雪見風呂も満喫! 札幌の温泉地で味わう本格派インドカリー

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並んででも食べたい! 話題の旅グルメ。

2019/02/16

雪見風呂も満喫! 札幌の温泉地で味わう本格派インドカリー

「そうだ、今日は温泉に行ってカレーを食べよう!」。不思議に思うかもしれないが、札幌市民にはもはや定番のレジャープランだ。人気を集める温泉地の名店をご紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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並んででも食べたい! こだわりが詰まったインドカリーとナン

「温泉でインドカリー?」と思うことだろう。地元の人なら「あぁ、あそこね」とわかるくらい有名スポットだ

札幌中心部から車で南西方向に走ること約1時間。それまでの景色とは一変して、雪化粧した山々、水墨画のような渓谷を車窓から望むことができる。

定山渓(じょうざんけい)と呼ばれるこのエリアには、3つの泉質の温泉が湧き出ており、それぞれ「定山渓温泉」「小金湯温泉」「豊平峡温泉」の源となっている。

札幌の中でも雪が多いエリア。取材当日も中心部は晴れていたが、温泉街に入ると大粒の雪が舞っていた

自然に恵まれたこのエリアはレジャースポットとしても人気で、夏には川下りや登山、秋には紅葉狩りや果物狩り、冬はスキーやスノーシューを楽しむ人でにぎわう。

観光客はもちろん、1時間足らずで都心の喧騒から離れてレジャーを満喫できることから、札幌市民にとっても憩いの場になっている。

老舗の旅館が建ち並ぶ定山渓温泉街を抜けると、「豊平峡ダム」と書かれた道路標識が現れる

今回紹介する店は、札幌随一の紅葉の景勝スポット・豊平峡ダム(現在は冬季休業中)の手前に位置する温泉施設「豊平峡温泉」の中にある。その名も「onsen食堂」だ。

緑の文字で書かれた「豊平峡温泉」の看板が見えたら、左折。道なりに進むと左手に見えてくる
手前の玄関から入り、靴を脱いで店内へ。食事だけの場合も同じ入口から
床は温泉の熱を利用してポカポカ。右奥の席は雪景色を見ながら食事ができる

手間を惜しまずベストな味と食感を追究

onsen食堂と聞いて「温泉の食堂でしょ?」と侮るなかれ。そのラインアップはインドカリー、十割そば、ジンギスカンがあり、どれも本格派の味。中でも圧倒的な人気を誇るのがインドカリーだ。この味を求めて、ひっきりなしに客が訪れる。

「週末になると、1時間半近くお待ちいただくこともあります」と教えてくれたのは、支配人の馬場順平さん。3年前までホテルのフロント担当だったというおもてなしのプロだ。

外国人観光客に流暢(りゅうちょう)な英語で応対していた馬場さん。姿勢も笑顔も美しい!
支配人 馬場順平さん
支配人 馬場順平さん
「なぜ温泉でインドカリー?と思われる方も多いのですが、もともとは社長がすすきのでインドカリー店を経営していて、こちらに場所を移しました。十割そばやジンギスカンは、お客様のニーズに応えて後から加わったものです」

同店のカレーは、タマネギベース、トマトベース、これら2つを合わせたミックスベースの3種類を基本に、約15種類のインドカリーを提供している。

中でもタマネギベースは、1つの寸胴鍋に対してタマネギ60kg分を使用。よくあるのはタマネギをアメ色になるまで炒めてから煮込む方法だが、同店では炒めずに最初から煮込む。しかも、水はほぼ使わずにタマネギから出る水分だけで煮込んでいる

支配人 馬場順平さん
支配人 馬場順平さん
「どんなにじっくり炒めてもタマネギは固形物として残り、タマネギの味が感じられます。煮込むことで溶けて、スパイスの風味が生きてくるのです」
現在6名のネパール人スタッフが調理を担当。写真の男性(チーフ)は同店で働いて10年半になるそう
ターメリックやガラムマサラなど、カレーにおなじみのものをはじめ、北インド料理に欠かせないスパイスを数十種類使っている。上から時計回りにクミンパウダー、ローリエ、グリーンカルダモン、ターメリック

もう一つ欠かせないのがナン。同店では特注のセラミック製タンドール窯で焼いている。粘土製のタンドール窯と違い、焼き上がりがふっくらするそう。

支配人 馬場順平さん
支配人 馬場順平さん
「セラミック製の窯は温度差が激しいと割れてしまうなど扱いが難しいです。それでも、遠赤外線効果による、ふっくらとした焼き上がりは、セラミック製ならばこそ。スタッフは窯の温度を細心に管理しながら焼いています」
独自の配合で生地をつくり、一定時間寝かせるとこんなに伸びる!
窯の内側にペタッ。一連の作業はガラス越しに見ることができる
数分後にはぷっくりして、焼き目もついておいしそう!

