福岡・長浜鮮魚市場で魚三昧! 鮮魚店直営の質とコスパに感激

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お正月は市場でグルメ巡り!〜札幌・名古屋・大阪・福岡〜

2019/01/04

福岡・長浜鮮魚市場で魚三昧! 鮮魚店直営の質とコスパに感激

「長浜鮮魚市場」といえば、九州中、全国からも良質な鮮魚が集まる福岡の台所。今回は市場に隣接する「市場会館」にある飲食店の中でも、行列のたえない人気店『市場食堂 博多魚がし』をご紹介。市場関係者も太鼓判のおいしさと良心価格の秘密に迫る。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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福岡の魚はなぜウマイ?

身がコリッ、プリッと新鮮な旬魚を味わおう!

九州北部にある玄界灘は、全国でも有数の好漁場。暖流と寒流がぶつかる海には餌となるプランクトンが豊富なことから良質な魚が集まり育まれている。福岡の台所として知られる「長浜鮮魚市場」(福岡市中央卸売市場鮮魚市場)には、この玄界灘に加え日本海や東シナ海などで水揚げされた上質な魚も集結。

【写真提供:福岡市】長浜鮮魚市場は、博多漁港を擁する全国屈指の「産地市場」であり、都心に位置する西日本有数の「消費地市場」でもある

「長浜鮮魚市場」は、「産地市場」と「消費地市場」(※1)という両方の機能を兼ね備えた全国的にも珍しい市場で、取り扱う魚種は年間約300種類と実に豊富だ。市場のある長浜エリアは福岡の中心部・天神に隣接しており、鮮魚店や飲食店へ届くスピードも桁違いに速い。上質な魚が集い、いち早く各所へ流通しているから、福岡の街にはウマイ魚があふれているというわけだ。

(※1)=鮮魚市場は大きく2種に分類される。1つは水揚げ漁港に開設される「産地市場」。もう1つは東京の「豊洲市場」のように大都市に向けて開かれる「消費者市場(中央卸売市場)」。

朝イチからウマイ魚を食べるなら 長浜鮮魚市場へGO!

天神から車で約10分、徒歩で約15分の好立地にある「福岡市鮮魚市場 市場会館」

市内には鮮魚自慢の店が数多く存在するが、海鮮丼や魚定食を朝一から味わえる店は意外に数少ない。水揚げされ、買い付けられたばかりの鮮魚を味わいたいなら、迷わず「長浜鮮魚市場」へ隣接する「福岡市鮮魚市場 市場会館」へ足を運んでほしい。

\博多魚がし 市場会館店/

玄関から入って正面に位置。地元客、観光客、市場関係者も集い、日々行列が絶えない

「市場会館」の1階には、魚自慢の店や中華食堂など計8軒の飲食店が軒を連ねている。中でも、鮮魚店「魚辰鮮魚」が手がける『市場食堂 博多魚がし』は市場関係者も集う人気店。「魚辰鮮魚」といえば、天神の百貨店「岩田屋本店」や「福岡三越」内、プロの料理人御用達の食料品店「たべごろ百旬館」内などにも店を構え、福岡屈指の質と品ぞろえを誇る鮮魚店だ。

毎朝6:30ごろ、競りが終わった後の「長浜鮮魚市場」へ出向き、自らも仕入れを行っている井上さん

「魚辰鮮魚」の常務であり『博多魚がし』2代目として店を盛り立てる井上武さんが、笑顔で迎えてくれた。井上さんは15歳から初代の父につき、店を手伝いながら料理や仕入れを学んだこの道25年以上の腕利き。

カウンターにある生けすの中には、フグやカサゴ、アナゴ、車海老、アワビなど、今朝水揚げされたばかりの魚貝たちが
常務の井上さん
常務の井上さん
「うちは、自分や社長を含め6人で毎朝市場へ出向き、7店舗分の仕入れを行っています。そのため鮮度と質のよさに加え、種類の豊富さにも自信あり! ホテル、和食店、寿司店などで腕を磨いた料理人もそろっているので、もちろん料理の味も他に負けませんよ」

新鮮な魚が安い、ウマイ ボリュームも満点!

取材時は年末だったため、これはまだまだ種類が少ない方。普段は壁が見えないほどにオススメのメニューが貼り出されている

壁面には仕入れによって変わる本日のオススメのメニューがびっしりと。「あじ姿づくし」や「ヤズ姿造り」「ぶり荒炊き」や旬魚の天ぷら、唐揚げ、フライといった定食から丼ものまで実に多彩で目移りしてしまう。

軽快な手つきで丼を仕上げる井上さん。ネタケースの中にも旬の魚介がズラリ
常務の井上さん
常務の井上さん
「オススメは毎日の仕入れによって変わり、数量限定の品はすぐに売り切れてしまうのでどれも早い者勝ちです。「いか丼+いか天ぷらセット」(900円)など、丼と一品料理を組み合わせたセットメニューも人気ですが、やっぱり 1番人気は海鮮丼ですね。ぜひ食べていってください!」
磨き抜かれた包丁で、ネタを厚めに切り出していく
常務の井上さん
常務の井上さん
「3、4種のる海鮮丼のネタも仕入れにより変わります。今日はタイとヒラス、マグロの赤身、イカ。タイは皮目のところもウマイので、皮の表面にだけサッと湯をかけ湯霜造りにしています」

\海鮮丼 650円/

海鮮丼、単品かと思いきやアラの味噌汁と小鉢まで付いてこの価格!

