんの叔父さんは、かつて同じ岡山市内で「クロちゃん」というバーを営んでいました。人気店で、バー業界では有名人だったとか。黒田さんは飲食店をやろうと思っていた頃に、バーの手伝いをして酒の勉強をしたそうです。

居酒屋や中華料理店で修業をし、時には朝は魚屋、夜は他の店にも働きに行きながら料理の勉強をしました。そして、叔父さんが店をたたむのを機に、おでんと店名を引き継いで自身の店を作ったんだそうです。

修業時代は昼夜を問わず料理の勉強をしていた
黒田さん
黒田さん
「自分の店を作るときに、おでんをメインにしようと思っていました。レシピは叔父さんが作っていた時と同じです。長年愛されてきたものだから、大事にしていきたいと思っています」

お店ができて13年余り。名物のおでんと、食べ方に工夫をこらした魚料理、岡山の地酒やプレミアム焼酎をはじめとした豊富な酒を求めて、毎晩多くの人が集まる店になっています。

地酒や焼酎、梅酒、カクテルなど、豊富な酒がそろっている

常に最高のものを作りたい

飲食業界に入る前は、大工をしていたという黒田さん。その傍ら、休みの日には仲間と雪山に出かけてスノーボードを楽しんでいたそう。はまるととことん追求する性格だという黒田さんはスノーボードの腕もめきめき上げ、いつしかプロスノーボーダーを目指すようになっていきました。それと同時に、山でロッジを開くことも夢見ていたそうです。

ところが怪我が重なり、プロスノーボーダーの道は諦めることに。もうひとつの夢であった飲食店への道を突き進むことに決めました。

黒田さん
黒田さん
「当時、一緒にスノーボードをしていた仲間がプロになりました。だから僕は、飲食の道で一流になってやろうと決意したんです」
朗らかな黒田さんの人柄も人気の理由のひとつ

店をする上で軸にあるのは「岡山のグルメの水準を引き上げたい」という思いとのこと。

黒田さん
黒田さん
「飲食店をしているからには、岡山のグルメを県内外の人に知ってもらう役目があると思っています。県外からの人にも美味しい魚を食べに岡山に立ち寄ってもらえるようになってほしいです。また、店に来るのは一生に一度という人もいると思います。その食事が最高のものになるように、常に美味しいものを作り続けていきます」
2階の座敷。内装は大工の経験を生かして自分で手がけている

取材メモ/これと決めたらとことん追求するという店主。叔父さんのおでんが最高と信じているからこそ、この味を大事にし続けているんだろうなと感じました。

取材・文・撮影=太田裕子

月刊タウン情報おかやま

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毎月25日発行、540円

岡山で40年以上発刊する地域密着メディアです。「今日何する? 週末どこ行く? あなたのおでかけをハッピーに」をコンセプトに読者のおでかけ意欲を喚起。発行エリア:岡山県内全域 発行部数:56000部。

次週、12/15(土)は全国のおでん編 第4弾を掲載!

地元人が通う、一度は行きたいおでんの店。次週12/15(土)もこだわりの店主が営むおでんの店を紹介予定! お楽しみに‼︎

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