プロが指南! いま、100円ショップには8大トレンドがあった

特集

100円ショップではじめる春の新生活

2019/02/26

プロが指南! いま、100円ショップには8大トレンドがあった

所狭しとトレンドの商品が並ぶ100円ショップ。普段使いする日用品だけでなく、最近は口コミやSNSで注目された便利グッズが続々登場し、さらには流行りのアイテムもそろっているとか。そこで、トレンドのプロ「日経トレンディ」編集部に、100円ショップの話題のアイテムを取材してきました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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トレンドはココから始まる!? 100均の最新情報を完全網羅!

「100円ショップはワンダーランドです」と語るのは、あらゆる分野の“今”の情報を発信している月刊誌「日経トレンディ」の佐々木副編集長。「ここ10年くらいは、100円ショップもアイデア商品やトレンド商品が増えてきています。流行りや時代の流れを捉えてそれをブーストする力がありますね」という、100円ショップの“今”のトレンドを解説してもらいます!

\「日経トレンディ」副編集長・佐々木淳之さんに取材!/

日経トレンディ別冊「くらしを変える日用品&雑貨400」を持つ佐々木副編集長

プロフィール/1970年東京都出身。月刊誌「日経トレンディ」の記者として、デジタル関連や調理器具、日用品、100均雑貨などを担当。子どもの頃から、東急ハンズなど面白いツールがある場所が大好き。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「100円ショップは、自分たちの街に必ずといってもいいほどある身近な存在です。話題のアイテムがそこに置いてあるとなると『ちょっと見に行こうか』となりやすいし、100円なので試しやすい。ブームに自分が参加しようという気持ちが湧いてきやすいんだと思います」
今回の取材をするにあたり、実際にお店へ足を運びトレンドを探って来た佐々木副編集長が詳しく語ります

100均の8大トレンド

1.コラボアイテム
2.モノトーンインテリア
3.インテリアシート
4.感触が楽しいおもちゃ
5.DIYグッズ
6.手芸グッズ
7.和風グッズ
8.ニッチアイテム

手芸好きなら誰でも知っている、猫のイラストでおなじみの「あむころ」

1.コラボアイテム

かわいいモノ好きな学生を取り込んで拡散させる

ダイソーとガールズトレンド研究所が組んだアイテムがこちら

※写真の商品は、ANIPANSの「クッション(アニマル)」324円、「GTダイカットふせん」108円、「iPhone6/6s/7/8ケース立体(かいじゅう)ピンク」324円、「iPhone用ケース(6/6s/7/8、ANIPANS3)」108円

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「大手3社が差別化を図るべくして登場したのが“コラボアイテム”。ダイソーはプリントシール機をプロデュースしている会社・フリューが運営する、女子高校生や女子大学生のトレンドを研究している“ガールズトレンド研究所”と組んで人気のアイテムを次々と出しています」

――女の子たちの「あったらいいな」が形になっているということですか?

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「そうですね。女の子にウケるのは何か?ということを研究してきた会社だからこそ、今のトレンドを反映したものが生まれています。男目線だとなかなか生まれないかわいらしさあふれる商品ばかりです」
「女子高校生のSNSでの拡散力を上手く使っていると思います。あと、このコラボ商品は期間限定というのも、いい感じで“飢餓感”をあおっているんですよ」(佐々木副編集長)

――コラボ商品はダイソーだけですか?

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「Can★Doは、ブロガーやインスタグラマーさんと組んでキャラクターを商品化しています。たとえば、インスタグラムで人気の『はりねずみのあずき』の写真を使ったグッズを作ったりして確実にファンを取り込んでいますね。ブロガーやインスタグラマーさんの拡散力もヒットの秘密です」
写真左下から時計回りに「柴犬まる セミB5ノート」「柴犬まる アスペン元禄箸」「はりねずみのあずき ポケットティッシュ6P」「はりねずみのあずき ブロックメモ」。各108円でいずれもCan★Doで販売

