「有田焼と食材」を追いかける器旅_其の8

2019/02/10

「有田焼と食材」を追いかける器旅_其の8

日本でも有数の知名度を誇る磁器の一つ有田焼。透明感のある肌と、多彩な文様、美しい紺色の世界が広がる染付など、今も日本人の心をとらえて離しません。今回はそんな磁器の町「有田」を中心に、器と食の魅力を追いかける旅をしてきました。8軒目は蔵を改装した喫茶店です。

おいしんぐ!

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蔵を改装した喫茶でゆったりと

店舗外観

「明治夢庵」は有田の陶器市のメインストリートである「内山重要伝統的建造物群保存地区」の中ほどにある。江戸時代から昭和前期までに建てられたという古い街並みの一角で、「明治夢庵」の建物もレトロな雰囲気の造り。

店名に「明治」と付いていますが、明治時代の建物ではなく、先代社長の北川明治さんの名前にちなんだものだそうだ。

犬や猫、魚、干支など様々なモチーフのミニチュア

店に入ると目に飛び込んでくるのは、動物のミニチュア。犬や猫、魚、干支など様々なモチーフのアイテムがある。 これらは「ミクロス」と呼ばれ、先代社長の父上が昭和26年に創業された「北川陶藝」の作るれっきとした有田焼。輸出品として人気を博したことから、海外にも多くのコレクターがいるそうだ。

この「ミクロス」を愛する人と語らう憩いの場を作りたいという先代の思いを継いで、「明治夢庵」は作られました。「ミクロス」ショップの奥がカフェスペースとなっている。

デザートプレート

お好みのケーキと選べる自家製のジェラート、焼き菓子がセットになったプレート。有田のみどころでもある「トンバイ塀」をモチーフにしたケーキ「トンバイ」は、ピスタチオのムースとフランボワーズをチョコレートクリームで包んだケーキ。
軽い口当たりのムースと口溶けの良いチョコレートクリームがフランボワーズの酸味とマッチ。

焼き菓子も保存料などは無添加。サクサクで抹茶の香るクッキーや、しっとりとしながらも空気を含んだ軽さのあるきめの細かいシフォンケーキは、しっかりとしたフランス菓子作りの技術を感じられる。

自家製のいちごのジェラートにいたっては4日間かけて作る手の込みよう。

オリジナルブレンドのコーヒー

デザートプレートにあわせていただきたいのがオリジナルブレンドのコーヒー。水質の良い有田の水を生かすようにブレンドされていて、軽い酸味とコクが感じられるバランスの良いコーヒー。

店主がじっくりとハンドドリップで淹れてくれます。あでやかな模様のカップもとても素敵だ。

カトラリーまでもが有田焼

デザートプレートのお皿や、コーヒーのカップが有田焼なのはもちろんのこと、カトラリーまでもが有田焼。手に持ったときの感触が金属とは違う磁器の滑らかさが感じられ、他の食器にも合わせやすいアクセントになりそうなデザインがとても気に入りました。

「ミクロス」もそうですが、小さいものの細部まで美しく作るセンスは日本人ならでは。

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