ふわふわ、あむあむ……いつも食べたくなる笠間の食パン/茨城

ふわふわ、あむあむ……いつも食べたくなる笠間の食パン/茨城

2019/03/30

食感と味わい……パンマニアも納得の極上のひと品。一度食べたらファンになる食パンの王様に出会おう。(「サクラサクライフ」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

自分に、大切な家族や友達におすすめしたいパン、ここにあり!

陶芸の里にふさわしいおしゃれなパン屋さん、館内にはイートインスペース付き

「森の石窯パン屋さん」は、全国に知られる笠間焼、その工房が並ぶ県内屈指のアートスポット・笠間市にオープンしたベーカリー。2014(平成26)年に創業、笠間芸術の森公園の入り口にあり、週末には地域の人や観光で訪れた人たちでにぎわっています。石窯で焼いたふんわりと食感の良いパンは、多くのファンを虜にしています。

「パン」というおみやげで、茨城産食材の魅力を伝えたい

陶芸の里内にある「きらら館」のオーナーとしても活躍する岡部さん

森の石窯パン屋さんのオーナーとして、運営やパンの商品企画に携わっている岡部さん。オープンするまで約8年間、悩みと勉強の日々があったそうです。観光地としてすでに知られていた笠間市で、何をやろうか、何かないか? と模索していました。

オーナー 岡部さん
オーナー 岡部さん
「食べ物が好きだから食べ物をやろうと。あと、おみやげになるものをやろう。あと地元の食材を生かせるもの。野菜も果物も春夏秋冬を通して、いろんなものが獲れることを伝えたかったんです」

東京暮らしをしていた経験から、茨城の食材がどれだけ美味しいかを感じていた岡部さん。最初はレストランを構想していましたが、最終的に食材だけを売るよりも加工し、持ち帰れて、地元の食材が楽しめるものがいいとパンを選択。その後、今東京で人気のベイクショップ「サクセション」のオーナーである岩本進さんとの出会いを経て、森の石窯パン屋さんが始まったのです。

石窯で焼き上げる5種類の食パンは、いつも完売!

人気の食パンの秘密を探るべく、工房へ潜入!

多くの人に愛される食パンの秘密は工房内の作業分担にありました。森の石窯パン屋さんでは、「生地作り」「成型」「発酵」「焼き上げ」にそれぞれスタッフを配置。どのポジションでも、仕上がるパンに対してしっかりとこだわりを持っています。

岡部さん
岡部さん
「パンでサッカーをしている感じ。生地をサッカーボールに見立てて、みんながパスを繋いでいく。美味しいパンになることがゴール! そして、みんながみんな、どこのポジションでもこなせるようにしています」

チーム「森パン」で、美味しいパンを焼き上げる

生地作りでは国産小麦・海外小麦、12種類を使い分ける!
粉の温度とまぜ合わせる水の温度もしっかり管理

森パンの顔でもある食パン……その決め手となる「生地作り」。作業の中にも、生地に対する徹底した考えがありました。「毎日変わる温度と湿度に気を付けています。粉の温度とそれを混ぜ合わせる水の温度を考えて、微調整を重ねています」と話すスタッフの川崎さん。粉は保温性が高い性質を持っており、例え室内が寒くても、粉は温かいことも。その場合は、水の温度を変えて対応、そのバランスが崩れるといい食感や味にたどりつけないのです。

大きな生地を広げ、切り分けスタート! コンディションもしっかりチェック

チーム「森パン」のスタッフは、ベテランぞろい。それぞれがしっかりとポジションを守っています。「切り方から成型が始まっています。そして、生地は毎日コンディションが変わります。特に、手ざわり。手ざわりが良いと分割も成型もしやすいし焼き上がりもキレイ」と話す鈴木さん。日々変わる温度や湿度に対し、懸念される項目をしっかりチェック。いいパンを作る秘訣のひとつは、どのポジションもベストに仕上げていくことなのです。

リズム良く切り分ける、その手際の良さはひとつの芸術品です
くるくると丸めるのも素早い!
お行儀よく並ぶ食パンの生地

スペインの石窯で焼き上げ艶良し、食感良しのパンが完成

石窯から取り出して、ゴール! 試合終了~!

石窯焼きは古代から続けられているパンの理想の焼き方。石が出す遠赤外線の力により、パンの芯から素早く熱が入り、外側へ向かって熱が広がります。 生地の無駄な乾燥を防ぐので、内部はしっとりもっちりした食感となり、皮がパリッとしたバランスの良い美味しいパンが完成。

美しいホワイトラインが現れるのが美味しいパンの目印!

笑顔で「いってらっしゃい!」、森パン流おもてなし

笑顔がステキなおもてなしスタッフ
ペーパートレーにのせてレジへ。会計時は、トレーにフィルムを巻いて袋に入れるだけ

お店からちょっと歩けば、ピクニックや散歩が楽しめる環境を生かして、袋詰めにもひと工夫を加えています。

岡部さん
岡部さん
「袋の中でガサゴソと、手探りで選ぶより、パッと見て選べるほうが楽しみも増えます」

ごはんを食べるように、パンも食べてほしい

パン屋を始めようと決めたとき、協力してくれた岩本さんから「どんなパンが作りたいですか?」と聞かれた岡部さん。そのとき「米好きな僕でも、毎日食べられるパンが作りたい」と答えたそうです。日本人が子どもの頃からお米に慣れ親しんでいるように、パンにも慣れ親しんでほしい。あむあむあむ、と夢中になってかみしめるパンを目指し、今日も元気に営業しています。

焼きたてパンをぜひ味わってみて! 10:00のオープンが待ち遠しい!

取材メモ/「ハンバーガーをラインナップに加えたいな」と、今後の夢を語る岡部さん。どんなバーガーを作るかは現在思案中とのこと。一体何をはさむのか? とても楽しみです。

取材・文・撮影=井上 晶子

月刊サクラサクライフ

月刊サクラサクライフ

毎月28日前後、無料

水戸市・ひたちなか市を中心に発行のポスティング型フリーペーパー。コンセプトは企画力で地域活性化。見逃しがちな地元の魅力も、企画や創造力で再構築し有力なコンテンツにすることを目指す。183000部発行。

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

おすすめのコンテンツ

特集

連載