名古屋・緑区 私たちの緑・徳重図書館 24万人の声に応えて

2019/03/01

名古屋・緑区 私たちの緑・徳重図書館 24万人の声に応えて

緑区民待望の図書館が誕生し、緑図書館もリニューアル。多くの人がさまざまな目的で訪れる図書館は、どんな人に支えられているのでしょうか。

中広

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区民の愛着がある徳重図書館 便利なシステムを導入

ユメリア徳重の3階にある徳重図書館。図書館前のスペースでは、勉強をする人の姿が見えます

「徳重図書館は、地域の方のご要望も受け入れて建てられた図書館です。そのため区民の皆さんからは、自分たちで建てたのだと親しみを持っていただいています」。2017年4月より指定管理者として緑図書館徳重図書館を運営している、株式会社ヴィアックスの総括責任者、奥崎友美子さんは目を輝かせます。ユメリア徳重の3階に徳重図書館ができたのは2010年。立地などを考慮し、より利用しやすい図書館の建設を望んだ区民の声に応えるように、区内2つ目の図書館として完成を迎えました。

名古屋市緑・徳重図書館総括責任者 奥崎友美子さん(左)と名古屋市徳重図書館副総括責任者 秦智浩さん(右)

夏休みは全日開館したり、図書館では珍しく月曜に開館したりするなど、利用者の希望を積極的に取り入れています。

徳重図書館の延べ床面積は1039.07平米。およそ8万冊を所蔵しています

開館時間に電話で依頼をすれば、その日のうちに本が置かれる貸出ロッカーを設置。利用者は閉館後も本を取り出して借りることができる仕組みです。返却ボックスも24時間利用が可能。「貸し出しから返却までにタイムラグがあり、返却後すぐに図書館を利用しようとすると、かえって不便になってしまいます。しかし、このシステムの便利さにご理解いただけているようで、大きなトラブルはありません。ありがたいことです」。

2016年の7月には緑図書館がリニューアル。2017年の7月には返却ポストをショッピングモールに設置するなど、こちらも利便性を高めています。

徳重図書館の時間外貸出ロッカーと返却ポスト。ユメリア徳重1階の正面入口に並んでいます

子どもが喜ぶ絵本の寄付 区の団体からの支援

区内で活躍する団体が、図書館を支えています。2016年には「緑区大好き24万人プロジェクト」から、徳重図書館に560冊の本が寄贈されました。

メンバーは区内企業代表者の皆さん。「緑区大好き24万人プロジェクト夏まつり」の収益を緑区に還元し、区を盛り上げています。毎年市会議員から緑区の困りごとを聞き、寄付先や催しを決定。これまでに、防犯カメラや防災倉庫などを寄贈しました。

「緑区大好き24万人プロジェクト」実行委員長 久納征人さん 株式会社ダイコーゴム代表取締役です

実行委員長の久納征人さんは「足りない図書を選定していただいたところ、8割は絵本でした。読み聞かせ用の大きな絵本なども寄贈しています」と語ります。11月に行われた内覧会では、自身も透明のフィルムを本に装備。その翌日に、絵本が並ぶところに立ち会いました。「寄贈した中に子どもの心待ちにしていた本がたくさんあったようで、すぐに貸し出されていくのを見ました。やってよかったと、強く思いました」と振り返ります。

「児童書は利用が多く傷みも早いので、とてもありがたく思っています」と奥崎さん。2017年の6月には緑区歯科医師会「ははの箱基金」が、緑・徳重図書館に各261冊の絵本を寄贈しており、思いやりの心で図書館は支えられています。

おはなし会を年に120回 期待に応える図書館

新興住宅地としての開発が進み、多くの人が流入している緑区。それに伴い出生率が上がっており、図書館は乳幼児向けのイベントを充実させています。

本との出会いを楽しんでもらうため、企画展示もしています。「本の魅力をもっと伝えたい」と秦さん

徳重図書館では、隣接する地区会館を借りて毎月第2、第4木曜日におはなし会を開催。午前は乳幼児向けに3回、午後に幼児と小学生を対象に1回で、1日合計4回。1回に集まる人数は平均30人です。「名古屋市の中でもこの実施回数は多いです」と話すのは徳重図書館副総括責任者である秦智浩さん。「これだけイベントを開催できるのも、協力があってのこと。長年、おはなし会をしてくださっているボランティアさんのおかげで続けられています」と秦さんは語ります。

ボランティアグループによっては、おはなし会でエプロンシアターやブックトークもしています

奥崎さんは「徳重図書館は地域に望まれてできた図書館。そのご期待に応られるように、スタッフ一同で頑張っていきます」と力を込めます。区民、地域の団体、ボランティアグループなど、多くの人に支えられている図書館。管理者の謙虚な姿勢が、親しまれる理由かもしれません。

休日は子どもでいっぱいになる学習室。朝早くは大人の利用もあります

緑区の図書館では、読書週間にちなみ、秋にスタンプラリーを開催。緑図書館か徳重図書館で1日1回本を借りるごとにスタンプが押されます。小学生以下を対象にしていますが、大人の参加も可能。「スタンプが3つ溜まったら、すてきな景品と交換します。ぜひ参加してください」と二人は笑顔です。

区民の思いが詰まった図書館へぜひ足を運んでみてください。

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中広は岐阜に本社を置く広告会社です。 地元の情報を各戸配布のハッピーメディア(R)『地域みっちゃく生活情報誌(R)』のブランドで発信しています。

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