2.モノトーンインテリア

シンプルだけどクラフト感が味わえるのが今風

ダイソーの「洗濯洗剤詰替えボトル600ml角形」「掃除スプレーボトル(ベーシック350ml)」「詰め替えボトル用ステッカー(シャンプー、洗剤)」各108円
佐々木副編集長
佐々木副編集長
「洗剤などの無地の詰め替えボトルも人気です。洗剤などは買ってきたままのパッケージで部屋に置いておきたくない人が増えていますね」

――私も持っています!! 最近は詰め替え用が売っていたりするのでそっちを買って移し替えたりしています。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「この大きな特徴はシンプルなボトルにピッタリの手書き文字風のシールが売っていること。シールを貼るだけでなんかセンスがよく見えるので不思議ですね(笑)。ボトルがシンプルなのは今の流行を捉えているんですが、画用紙の白みたいに自由にしてくださいという遊びの余白みたいなものがあります。簡単だけどクラフト感が味わえるんですよ」

3.インテリアシート

費用対効果バツグンの女子DIYのお助けアイテム

手ごろなサイズなのもうれしい。Seria「リメイクシート(濃い木目調、リネン)45×90cm」各108円
佐々木副編集長
佐々木副編集長
「先ほどのクラフト感じゃないですが、プチリフォームや女子DIYがすごく流行っています。そのブームに対応しているのがインテリアシート。シール状の壁紙で、ちょっと貼るだけでそれっぽく見えるんですよ」
ダイソー「3Dタイルステッカー(グレー、ブラック×ホワイト)」各108円

――難しくないんですか?

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「女性でも簡単にできると思います。あと、壁全体を貼り替えるのは大変ですが、アクセントとして木目のラインを入れたり端にポイントで貼ったりするものだと、あっという間に見栄えが変わりますよ。費用対効果バツグンです」

4.感触が楽しいおもちゃ

感触がヤミツキに! 女子小学生の間でブームのスクイーズ

Can★Do「にぎにぎエイリアン」「ぷにゅーっとストロベリー」「ふかふか温泉まんじゅうマスコット」各108円

――スクイーズとは懐かしいですね。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「一昨年くらいから、専門店ができたりと女子小学生を中心にすごく流行っています。ひとつのモノを持ち続けるというよりも、いろんな形のものをたくさん集めているみたいです」

――100円ショップだとおこづかいで購入しやすいですね。

モミモミするのが気持ちよくってクセになる人も…。かわいいモノからグロテスクなものまでラインナップの多さも特徴
佐々木副編集長
佐々木副編集長
「ちなみに一昨年といえば、ハンドスピナーが流行っていたんですよ。同じ時期にぬるぬるした触感が特徴のスライムも人気で…。どうも手で持って楽しいものが世の中で流行っているみたいです」

――子供たちの間で流行っているモノもすぐに商品になっているんですね。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
どんな流行に対しても柔軟に対応するのが100円ショップのすごいところですよ」

5.DIYグッズ

ペンキとニスで自分仕様にアレンジできるシンプルなグッズが人気

Seria「インテリアコレクションケース スライドフタ」108円。シンプルなだけに自分仕様にアレンジしやすい
佐々木副編集長
佐々木副編集長
「何もデコレーションされていないコレクションケースもすごくヒットしました。ペンキを塗ってちょこっとDIYしている人も多いです」

――イチから箱を作るのは大変ですもんね。最後の仕上げだけを自分仕様にできるのはすごくうれしいです。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「同じようにDIYグッズとしてヒットしているのが、すのこ。ツワモノはバラバラにしてDIYに使うんですよ。そうすると同じ長さの板ができるのでカットする手間が省けるという。材料として使っている感じですね。そしてペンキやニス、刷毛(はけ)なども100円ショップでそろうので、簡単なDIYはホームセンターに行かないでできてしまうんです」
Seria「アンティーク スイッチ&コンセントカバー 3つ穴」(左)、「コンセント&スイッチカバー ブラック 1つ穴」(右)各108円。シャビー感もリアルで100円とは思えない商品

――スイッチカバーや取っ手なども売っているんですね。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「ドライバー1本で部屋のイメージを変えられるスイッチカバーはオススメ。100円に思えない塗装ですよ。こういう商品は女性の心をつかんでいるSeriaが強いですね」

