19年1月オープン! 豊洲市場のセリ見学デッキはココがすごい

特集

豊洲市場いつ行く?今でしょ!

2018/12/26

19年1月オープン! 豊洲市場のセリ見学デッキはココがすごい

2018年10月に開場した「豊洲市場」(とよすしじょう)。これまで見学者は2階にある通路からしか見学できなかったが、2019年1月15日(火)からは、より近い「見学デッキ」からも見学可能に。迫力あるマグロのセリを、釣りガールの阪本智子さんが一足先に紹介します!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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ベルの音や威勢のいい声がド迫力! セリの臨場感が伝わってくる

2019年1月にオープンする見学デッキは、マグロのセリが行われるフロアに面した中2階。およそ100人が入れるスペースです。2階の見学者通路は窓ガラス越しで音などは聞こえないのですが、見学デッキはさらに近く、場内の音も聞こえるので、より間近でセリの雰囲気を感じることができるようになります。

\釣りガールの阪本智子さんがレポート/

父・祖父がマグロの卸売業を営んでいたので、小さい頃から一級品のマグロを食べ続けているため、マグロに対する愛と審美眼はピカイチ! 

さかもと・ともこ=大阪府出身。朝日放送「おはよう朝日です」など関西を中心に活躍中のモデル・タレント。釣りガールとして、釣り大会で好成績を残す実力派でもある。マグロ料理で一番好きなのは「中トロの鉄火丼」

今まで最高で42kgのマグロを釣り上げたことのある阪本さん。「2019年は自分の体重より上、身長より大きなマグロを釣りたいですね」

マグロのセリを楽しむ3つのポイント

1. 大興奮の新しい見学デッキ
2. 予約不要の見学者通路
3. 指の動き「手やり」も覚えて市場ツウに!

マグロが一列に並ぶ姿は圧巻

豊洲市場とは?

2018年10月に開場した中央卸売市場の豊洲市場。水産物と青果物を主に扱い、平日(休市日以外)の朝5〜17時まで見学可能。マグロのセリは通常5時30分〜6時30分ごろに行われる。

道を挟んで水産仲卸売場棟、水産卸売場棟、青果棟、そして管理施設棟の4つに分かれている。マグロのセリを行うのは水産卸売場棟
築地で過去最大の大きさだった、ホンマグロの模型も。記念撮影スポットです。ちなみに重さはなんと496㎏!

今回の取材にかける意気込みを阪本さんに聞くと「祖父と父がマグロの卸売業を営んでいたので、子供の頃からマグロはよく食べていました。当時は、友達のバーベキューに呼ばれて、私が持って行くのは大量のお刺身とマグロのカマ(笑)。周りからは喜ばれたけど、私はお肉に夢中(笑)。でも、大人になってマグロの価値がようやく分かってきました。なので、そんなマグロが今日はいっぱい見られると思うので、すごく楽しみです!」。それではマグロのセリの現場に向かいます。

\レッツゴー!/

「マグロのセリの見学に行ってきます!」(阪本智子さん)

1.大興奮の新しい見学デッキ

セリの鐘の音も!とにかく臨場感がスゴイ!

見学デッキは、関係者しか入れないのでピカピカ、きれいです。外よりは寒くないですが、見学通路と比べると肌寒いかも

新たに開放される見学デッキは、窓ガラス越しにセリを見ます。窓は両面あり、片方でマグロなど大きな魚のセリ、反対側の窓ではブリやアジなど、ケースで販売される魚の取引が行われています。「ブリやほかの魚で、セリはほとんどないですね、直接取引が多いですよ」と教えてくれるのは、今日の案内人、豊洲市場・監察担当の勝海(かつみ)さん。勝海さんにいろんな質問をしつつ、マグロのセリが行われている方の窓に向かいます。

360kgの大きな生マグロ発見〜!