老若男女に愛される人気メニュー&変わり種ナンをチェック!

\やわらかチキンにハマる!/

チキンカリー(850円)

人気No.1は、やわらかくなるまで時間をかけて煮込んだ鶏肉がごろっと入ったチキンカリー。たっぷり使ったタマネギの甘みのおかげで、スパイスをたくさん使っていながらもマイルドな口当たりだ。

支配人 馬場順平さん
支配人 馬場順平さん
「幅広い世代に人気のメニューです。大きなナンを見て、食べ切れるかなと思われるお客様が多いですが、食べると止まらなくなるようで、ナンを5〜6枚おかわりされる方もいらっしゃるんですよ

\インドの味をおなかいっぱい味わうならコレ/

タンドリーMIXグリル(1650円)

タンドリーチキンのほか、インドではポピュラーな食べ物というシークカバブが付いたボリューム満点のセット。スパイスが香るチャイも付いている。

支配人 馬場順平さん
支配人 馬場順平さん
「カレーは『ナスとトマトのカリー』です。ナスの食感を残すために、一度炭焼きにしてから煮込んでいます

\北海道ではおなじみのフルーツを使用/

ハスカップナン(430円)、ドリンクは右がハスカップジュース(430円/食事された方は330円)、左がハスカップラッシー(430円)

サイドメニューの中で注目したいのは、ハスカップを使ったドリンクとナン。ハスカップとは甘酸っぱい果実で、見た目や味はブルーベリーに近い。寒い地域でしか自生しておらず、日本の平野部で見られるのは北海道のみ。

ポリフェノールやアントシアニン、ビタミンC、鉄を多く含み、アイヌ民族の間では「不老長寿の実」として食されたといわれている。

支配人 馬場順平さん
支配人 馬場順平さん
自社農園の豊平峡ファームで育てたハスカップを使用しています。ハスカップジュースはシロップで甘さをプラスする程度で、ハスカップをふんだんに使っています。ハスカップナンはナン生地の中に、ハスカップジャムを入れて焼き上げています。おやつ感覚でお召し上がりいただけますよ」
ハスカップジャムがこぼれ落ちそうなほど、ぎっしり入っている

ハスカップナンのほかにも、あんこが入った「アンナン」、餃子の具が入った「モモチャ」、ナンの中だけでなく表面にもチーズをかけた「チーズクルチャ」(1日15食限定)など、変わり種も数種類ある。これらはすべて社長考案だという。

冬だけの体験で旅をエンジョイ!

お客さんの中には半日滞在する人もいるそう。それもそのはず、ここではアクティビティと温泉と食事がセットになったプランがある

冬はかまくらの中で食事(炭焼きバーベキューもしくはジンギスカン)ができるものと、スノーシュー体験に特製カレーセットが付いた2つのプランがある。どちらも積雪状況によるが、3月中旬頃までの予定。かまくらは3日前までに予約しよう。

温泉の営業時間は10:00〜22:30(最終受付21:45)。入浴料は大人(中学生以上)1000円、子ども(3歳〜小学生)500円、幼児(0〜2歳)無料。タオルとバスタオル(レンタル)も用意されている

雪遊びをした後は、温泉で体を温めよう。豊平峡温泉には露天風呂が3つあり、今の時期は白銀の世界を見渡せる。

3つの露天風呂を合わせると、最大入浴人数は200人にのぼる。日没後はライトアップされ、幻想的な雰囲気に

雪があるからこそ楽しい冬の旅。温泉とインドカリーを堪能するためには、寒さもなんのその! 札幌の奥座敷で思いっきり羽をのばしてみてはいかが?

取材メモ/大型連休になると、必ず誰かがここのカレーの写真をSNSにアップしているくらい地元で大人気! 私も行ったことがありましたが、具入りのナンがあるとは知りませんでした。次回はアンナンやチーズクルチャを食べてみたいです!

取材・文=西田晴美(みんなのことば舎)、撮影=山下恭子 (温泉写真は画像提供:豊平峡温泉)

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