蔵王牛がゴロゴロ!生地にも中身にもこだわったカレーパン/山形

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【特集・第2回】地元人が推薦! グルメ甲子園 〜 カレーパン編 〜

2019/02/08

蔵王牛がゴロゴロ!生地にも中身にもこだわったカレーパン/山形

牛肉がおいしい山形県。米沢牛や山形牛にも引けを取らない「蔵王牛」を使ったこだわりのカレーパンを紹介します。(「月刊山形ZERO☆23」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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スパイシーなのに子どもにも大好評。開店当初からの人気パン

「石窯パン工房 ラ・プロヴァンス」は、おしゃれな外観が目を引くパン屋さん。1日に並ぶパンは約70~80種類。季節の食材を使った期間限定パンもそろうなど、バリエーションも豊富です。店内には人気ベスト5のパンを紹介しており、どれにしようか迷ったなら、人気パンを中心に選んでみるのもおすすめですよ。

住宅地の多い土地柄、お客さんは子連れのファミリーやシニア層が多く、この町になくてはならないパン屋さんとして愛されています。パン屋さんとしてはめずらしく、キッズルームもあり

からりと揚がった生地に詰まった、贅沢ビーフが極上の味わいを主張

そして、約10年前の開店当初から変わらぬ人気を誇るのが、蔵王牛®カレーパン。でも店頭に並んでいる個数は、そう多くはありません。聞けば、一度に揚げるのは8個と意外に少なめ。その理由を店長の佐藤さんに尋ねました。

店長 佐藤さん
店長 佐藤さん
「つくり置きしないんですよ。できるだけ揚げたてに近い状態を味わっていただきたいから、一度にたくさん揚げていないんです。やっぱりカレーパンは揚げたてがおいしいですからね。あえて、こまめに少量ずつ揚げて出すようにしています」
「蔵王牛®カレーパンは数あるパンの中でも、つねに人気ランキング上位の商品です。イートインスペースもありますので、お買い上げ後は早めに味わっていただきたいですね」

蔵王山麓の自然豊かな環境で育てたおいしい牛肉「蔵王牛」を使用

「蔵王牛®カレーパン」とうたっている通り、カレーには大きめにカットした角切り肉をたっぷりと使っています。

佐藤さん
佐藤さん
「蔵王牛※は、飼料や育て方など、安全に配慮した環境で飼育されているこだわりの銘柄牛なんです。蔵王山麓の自然豊かな牧場で育てられていて、黒毛和牛の脂の旨さと、ホルスタイン種の赤身肉のおいしさを併せ持つのが特徴ですね。近年の赤身肉ブームや、ヘルシー志向の高まりから人気や需要が高まっている注目の牛肉なんですよ」

カレーの仕込みは、肉を炒めるところからスタートします。

※蔵王牛は高橋畜産食肉(株)の登録商標です。

食べた時にビーフの存在感が十分に感じられるよう、蔵王牛をたっぷりと入れています

野菜や赤ワインも加えて、コク深いカレーに仕立てて

佐藤さん
佐藤さん
「カレーの仕込みには、2~3時間ほどかかります。一度につくるのはカレーパン80個分の量ですから、肉もこれだけの量になりますね。銅製の鍋は、熱伝導率が高いのが利点。まんべんなく熱が行きわたるので、カレーを煮込むのに適していますね。ここに、ニンジンやタマネギなどの野菜と赤ワイン、スパイスを加えて煮込んでいくんですよ。そして、煮上がったら完成ではなくて、ひと晩寝かせるのもポイント。まろやかさとコクが増して、辛さだけではない深みが出るんですよ」
「辛さとしては中辛程度。素材の旨みを生かし、スパイシーながらも旨みやコクもたっぷり」

カレーを引き立てるよう、生地のおいしさにもこだわって

カレーを包むのは、ソフトフランス生地。固すぎずやわらかすぎず、歯切れのよいソフトな食感で日本人好みの生地です。そして、生地60グラムに対し、中に詰めるカレーは50グラムと多め。めん棒で生地を伸ばし、中央にルウをのせて、へらでカレーを押し入れるように包んでいきます。重さを測りながら、ひとつひとつ丁寧に手作業で手際よく。熟練の技が光ります。

特にカレーのような水分量の多いものを包むのは高い技術が必要です

カリッと、カラッと揚がる秘密はパン粉にあり

包んだらパン粉をつけるのですが、用いるのはカレーパン専用の自家製パン粉。バゲットをオーブンで焼いて、少し粗めに砕いてパン粉にしています。きめ細かいパン粉では揚げた時に油っぽくなってしまうため、あえて少し粗めに。そうすることで、揚げた時にカリッとした食感を出すことができるのだそう。揚げ時間や温度も、いろんなパターンを試した試行錯誤の上に行き着いたベストバランスです。

バゲットでつくるパン粉だから、食感が軽やかに。包み終わったら揚げる前に発酵します
170度で片面3分、裏返して3分、計6分で一番いい状態に揚げ上がります

形はスタンダードながら、中身のカレーはこだわりの本格派

揚げたてに近い状態で店頭に並んでいるので、購入したらできるだけ早めに味わいたいところ。これ1個で軽めのランチになりそうなボリュームで、かりっとした食感は揚げパンでしか味わえないおいしさ。広がるカレーの香り、ごろんとした角切りの蔵王牛とのバランスも絶妙です。

旨み、コク、ほどよい辛さと申し分なし。子どもから大人まで幅広い世代に人気の「蔵王牛®カレーパン」(194円)辛さ度★★★☆☆

試してみる価値あり、カレーパン×かけそば

そのまま食べるのはもちろんおいしいのですが、ちょっと変わった食べ方を佐藤さんから教えていただきました。それは、かけそばに温めたカレーパンをのせるというカレーそば。カレーパンを割り、中のカレーを溶くと、そばつゆにカレーが合わさってカレーそばに変身。揚げパンの部分はつゆを吸い込んで麩のような食感になり、また別のおいしさを味わうことができます。

食べ応えもあって、意外な相性のよさに驚く、カレーパンとかけそばのコラボレーション
佐藤さん
佐藤さん
「パンのさらなる可能性を求めて、おいしいパンや食べ方を含めたパンの魅力を提案していきたいですね」
食パンやフランスパン、菓子パン、惣菜パンのほか焼き菓子もそろい、バリエーションが豊富です

取材メモ/サクッとした食感と中のカレーがベストマッチで、一度食べるとファンになること必至です。形や中身の具材など、店ごとに多種多様な広がりを見せるカレーパンですが、ふと恋しくなるのはやはり王道系。「焼き」ではなく「揚げ」カレーパン派、という方におすすめしたい一品です。

取材・文・撮影=佐藤寛子

月刊山形ZERO☆23

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毎月27日発行、300円

やまがたの街をもっと元気に! もっと楽しく! 「月刊山形ZERO☆23」は、山形の街・人をよりアグレッシブにする月刊タウン情報誌です。

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