おしどり夫婦の笑顔に癒される。山あいに佇むカフェ・長尾と珈琲

おしどり夫婦の笑顔に癒される。山あいに佇むカフェ・長尾と珈琲

2019/01/21

築130年の蔵を改装したカフェ『長尾と珈琲』。農業の傍ら、店主が休日にだけオープンするそのお店は、人口2600人の山あいの小さな町にあります。交通の便も圧倒的に悪いそのお店に、お客さんが集まる理由とはなんなのでしょうか。

Dearふくい

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おしどり夫婦が営む『長尾と珈琲』

田園風景の中にポツンと佇む『長尾と珈琲』

人口2600人。電車はなく、バスも1日数本のみ、信号機は町に2つだけ。福井市内から車で50分近く走り、山道を超えたその先にある福井県池田町は、町の実に90%以上を森林が占めるという山あいの地域です。

しかし実は、おしゃれなカフェや料理店がポツポツと誕生している町でもあり、福井県内の新しもの好きにとっては、目が離せない場所でもあるんです。『長尾と珈琲』も、2018年3月にオープンした、まだまだ新しいお店。

お客さんのほとんどが町外から訪れるその人気カフェは、一体どんなお店なのでしょうか。

築130年の蔵を改装した『長尾と珈琲』

長尾と珈琲の玄関。この『と』にも店主の想いがあるんだとか

長年、所有者から蔵の管理を任されていた店主の長尾さんが、蔵を改装してオープンした『長尾と珈琲』。

蔵と民家の間にある入り口を入ると、目の前には薪ストーブ、

薪ストーブ

左手に和室、

この和室で仕事に没頭する人もいるとか

右手に、蔵を改装したカフェスペースがあります。

土曜日の15時頃とあって、店内はほぼ満席。

お店では、もともと蔵にあったものをできる限り利用しており、調度品はほとんど購入していないとのこと。店内を見渡すと、そこかしこにそれらしきものが。

店内にあるいくつかの火鉢や…

これと薪ストーブのおかげなのか、店内はかなり暖かい!

壁掛け時計など、

時代を感じますね。

山あいの蔵カフェの雰囲気がより際立つ調度品が置かれていました。

サービスで出していただいたお茶も、蔵から出てきた鉄瓶で淹れてくれました。

ランチには、文久の時代の塗りのお椀も使っているそうです。

長尾ご夫妻の人柄が作り出す『ホッとする空間』

この日は土曜日の15時頃とあって、店内はほぼ満席。グループで来ているお客さんも一人で来ているお客さんも、時折マスターと会話を交わしながら、コーヒーを楽しんでいました。

長尾と珈琲のマスターはこの方、長尾伸二さん。

長尾伸二さん

奥様の真樹さんと2人で長尾と珈琲を営んでいます。

実は長尾さんは、20数年前に大阪からここ池田町にやってきた移住者さん。池田町に移住してきてからは長年農業に従事しており、今や『長尾農園』といえば、移住者や農家さんの間ではかなり名が知れた存在です。

20〜30代の移住者が集まるイベントにも奥様と一緒に出席して、若い世代との交流を楽しんでいる長尾さん。その様子は、まるでみんなの優しいお父さんお母さんという感じ。そして、お二人の仲睦まじい雰囲気は、若手世代の憧れの的でもあります。この日も店内は2人の笑顔でいっぱいでした。

長尾さんご夫妻

池田の美味しい水で淹れるこだわりコーヒー

長尾と珈琲のメニューはかなり豊富。

豊富なメニュー

コーヒーだけで15種類。紅茶、自家製炭酸、ココアやラテ系に生搾り果汁ジュースまで揃っています。

紅茶は、福岡県八女市矢部村の標高800mの場所で育った茶葉を使っているのも、こだわりのひとつ。

『お茶の千代万園』の15代目、原島ご夫妻こだわりの和紅茶

肝心のコーヒーのおすすめを聞いてみると、「深煎りならケニア、浅煎りならキューバ」と長尾さん。

コーヒー豆の販売もしています

「ケニアはとにかく深みがある、キューバは香りがいい」とのこと。

そんなおすすめも無視して(笑)『長尾と珈琲 深煎りスペシャルブレンド』をお願いすると、手際よくコーヒーを淹れていく長尾さん。

コーヒーを淹れるのを見ているだけでも楽しめます

実は長尾さん、大阪時代に10年もの喫茶店勤務経験がある、コーヒーのプロフェッショナル。池田町のまちの駅で休日に行われるマルシェに、「その経験を活かしてカフェを出店しないか」と声をかけられたことをきっかけに、店舗を持とうと考えるまでになり、長尾と珈琲をオープンしました。

そんな話を聞いていると、さっそくコーヒーがやってきました。

『長尾と珈琲 深煎りスペシャルブレンド』

苦みとコクのバランスがよくてとても飲みやすく、おいしい!一緒に伺ったコーヒー好きの夫も大満足の一杯でした。

山あいにある池田町の水の美味しさは言うまでもありません。「池田ではこれが当たり前だけど、町外から来た方からは、『美味しい』って言われますね」と長尾さん。長尾と珈琲の美味しさ、人気の秘密は「池田町の水」にもあるのかもしれません。

本当におしどり夫婦!

これからやりたいことを伺うと、

「やっぱり農家民宿がやりたい」
「この谷一帯が利用できればいいんだけどね。そのためには人材も必要」

と、まだまだやりたいことはたくさんあるようです。

以下の記事では、ここでは紹介しきれなかった、『大阪から池田へ移住したきっかけ』、『農業を始めたわけ』、『長尾 “ と ” 珈琲の店名に込められた意味』なども紹介しています。

休日限定の長尾と珈琲で、ほっこりするカフェタイムを過ごすべく、池田町に行ってみませんか?

文・撮影=江戸しおり

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