「おまたせしました」と差し出された盆の中身を見てアッと驚き! ご飯が見えないくらいに刺身を盛った丼に、アラがたっぷりと入った味噌汁、魚介を使う一品やおきゅうとなどを盛る小鉢まで付いている。

爽やかな香りが鼻を抜ける質のよいマグロ、ねっとりとした甘味のあるイカも美味

卓上にある醤油をたらして、まずはそのまま刺身として味わうもよし。醤油やゴマをベースに作られた特製の海鮮丼のタレにワサビを溶き、ザッとまわしかけてかき込むもよし。コリっとした皮目からもうま味が染み出すタイ、脂ののったピチピチのヒラスなど、どれも鮮度、質ともに文句なし。それにご飯がまたウマイ!

常務の井上さん
常務の井上さん
「うちは魚だけでなく、ご飯にもこだわりが。使用している米は佐賀県の契約農家直送の『夢しずく』。『24時間熟成精米』という特別な方法で精米されているので、うま味と甘味がさらに増しています。米の洗い方や浸け置き時間、炊き上がった米の水分量など、生産者の方に定期的に味のチェックもしていただいているんですよ」
この日はタイのアラ汁。セットに付いてくる味噌汁とは思えない豪華さ

魚のアラがたっぷり入ったアラ汁は臭みなく、魚のうま味と脂の甘味が舌の上にじんわりと広がる。アラと言ってもしっかりと身も付いていて何ともぜいたくな味わいだ。

常務の井上さん
常務の井上さん
「こちらも仕入れによる魚のアラをたっぷりと使っています。タイが多いですが、大物のヒラメがあるときはヒラメを使うことも。臭みは出さず、うま味をしっかりと抽出するために骨を焼くなどの下処理をきっちりと行っているんです」

\金目だい煮定食 1500円/

定食にはすべて小鉢、アラ汁、ご飯付き。ご飯は大盛り+50円、お代わり普通盛り100円、大盛り150円

続いて登場した「金目だい煮」定食にもさらに驚く。丸ごと一匹煮付けられた金目鯛は、大皿に入りきれないほど大ぶり。安いと言われる福岡の海鮮居酒屋で食べても軽く2500円は超えそうな代物を、この価格で味わえるとは!

面取りされたサトイモなど、付け合わせにまで丁寧な仕事が活きる

身はふっくらしっとり。魚のうま味が溶けた甘辛い煮汁もウマイ。一人では食べきれないほどのボリューム感にも大満足だ。

「おいしかった! おなかいっぱい! というお客様の声や笑顔が何よりの励みです」と井上さん
常務の井上さん
常務の井上さん
質のいい魚をお値打ち価格でお出しできるのは、鮮魚店直営ならではの強み。“もう食べきれない”という程に、九州のウマイ魚でおなかをいっぱいに満たしていただけるとうれしいです」

ほぼ毎日通っているというなじみの仲卸業者さんも「ここは魚の質、価格、ボリューム、どれをとっても満足できます」と太鼓判を押した。

お一人様や家族連れでの朝食やランチはもちろん、来福客をもてなす場としても重宝する

店内にはカウンターとテーブル席に加え、奥に掘りごたつ式の個室も完備。計100席という広々とした空間は混雑時でも待ち時間が少なく、前日までに予約をすれば夜にコース料理を味わうこともできるのがうれしい。

おまけの耳より情報

『博多魚がし』で食事を楽しんだ後は、穴場スポットが満載の「市場会館」内を散策!

\13F 展望プラザ/

13F「展望プラザ」22:00〜翌6:00は利用不可

「市場会館」13階にある「展望プラザ」は、博多港や天神の街を望むパノラマ絶景を楽しめる穴場スポット。広々としたフロアにはベンチや魚に関する展示が配されており、ゆったりと休憩できる。

「長浜鮮魚市場」や博多港、左手には「福岡タワー」や「ヒルトン福岡シーホーク」、右手には「博多ポートタワー」を一望!

\2F 魚っちんぐプラザ/

【写真提供:福岡市】2F「魚っちんぐプラザ」。利用可能時間10:00〜16:00、日・祝日は休館(臨時休館あり)

「市場会館」2階にある「魚っちんぐプラザ」は、福岡の魚に関する情報を紹介するコーナー。「長浜鮮魚市場」の1日を紹介する映像や、漁法や魚料理などを学ぶことができる。

\2F 西卸売場見学通路/

通路の先には「関係者以外立ち入り禁止」区域もあるので、マナーを守って見学しよう

ここは「長浜鮮魚市場」の「西卸売場」の競りが見学できるように解放されている見学者用の通路。「市場会館」の2階、西側の出入口より屋外へ出て、右手側にある「西卸売場見学棟見学者・連絡通路」と書かれたアーケードから入場しよう。

【写真提供:福岡市】写真のように間近で見ることはできないが、2Fの見学通路から市場全体を見下ろす形で見学ができる

通路は時間帯に関係なく解放されており、競りの様子を見学できるのはAM3:00〜4:00ごろ(日・祝日休み、臨時休場あり)。事前予約は必要ないので、早起きができる方はぜひ迫力満点の競りを見学してみては。

※『市場食堂 博多魚がし』は、2019年1月6日(日)より営業スタート。

取材メモ/博多湾で漁業を営む祖父や父の元で育ち、魚にちょっとうるさい私ですが「市場会館」でご飯を食べるときは『博多魚がし』と決めています。なんたって品数豊富で安くて、ウマイ! 展望プラザの絶景をお見逃しなく!

構成=シーアール 取材・文=森絵里花(écris.m) 撮影=恵良範章

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