素材を無駄にせず大切に使いながら物語のあるデザインを届けたい

2018/12/01

素材を無駄にせず大切に使いながら物語のあるデザインを届けたい

横浜の地で活躍されている方、横浜の地で作られているモノをmirea編集部スタッフが取材に行ってきました!今回は母校の古材を使い、素敵なデザイン家具を作っているBLUE ON BLUEのジーリン・シュウさんへお話を伺ってきました。

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「素材を無駄にせず、大切に使いながら 物語のあるデザインを届けたい」

BLUE ON BLUE ジーリン・シュウさん

サンモール・インターナショナル・スクールは、1872年に横浜の山手に設立された、アジアで最も歴史のあるインターナショナル・スクールだ。ここの卒業生であるジーリンさんは、昨年6月、母校の体育館が取り壊されるというニュースを聞いて、そのお別れイベントに駆けつけた。

「スポーツが大好きでいつも運動していたので、体育館には思い出がいっぱいあります。同窓生と『もったいないね』と話し合ったことが、今回のプロジェクトの発端です」

ジーリンさんは、デザイナーとして様々なモノ作りを手がける中で、ふと「何のために作っているのか」という思いが過ることがあったという。材料を無駄にしない、物語のあるモノ作りをしたいと思い始めた頃、母校の体育館解体のニュースに触れ、廃材を利用して家具を作ることを思いつく。さっそく思いを同じくする同窓生と合同会社を設立し、解体後の床材を回収・保管してくれる企業を見つけ、テーブルやベンチなどの家具をデザインして試作を開始。『RED 83』シリーズが誕生する。

「床材は丈夫な桜の木でした。丁寧に磨いて使いやすいデザインに仕上げることで、長く使える家具を作っていきたいですね」

ジーリンさんは台湾系4世。フリーのデザイナーとして幅広く活躍する一方で、2人の子供の母としての顔を持つ。

【profile】
横浜・元町に生まれ、幼稚園から高校までをサンモール・インターナショナル・スクールで過ごす。卒業後はモントリオール、ロンドンで空間デザインを学ぶ。昨年11月BLUE ON BLUEを設立。

解体風景

体育館を解体する際に床材を回収。設計図が残っていないため解体は予想以上に困難だったが、50年以上使い込まれた床は思いの外厚くしっかりしていた。

テーブルやベンチへとアップサイクル

天板1枚1枚の個性が生かせるよう、脚は左右非対称のデザインに仕上げた。歳月を経た床材は微妙に均一ではないため、加工はすべて手作業で行う。

貼られたままのラインテープをいかしたデザイン

フレームや脚などの鉄部分は、ラインとの調和を考えたカラーリングで統一している。

《ジーリン・シュウさんインタビュー》

横浜のインターナショナルスクールのご出身なんですね

生まれも育ちも元町で、幼稚園から高校までの13年間をサンモール・インターナショナル・スクールで過ごしました。教室は変わりますが、体育館は13年間ずっと一緒なので、とくに思い出深いものがあります。

体育館の廃材で家具を作ろうと思われたきっかけは?

アートスクールを卒業してデザイナーとして仕事をする中で、次第に「自分は何のためにモノを作っているのだろう」という疑問を感じるようになりました。自分が作りたいものを作った結果、材料を無駄にしたこともあったのではないか。そんなやり方を、自分の子供に胸を張って伝えられるのだろうか。そんなことを考え始めた頃、母校の体育館解体の情報が入ってきたのです。昨年の6月のことでした。
体育館とのお別れイベントで再会した旧友たちと「廃材はゴミになるしかないなんて、もったいない。なんとかできないか」という話になったものの、個人の力ではどうしようもありません。
とにかく、私が仕事で知り合った家具職人さんに連絡を取り、床材の状態を見ていただきました。すると床材は丈夫な桜材で、「52年使い込んだものとは思えないほどいい状態だ」とのこと。9月には体育館の解体が始まるので、猶予はありません。幸い、家具職人さんのご紹介でビンテージ家具を扱うACME Furnitureさんに話を持ちかけたところ、私たちの取り組みに大変興味を持ってくれたのです。床材を保管する倉庫も確保していただけたことから、協同プロジェクトとして本格的に始動しました。

体育館の床を、そのまま家具にできるものなのでしょうか

再利用する前に、まず回収するのが大変でした(笑)。建設時には解体することなど想定していませんから、思わぬところに釘が打ち込まれていたり、床材を分解したら板が反り始めたり。それでも、床材はとても厚く丈夫だったので、丁寧に削り直し、磨き直すことで、家具にアップサイクルすることができました。

デザインのポイントは?

床材の経年変化や貼られたままのラインテープなど、材料の持ち味をいかすことです。かといって、テープが貼られた部分ばかり使ってしまうとラインがないところが残ってしまい、「無駄にしない」というコンセプトが崩れてしまうので、材料の使い方は慎重に。また、天板1枚1枚の個性がいかせるよう、脚を左右非対称のデザインとし、ラインテープとの調和を考えたカラーリングで統一しました。長く使っていただけるしっかりした仕上がりにしたいので、国内生産にもこだわっています。

発表後の反応はいかがですか?
興味を持ってくださる方は多いです。お客様には家具を長い間使っていただきたいので、受注をいただいてから、一つひとつ丁寧に作り上げています。カラーバリエーションも豊富ですし、床材は一つといって同じものはありません。オンリーワンの家具を楽しんでいただきたいと考えています。

Yahoo!ロコBLUE ON BLUE
住所
横浜市中区桜木町1-1-7-10

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アクセス
桜木町駅[JR出口]から徒歩約3分
桜木町駅[北1]から徒歩約3分
馬車道駅[1a]から徒歩約7分
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

この記事を書いたライター情報

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