1日300個以上販売!ふっくら熱々のカレーパンを求めて/香川

1日300個以上販売!ふっくら熱々のカレーパンを求めて/香川

2019/02/08

揚げたてのカレーパンが食べられることで人気を博す「パパベル」。ここでしか味わえないその秘密に迫ります。(「ナイスタウン」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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仕込みから3日間かけて出来上がるこだわりと愛情が詰まった一品

丸亀市に飯野山を借景にして10年前にオープンした「パパベル丸亀店」。周囲の自然に溶け込むように、和と洋が融合したおしゃれな外観が目をひきます

1988年に創業の「パパベル」は、徳島、香川両県で6店舗を展開する人気のパン屋さん。「石窯で焼いたパン」で定評のある同店は、食パンから惣菜パン、サンドイッチに至るまで、毎日約100種類のパンが次々と焼き上がり、店内はいつも活気に満ちています。

左からパパベル社長の辻清司さんと、丸亀店店長の谷掛和也さん。そしてパン作りに情熱を傾けるブーランジェさんたちでお店を盛り上げています

揚げたての熱々が一番おいしい、唯一無二のカレーパン!

2017年のカレーパングランプリ西日本揚げカレーパン部門で見事、金賞を受賞した「カレーパン」(194円)辛さ度★★☆☆☆。これを目的に多くのお客さんが来店。毎日長蛇の列を作ります

パパベルの数あるパンの中でも“カレーパン”は、不動の人気を誇る逸品。その人気の秘密は、生地、ルー、パン粉に至るまですべてが手作り。自家製のパン粉をつけた生地を、175度の高温で揚げるので、衣はガリッと、パンはふっくら、中はとろ~りコクのあるルーが一体となり軽い食感で味わえます。一度食べると、そのおいしさにはまるので、お客さんからの支持の高さも納得です。

社長 辻さん
社長 辻さん
「今から約14年前、香川県では初となる高松店をオープン。当時今の会長が何か目玉になる商品があればいいなと考えていたところ、長崎県にカレーパンが1日400個売れるお店があるというので我々も見学に行きました。そして、うちのカレーパンももっとおいしくできないかと考え、自家製のルー作りに徹し、あれこれと試行錯誤を繰り返しているうちにだんだんとコツがつかめるようになりました」
担当のブーランジェさんたちは、「一番おいしい揚げたてをお客さんに食べていただきたい」と、来店数やこれまでの経験から、その日に揚げる個数を変えながら作ります

生地からパン粉、すべて手作りにこだわる徹底ぶり

テレビや雑誌など多くのメディアで取り上げられるようになった「パパベルのカレーパン」。多いときで1日2630個まで売れた日があるというから驚きです。今でもお客さんの4割はカレーパンを買われるのだとか。今でもその人気は衰えません。

辻さん
辻さん
「たまたまテラスで掃除をしていたときに、女性のお客さんが『うわ! このカレーパン、サクサクでむちゃくちゃおいしい』と言われたのを聞いて、あ、これだ! サクサクの表面に感動してもらえるんだと思いました。ルーには自信があったので、あとは揚げたてのサクサク感をどう維持していけばいいのか。それが大きな課題でした」
ふんわり、こんがりキツネ色に揚がったカレーパン。見ているだけで幸せな気分に包まれます

いつでも揚げたてのパンが食べられるように工夫は惜しみません

辻さん
辻さん
「サクサクの状態を保つにはどうしたらいいか。来店者数に対する個数の割合や、揚げる時間の検証を進めていくことで、次第にカレーパンを揚げる時間が短くなり、いつでも揚げたてをご提供できる当店のスタイルを構築したのです。そして中身のルーは、おいしさを引き出すために、牛肉は赤ワインにひと晩漬け込み、タマネギもアメ色になるまで炒めるなど細心の注意を払いながら一生懸命に作り上げました

スペイン製の石窯で焼き上げることで食感も味も抜群!

石窯で水分を逃すことなく、ふっくらしっとりとした味わい深いパンに熱狂的なファンも多く、店内はいつも活気に満ちています。併設のイートインスペースでは、パンをお買い上げいただいたお客さんへ無料でコーヒーを提供しており、ゆったり過ごせるのもこの店ならではの魅力です。

石窯で焼くことで、パン表面と内側両方を均一に短時間で焼き上げるので、外側がパリッと香ばしく、中はもっちりしているのが特徴です

カレーパンの他に売れ筋の「やわら食パン」(1斤270円)や、口溶けがよく甘さ控えめの「焦がしバターのふんわりメロンパン」(140円)などどれも行列してもまた食べたくなる、そんな魅力にあふれたパンがそろいます。

焼き上がったばかりの香ばしい香りに包まれた工房。確かな素材で作られた食パンは毎日食べても飽きません
季節を織り込んだ菓子パンや惣菜パンなど、焼きたてという最高のごちそうを求めて、客足が絶えません
辻さん
辻さん
「『やはりここのパンは違うよね』と言っていただける。その一言が毎日の励みになり原動力です。小さなお子様を抱えたご家族からお年寄りまで多くの方が来店されるので、安心安全に食べてもらうことが大切ですだからこそすべて手作りにこだわり、添加物や余計なものは一切使用していません

高い評判から四国四県を観光バスで回るグルメツアーも行われており、他府県からも大勢のお客さんが来店します。休日には親子で食事を通して会話がもてたらと、親子でパン作り体験教室も行っています。

店内は1日中焼きたてのパンが並び、あれもこれもと目移りしながら選ぶのも楽しいひとときです

取材メモ/扉を開けた瞬間に、香ばしい香りとともに個性豊かなパンが出迎えてくれる―。そんな夢のある空間を提供してくれる背景には、さまざまな人々の思いと努力が結集しているのだと再確認させられました。時代が変わり進化する中でも、人の手だからこそできる温かみや優しさがこもったパン、これからもずっと守り続けてほしいです。

取材・文・撮影=岡公美

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