鈴木砂羽がご飯と一緒に食べたい 神保町「スヰートポーヅ」餃子

鈴木砂羽がご飯と一緒に食べたい 神保町「スヰートポーヅ」餃子

2016/07/12

役者仲間や友人たちと「餃子部」を結成するほどの餃子フリークな、女優・鈴木砂羽。おいしい餃子を求めてさまざまな街を食べ歩く連載「鈴木砂羽の餃子道」第7回!

鈴木砂羽

鈴木砂羽

女優

創業80年を迎える老舗の餃子は、皮を閉じない独特のスタイル

こんにちは、鈴木砂羽です。暑い日が続いていますが、夏こそ餃子でスタミナつけなきゃ! てことで、今回は美味しい餃子を求めて神保町へやってきました。

古書店が軒を連ねる神保町

古本街として知られる神保町。最近ではカレー激戦区という印象を持つ方も多いと思いますが、実は美味しい餃子を食べさせてくれるお店が密集する街でもあるんです。

私が部長を務める餃子部でも、3年ほど前に神保町でお店めぐりをしたことがありましたね(あの時は4軒ほどまわって、最後はみんな動けなくなるぐらい満腹になったなぁ)。

靖国通りから一本入った「すずらん通り」にお店はあります。

さて、今回訪れたのは神保町が誇る名店中の名店「スヰートポーヅ」

満州で餃子店を経営していた創業者が、帰国後の昭和11年にこの地に食堂を創業したのがはじまり。以来、神保町を訪れる会社員や学生さんたちに愛され続けてきました。

インパクトのある店名は「おいしい包子(パオズ)」という意味なのだそう。現在ではお孫さんにあたる三代目店主・和田智さんが歴史を受け継いでいらっしゃいます。お店の中に入ると使い込まれたテーブルや椅子が。

まるで昭和の時代にタイムスリップしたような感じがして、なんだかホッとしちゃうんですよね。

日頃から餃子は完全食(by山岡士郎)と思っているので、餃子とご飯を一緒に食べるはほとんどないんですが、スヰートポーヅのメニューを見てたら無性に定食が食べたくなっちゃった。ということで餃子定食をオーダー!

中皿定食(12個・1070円)

じゃーーん! 見てください。スヰートポーヅといったら、ちょっと細長くて端を包んでいない状態の焼き餃子ですよね。早速いただきましょう。

うん! 生姜の風味がすごく効いてて、粗めに挽いた豚肉の食感がいい! 餡に味がしっかりついてるから、このままで食べても美味しいですね。

皮で包んでいないから、焼いてる最中に両側から肉汁が出てきちゃうと思うんですけど、それでも肉汁がたっぷりあふれてくるのもすごい。そもそも、なんで包まないスタイルなんですか?

餃子中皿(12個・750円)

「両側が空いていることで、焼いてるうちに肉汁があふれて、それが皮の表面に染みて焼きつくことで、皮にも美味しさが移るんですね。餡に入っている具材は肉・生姜・玉ねぎのみ。生姜は熊本の八代産のものを使っていて香りが高く、肉は古くから付き合いのある肉屋さんに、ウチ専用の挽き目の刃を作ってもらって粗めに挽いてます」(和田さん)

まさにご飯がすすむ味の餃子!

野菜よりも肉の旨みが前面に出てる餡だから、ご飯に合う合う! お行儀悪いかもですけど、これは白飯の上にワンバウンドして食べちゃいますよね。餃子とご飯って久しぶり合わせてに食べたけど、やっぱ美味しいわ(笑)。あと、定食についてくる赤だしの味噌汁。餃子と赤ワインっていう組み合わせは聞いたことあるけど、餃子と赤だしのマリアージュも結構イケてます! 

意外に相性が良い
日本酒と餃子!

そしてもう一品は水餃子! スヰートポーヅというと焼きが有名だけど、こちらのお店で水餃子を食べるのは初めて。

水餃子(一人前 8個・700円)

もう見るからにモチモチなのがわかる、この美しさ! なんか見た目もちっちゃいエイみたいでかわいい! 店主の和田さんオススメのお醤油とマスタードでいただきます。

焼き餃子と同じ餡を使ってるそうなんですが、まったく別の餃子を食べてるような美味しさ。焼き餃子の皮はホロリと崩れるような食感が個性的でとても美味しかったんですが、水餃子はそれとはまったく違ってコシのあるモチモチの食感が素晴らしい。もちろん皮はお店の手作りです。

ここで店主の和田さんからオススメされたのが日本酒! 餃子と日本酒を合わせるなんて初めてだったけど、肉の旨みが強い餃子の味を、香り高くキリッとした味わいの日本酒で流し込むと、これまた最高! 

取材で伺った日も女性ひとりでいらっしゃるお客さんをたくさん見かけましたが、たしかに女性ひとりで餃子をつまみながら一杯飲みに来るなんて使い方もいいかも。

餃子と日本酒がこんなに合うなんて、目からウロコ!

「女性の方でもビールと一緒に大皿でご注文いただいたり、小皿に水餃子を合わせたり、みなさん普通に召し上がられてますよ」(和田さん)

スヰートポーヅは、今年で創業80年を迎えるのだそう。昼夜問わずひっきりなしにお客さんが訪れるほどの人気店なら、もっと手広く展開してもおかしくないけれど、こじんまりとした店舗で変わらず営業しているところもいいじゃないですか。

昼間っからほろ酔い気分の砂羽さんでした

「それはやっぱり、自分の身の丈といいますか、出来る範囲の中で精一杯美味しいものを提供することが大事ですから。今時、相席をお願いするようなお店っていうのもなかなか難しいところもあるんですけど、そこは本当よくご理解いただいて、お客様同士が譲り合っていただいているのでありがたいですね。

祖父の時代から通ってくださっていて、私なんかよりもお店のことをご存知のお客様や、お孫さんを連れて食べにくるお客様もいらっしゃるんですよ」(和田さん)

すべてにおいて実直さがにじみ出ているスヰートポーヅの餃子。シンプルだけど深いこの味わいを、いつまでも変わらず守り続けてほしいですね。

砂羽さんの大ファンという三代目・和田さんと一緒に、ギョーポー(餃子ポーズ)でパチリ!

スヰートポーヅ

住所:東京都千代田区神田神保町1-13
アクセス:
神保町駅[A7]から徒歩約1分
新御茶ノ水駅[B5]から徒歩約7分
九段下駅[6]から徒歩約8分

電話:03-3295-4084
営業時間:11:30~15:00/16:30~20:00
定休日:月曜・日曜(ただし日曜は営業する週もあり。11:30~15:00)

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

構成=宮内健、撮影=熊谷直子、ヘアメイク=吉野麻衣子

この記事を書いたライター情報

鈴木砂羽

鈴木砂羽

女優

1994年に主演映画「愛の新世界」で注目を集め、同年ブルーリボン新人賞、キネマ旬報新人賞など多数の映画賞を受賞。以降、映画・ドラマ・舞台など幅広く活躍。日本テレビ「幸せ!ボンビーガール」出演中。「YOU」 (集英社)にてエッセイ漫画「いよぉ!ボンちゃんZ」連載中。

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