阪本智子さん
阪本智子さん
床一面にマグロが。すごいですね。興奮します。今日はマグロが多い日なんですか?」
勝海さん
勝海さん
「そうですね〜今日は多い日ですね。しかも、生のマグロで360kgの大物があがっています。お腹もバーンと張っていい形ですね。あれぐらい大きいのは久しぶりなので、今日見学に来られたのはラッキーですよ」
※残念ながら勝海さんは顔出しNGでした
阪本智子さん
阪本智子さん
「市場だから、日によって違うマグロが見られるのもいいですね。私が魚を好きなこともありますが、今日は大きいマグロが見られたなとか、そういった楽しみ方もありますね。360㎏の大物マグロなんて、初めて見ましたよ!」
ほとんどが冷凍マグロの中、奥を見ると、生マグロを発見! 生マグロを見られるのは見学デッキならでは

マグロのセリの流れは?

阪本智子さん
阪本智子さん
「私は42kgのマグロを釣ったことがあるんですが、360kgと比べると赤ちゃんみたい。ところで、セリの一連の流れってどうなっているんですか?」
勝海さん
勝海さん
「マグロが並び出すのが深夜0〜3時ぐらい、入荷したものを小揚げと呼ばれる仕事の人が並べて、卸会社の人が確認して、それからですね。5時30分ごろからセリが始まって、全部終わるのが6時10分〜20分ごろでしょうか。6時30分にはあらかた終わっています」

日本人の見学者、実は増えています!

ガラス越しだが、場内の声や音は届き、臨場感を間近で感じられる
阪本智子さん
阪本智子さん
「やはり、見学者は外国からのお客さんが多いんですか?」
勝海さん
勝海さん
「実は築地の時よりも、日本人の見学者が増えていますね。築地が8:2で外国人:日本人だったのが、豊洲では6:4ぐらい。ニュースでも注目され、オープンしたら行ってみようかな、という日本人が多いのかと思います」
阪本智子さん
阪本智子さん
「分かります。私も今日見学に来るのが、すごく楽しみだったんです」
勝海さん
勝海さん
「産地から市場に来て、そしてお店で売られて食卓に。市場の役割を見てもらって、理解が広がるとうれしいですね」

セリは秒速! あっという間に決まる!

尾の断面を見たり、一部掻き出して脂のノリを確認するなど、仲卸の人たちの真剣勝負はセリ以外にもいろいろ

ベルが鳴るとセリが始まる合図。仲卸業者の人たちが集まり、「手やり」という指のサインで値段が決まり、マグロが競り落とされます。その速さは数秒〜数十秒。あっという間にマグロの買い手を示す紙をマグロに貼って終了。次のブロックでまたセリが始まります。仲卸の人がワッと集まったかと思うとすぐ解散、そしてまた集まって。その速さに圧倒されます。

セリが始まると場内の空気が一変! すごい迫力!
阪本智子さん
阪本智子さん
セリを見たら、よりマグロがおいしく感じられそうです。仲卸の人たちのセリの掛け声、あれはなんて言っているんですか?」
勝海さん
勝海さん
1はチョン、2はブリ、3はゲタ、とかですね。3のゲタは、鼻緒を下駄に通す穴が3つだからゲタ」
阪本智子さん
阪本智子さん
「ちゃんと意味があるんですね〜」
冷凍マグロ大整列! この日はケープタウンであがった冷凍マグロが目の前に

魚の臭みを感じない市場ってスゴイ!

勝海さん
勝海さん
「でも早口すぎて、聞き取れないと思いますよ。あと独自の言い回しで、品物の取引で値段が高いとか、動きがイマひとつの時『悩み』って言います。値がつかない時などにね。『アジが悩んでるね〜』とか。市場じゃないと使わない言葉ですね。阪本さんは、見学デッキを見た感想はいかがでしたか?」
阪本智子さん
阪本智子さん
キレイ! そしてほとんど臭いがしない!! 実は私の父・祖父がマグロの卸売業を営んでいたんです。子供の頃、父がセリから帰ってきた時は、着ていた服に独特な臭いがついていたんですよ。豊洲ではほとんど感じないですね!」
勝海さん
勝海さん
「いわゆる腐敗臭のような、硫黄のような臭いですよね。築地では臭いがあったけれど、豊洲は臭わない。それが、外気に触れる開放型の市場と建物の中で行う閉鎖型の市場の違いですね。豊洲は、魚が入荷してセリが終わるまで、冷蔵庫のような室内に置かれるので、状態がいいままなんです。そこが築地と豊洲の差でもありますね」
窓は上の部分などが開放されているので、セリの掛け声などが聞こえてくる

