父から受け継ぎ、自らも探求して完成したカレーパン/宮城

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【特集・第2回】地元人が推薦! グルメ甲子園 〜 カレーパン編 〜

2019/02/08

父から受け継ぎ、自らも探求して完成したカレーパン/宮城

パン屋が多い仙台市泉区で、パン歴5年の店主が作るカレーパンが人気となった秘密を探ります。(「せんだいタウン情報S-style」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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時間がたっても美味しく食べて欲しい。実直に作られたカレーパン

閑静な住宅街の入口に、こぢんまりとした店構え

看板メニューの「自家製スパイスカレーパン」が週末には100個近く売れる日もあるという「Noir Bakery」。遠くから訪れる人も多い人気店です。パンの美味しさを探求してきた遠藤さんが作るカレーパンは、すっと抜けるような辛味と具の旨味が生地と調和し、体がよろこぶ味わいです。

パン作りは独学という店主の遠藤さん。常に新鮮な気持ちで探求し、少しずつ進化させながら商品を届けてきました

父親から教わったカレーパン作りから、パン探求の日々がスタート

多彩に並ぶパンはそれぞれにファンがいるそう。ハード系のパンが多く並びます

4年前、1歳のお子さんを抱えて夫婦でスタートしたという「Noir Bakery」。カレーパンがウリであることを伝えようとオープン当時は「Noir Ba・Curry」という店名で始まり、徐々にカレーパン以外のパンにもファンがつくように。

全ての商品があっての店であること、パン屋としてのこだわりを店名に込めたいと思うようになり、店名のスペルを「Noir Bakery」と改めましたが、「自家製スパイスカレーパン」は今も一番人気です。

「自家製スパイスカレーパン」(270円)辛さ度★★★☆☆。ほどよいしっとり感と厚さの生地は、手で割ると伸びの良さが感じられます

カレーパンを作るようになったのは、ペンション経営をしていた父親から作り方を教わったのがきっかけ。父が作るカレーパンは大きくて味も評判がいいものの、生地がパンとしては物足りない。食べやすい大きさは、粉は、練り方は……教わりながら自身でも研究するようになり、パン作りに目覚めていったと言います。

生地とカレーの一体感があり、最後の一口まで美味しい

しっかり固めの具や、揚げる際に鉄鍋を使用していることが特徴です

具はタマネギと合いびき肉のみ。炒める過程でしっかり水分を飛ばすことが重要とのこと。スパイスと少量の水を加え、ルーを入れて仕上げます。余計な水分がないので、時間がたってもパンが湿ったり具が偏ったりすることがありません。

揚げる時は熱伝導が良く、温度の微調整ができる鉄鍋を使います。9時半の揚げ上がりまでは2つの鉄鍋フル稼働で揚げています

スパイスは11種類使用。すっと抜けるような辛味を作り出しています
店主 遠藤さん
店主 遠藤さん
「甘口はないですか、と聞かれますが、配合を変えると違うものになってしまうので、1種類を丁寧に作り提供させていただいています」

「これぞカレーパン」と感じられるスパイスの香り。タマネギの甘味や肉の旨味とともに複雑な香りが口の中に広がり、辛味はすっと抜けていきます

粉は北海道産のものを使用。発酵させ過ぎないようにすることで、粉の風味もしっかり感じられます

粉には水は加えず牛乳のみで練ります。バターを多めに加え、揚げる時にあまり油を吸わないようにしていることもポイント。ミルキーで厚みのある生地は油で揚げてもあっさりとして最後の一口まで美味しくいただけます。

パン作りを始めてまだ5年弱。それでも人々の舌と心をつかむワケ

人気のライ麦パン。季節の素材も使いながら、5種類ほど並ぶ
遠藤さん
遠藤さん
「ライ麦パンはライ麦から作った酵母を使うことが多いのですが、酸味があり食べにくさを感じる人も多い。パンは毎日食べて欲しいものなので、あえて一般的なイーストを使っています」

購入したパンを自宅で美味しく食べてもらうにはどうしたら良いか、主食として食事に合うパンとはどんなものかなど、常にパンのあり方を探求。体力的にも厳しい仕事ながら、お客様の存在が活力となり続けられていると言います。

前職は販売や接客業をしていた遠藤さん。独学で学び、試行錯誤しながらも、常にユーザー目線でパン作りについて考えてきました

具を炒める時にしっかり水分を飛ばすから、後から水分が出てしまうことなく、時間がたってもカレーパンの状態は変わらない

さまざまな流れがあってたどり着いたこの仕事。続けていくうちに、奥深さ、パン文化の面白さを知ったそうです。

遠藤さん
遠藤さん
「知らなかったからこそ興味を持ち、のめり込むことができたと思います。パンを作ること以外に、店づくりや接客にも興味があり、いつでもお客様と同じ視点に戻れることが自分の強みかもしれません」
「自家製スパイスカレーパン」は、冷めても美味しく、冷凍保存可能。昼に売り切れてしまうこともあります

生地のミルキーさと具の旨味やスパイスの風味が調和した「自家製スパイスカレーパン」。ぜひ一度味わってみて下さい。

小さな店内に多彩な商品が並びます。フランス産の粉を使ったバゲット、季節の素材を使ったサンドなどもおすすめ
Yahoo!ロコNoir Bakery
住所
宮城県仙台市泉区加茂1-46-4

地図を見る

アクセス
八乙女駅[北3]から徒歩約31分
泉中央駅[西1]から徒歩約33分
黒松(宮城県)駅[出入口]から徒歩約48分
電話
022-377-3370
営業時間
9:30~17:00
定休日
日・月曜
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/一つ食べるともう一つ食べたくなってしまう「自家製スパイスカレーパン」。本当に美味しいパンを届けたいと探求を続ける遠藤さんの実直さが、私たちを虜にしているのだと思いました。これからがますます楽しみな「Noir Bakery」でした。

取材・文=扇かおり 撮影=齋藤太一

せんだいタウン情報S-style

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毎月25日発行、450円

仙台・宮城のグルメ、レジャー、ニューショップなど、話題のスポットを幅広く紹介。地元の人々に愛され続けて43年のタウン情報誌。この1冊で仙台の“今”が分かる! 発行部数:60000部。

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