漁師町発の豪快なアツアツ麺「浜チャンポン」を味わえる札幌の店

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旅で行きたい! コスパでうまい地元メシ。

2019/03/01

漁師町発の豪快なアツアツ麺「浜チャンポン」を味わえる札幌の店

札幌と函館のほぼ中間にある長万部(おしゃまんべ)で人気の「三八(さんぱち)飯店」。店の知名度アップにつながった名物が札幌市内でも食べられる。札幌中心部から少し離れているが、それでも食べてみたいと思わせる麺料理とは!?

Yahoo!ライフマガジン編集部

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場所は変われど受け継がれる地元愛

注文から料理が出るまでのスピードが早く、お客さんを待たせないことから、ビジネスパーソンも訪れる。地元の人に親しまれている店は、料理のおいしさにも期待がもてる

北海道のご当地麺といえば、札幌のみそラーメン、函館の塩ラーメン、旭川のしょう油ラーメンがメジャーだが、道内にはまだまだ個性的なご当地麺がある。

今回紹介する「浜チャンポン 三八飯店 白石店」の本店は、かにめしで有名な道南・長万部町にある。

約20台停められる駐車場があるので、車で来ても大丈夫

店名にある通り、その名物は「浜チャンポン」。海辺の街ならではの豪快な麺料理だ。

JRなら札幌駅より2つ手前(新千歳空港寄り)の白石駅で下車。南口から出て、道道368号(通称:停車場通)を突き当たりまで進むと国道12号にぶつかる。右手に見えるディーラーの角を曲がる
曲がるとすぐにオレンジの看板が見えてくる

白石店を切り盛りしているのは、三八飯店二代目の妻である北村恵子さん。先代と亡き夫の味を守り続けている。

札幌市白石区に店を構えたのは1990年頃。「地元だけで営業しているのはもったいないよ」という知人の言葉に背中を押され、札幌への出店を決めた。恵子さんも海街である岩内町出身

ルーツは寿都(すっつ)にあり!

もともと三八飯店は寿都町で誕生した。太平洋側・噴火湾に面した長万部町から見て山を挟んで反対側、日本海に面した漁師町である。

店長 北村恵子さん
店長 北村恵子さん
「寿都は魚が豊富に獲れることから、昔は釣りのために町を訪れる人が多かったんです。初代(主人の父)はそういった方のために旅館も営んでいました。三八飯店は中華料理店というより、“町の食堂”という感じでしょうか。私が嫁いだ1967年にはすでにありました」

かつては多くの漁船でにぎわった寿都だが、魚が減り釣り客も減ってしまった。三八飯店も車の往来が多い長万部町に店を移したが、寿都で生まれたメニューを残していこうと「寿都浜チャンポン」という名で特許に申請し、1984年に登録された

メニュー名は「塩味浜チャンポン」「みそ味浜チャンポン」だが、登録名には地名を入れた

イカ丸ごと1パイで、おなかいっぱい!

塩味浜チャンポン(900円)

三八飯店の名がここまで知られるようになった浜チャンポン誕生の背景を恵子さんにたずねた。

店長 北村恵子さん
店長 北村恵子さん
初代が『ただのラーメンでは、どこで食べても同じ』と考え、寿都ならではのメニューを考案しました。釣り客から『釣った魚をラーメンに入れて』と言われることがあり、そこからヒントを得たそうです」
入っているのは、イカ、カニ、ホタテ、ツブ、ホッキ、エビ ※写真は撮影用。1杯当たりの量ではありません

スープは鶏ガラ、豚足、ネギやニンニクなどからとっており、一般的なラーメンと変わらない。麺も北海道らしいちぢれ太麺。「異なるものを混ぜたもの」を意味する「ちゃんぽん」から名付けたもので、味は正真正銘のラーメンなのだ。

なお、一般的にラーメンは麺1玉あたり140グラムが主流だが、同店では180グラムもある。

たっぷりのワカメが入ったスープの中で魚介を一煮立ち
イカをカットするためのキッチンバサミも付いてくるので、女性もスマートに食べられる

もう一つの看板メニュー&中華の王道

\ボリューム満点! 人気ナンバー1/

アンカケ焼そば(850円)

「麺はどこ?」というくらい、具だくさんのあんがたっぷりかけられている。見た目と違ってくどすぎず、とろみ加減もちょうどいい。お好みで酢やマスタードをかけるのも◎。

店長 北村恵子さん
店長 北村恵子さん
寿都時代からある定番メニューで、リピーターも多いです。白菜、キクラゲ、ニンジン、イカ、豚肉が入っています」
あんの下の焼きそばは、カリッとなるまで焼いている

\シンプル イズ ベスト!/

チャーハン(750円)

まだ食べられそう!という方には、チャーハンもおすすめ。しっとりしていながら、口の中で一粒一粒ほどけていく。シンプルに塩・こしょうのみで味付けしているので、麺料理と合わせて食べてもケンカしない。

店長 北村恵子さん
店長 北村恵子さん
「卵、ネギ、ニンジンのほかに、ラーメンのトッピングに使っているチャーシューの角切りを入れています。4〜5時間煮込んで味を染み込ませたチャーシューは、味のアクセントになっています
カウンター席、テーブル席、小上がりもあり、席数は70席。こちらの店も“町の食堂”という気軽さが受け、週末は家族連れも多い

ちなみに、店名は初代の義父の名前からつけたという。「三八(さんぱ)さんという名前で、商売上手な方だったそうです。店が繁盛するようにと、三八さんにあやかって名付けたと聞いています」

三八飯店の長万部店は恵子さんの息子がしっかり守り、さらに四代目も跡継ぎとして名乗りを挙げているのだとか。

店長 北村恵子さん
店長 北村恵子さん
「孫が長万部店で修行中なの。ついこの間まで、高校野球でキャプテンとして活躍していたのよ」

町の名物を作ろうという思いから始まり、寿都から長万部、札幌へと広がった味。昭和、平成、さらに新たな時代へと受け継がれていく味を、ぜひ食べてほしい。

取材メモ:塩味なのであっさりしていて、具材は魚介オンリーな上、食物繊維が豊富なワカメがいっぱい。ラーメンとはいえ、罪悪感がない浜チャンポンは女性にもおすすめですよ。

取材・文=西田晴美(みんなのことば舎)、撮影=山下恭子

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