※見学デッキは申込制。1月の応募は締め切り終了

2.予約不要の見学者通路

冬でも寒くない!2階からの景色も圧巻

2階の見学者通路。ここは開場時間内なら誰でも見学可能

見学デッキでセリを間近に見学したあとは、2階にある見学者通路へ。ここは5時〜17時まで予約なしで見学できます。この日も朝早くから、多くの外国人観光客がセリの様子を覗き込んでいました。

2階から見たセリ。見学デッキとは違い、俯瞰で広い範囲が眺められます。写真右上に見えるのが、さっきまでいた見学デッキ
マグロのほかにカジキもいるのを発見!「同じ場所でセリをするんですね」(阪本さん)
阪本智子さん
阪本智子さん
「見学デッキと違って、こっちは静かですね。音が聞こえないし、臭いもまったくしません」
勝海さん
勝海さん
「見学者通路は、マグロが並ぶ姿を広範囲で見られるのがいいところです。セリが終わったあと、7~8時ごろにはすべてマグロが運ばれているので、遅くとも8時までに来ないとマグロは見られないですよ」
窓の反対側には日本橋や築地の市場の歴史を紹介するパネルが。築地市場の写真を見つつ勝海さんの解説を聞く
勝海さん
勝海さん
「築地の市場は、鉄道で運搬する設計になっていたので外側に線路、内側に仲卸などがあって扇型の形をしていました。豊洲は車で運搬することを想定して作られているので、広い車スペースをとっているのが特徴です」

3.指の動き「手やり」も覚えて市場ツウに!

一人前の「セリ人」になるのは大変なんです

セリの時にサインを出す「手やり」の説明。9はオッケーの形!?
阪本智子さん
阪本智子さん
「あ! 手やりの説明がある!(真似するけれど……)覚えられない〜! でも、いつかセリを仕切る側になってみたいですね」
勝海さん
勝海さん
「セリを仕切る側の人を“セリ人”と呼ぶんですが、セリ人になるには実はテストがあるんです。卸会社などセリの現場で数年働いて受験資格を得られます。いざ受かって、現場に出て実際にセリをやるようになっても、最初はなかなかうまくできない。先輩を見習いながら、だんだん覚えていくんですよ」
阪本智子さん
阪本智子さん
「今日、若い人も立ってましたよね。大学生みたいな人が」
勝海さん
勝海さん
「お若い方もいますよ。堂々とババッとできる人もいるし、シャイな人だったりするとなかなか独り立ちが大変だったり。周りから、『手やりの手を見てんのか〜』って怒声が飛んだりするしね。商売事なので、みんな命がけ、真剣勝負でやっています。なので、豊洲でマグロのセリ人になるのは、すごいことなんですよ」

人の作る雰囲気は築地の頃と同じです

場所は変われど働く顔ぶれは変わらない
阪本智子さん
阪本智子さん
「セリの流れや、築地と豊洲の違いをいろいろ教えてもらいましたが、逆に築地のころと変わっていないところはありますか?」
勝海さん
勝海さん
「いろいろ変わっていますが、ここで働いているみなさんは変わってないんですよ。築地で働いていた方たちがそのまま豊洲に来て働いていらっしゃる。引っ越してきたけれど、雰囲気は変わんないなぁと少し思っています。良くも悪くも築地の雰囲気そのまま、人の作る雰囲気は変わってないのがいいところだと思います」
セリが行われる場所でふと上を見上げると江戸小紋が

「今日はマグロがいっぱい見られて、より大きいマグロを釣りたくなっちゃいました(笑)。なんか夢がありますね」と、目を輝かせていた阪本さん。最後に見学した感想を聞くと「見学者通路もいいですが、見学デッキは、迫力が違いますね。掛け声や臭いで、市場の臨場感を感じられます。見たらテンション上がりますよ〜!」。

取材メモ/マグロのセリを見るなら5時30分〜6時30分必着! 早起きして見る価値ありです。年末年始は特にマグロの取引が盛んになる時期なので、今こそ豊洲! 双眼鏡を持って行くのもおすすめですよ。

構成=嶌村優(エンターバンク)/取材・文=石澤理香子/撮影=菊池さとる

\まだまだ楽しい豊洲市場/

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