6.手芸グッズ

手ごろな価格で手に取りやすさをアピールしてブームを後押し

ダイソー「あむころ(パステルカラー、カフェラテ、ディープブルー、チェリーピンク)」各108円。編み物初心者が手に取りやすいサイズ感と価格

――私もバッグを作ったりしましたが、2017年からのズパゲッティブームに乗って100円ショップにもさまざまな糸が増えましたね。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「そうなんです。ズパゲッティが品薄だったり高価だったりするのを逆手にとり、100円ショップでは『あむころ』というオリジナルのモールヤーンやデニムヤーンなどたくさんの糸を発売しました。今では手芸品コーナーが作られてさまざまなアイテムが置かれるようになりました。ニーズにすぐ応えるというのは100円ショップならではのフットワークの軽さです」

――手芸屋さんに行くのはハードルが高かったんですが、100円ショップで材料を購入できると、チャレンジしてみようかな? という気持ちになりますね。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「最近だと、UVレジンとか羊毛フェルトなども扱っていて、もう“手芸”がひとつのジャンルとして確立されています。売り場面積もかなり大きいので、それなりのニーズがあるということですね」

7.和風グッズ

100円ショップは海外の人にとって人気観光地

相撲取りや忍者などをモチーフにしたグッズがいっぱい。Can★Do「ジャパニーズスタイルレターセット」「JP手裏剣マグネット」「おはじきあそび」各108円

――このような日本をモチーフにしたグッズがヒットしているとは知りませんでした。いつも誰が買うのかな?と思っていたくらいで…。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「日本の方というより、海外の方がお土産として購入しているのだと思います。なので、手裏剣や相撲柄だったりと海外の人がイメージする“THE 日本”みたいな商品ラインナップになっています。あと、今ではなかなか見かけないビー玉やおはじきといった懐かしいおもちゃもそろっていますよ」
海外の観光客にとっても100円で日本らしいお土産を買えるのはかなりお得

――最近の100円ショップって海外の人も多いですもんね。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「近頃は、案内板が4か国語表記になっている店舗もあったりします。やはり日本人が日常使いしているお店に行きたいという人も多く、100円という基本同じ値段のモノが並んでいるというのが分かりやすいんでしょうね。100円ショップは今ではインバウンド観光地の一種になっています」

8.ニッチアイテム

時代遅れは昔の話。100均はニッチ路線もカバー

最近の100円ショップでは、ニッチ市場を狙ったアイテムがどんどん増えています。そこで、佐々木副編集長に気になっているニッチアイテムを聞いてみました。

A.オキシウォッシュ

話題の商品をお試し感覚で使うことができるスグレモノ

酸素パワーで汚れをみるみる落とすと話題沸騰中の洗剤。ダイソー「オキシウォッシュ」108円
佐々木副編集長
佐々木副編集長
「コストコのお掃除グッズ『オキシクリーン』が“#オキシ漬け”というハッシュタグが作られるほど人気を集めているのですが、使ってみたいけどコストコは近所にないという人が多いのが現状です。そんな中、すごく身近な100円ショップでよく似た商品の、それも少量版が売られたことで、かなり話題になりましたね。ちなみにこの商品を使っている人は、“#オキシウォッシュ”のハッシュタグを使っているみたいです」

――酸素系漂白剤って意外と使ったことがないんですよね。これは少量なので初めて使うのに向いているかも…。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「コストコのは大容量なので試すのにはちょっと躊躇しますが、こちらはお試しにピッタリのサイズ。漂白効果だけでなく洗浄効果も高いので、いろんなシーンで使えるのも、100円とは思えないと人気なんです」

B.伸び~る靴ひも

じわじわと人気を集めて種類を増やしている便利グッズ

Seria「伸び~る靴ひも90cm、100cm(カラー、白、ベーシック、黒)」各108円。他にも柄物など種類が豊富です
佐々木副編集長
佐々木副編集長
「Seriaで4、5年前に見つけた人気の商品です。靴ひもをこれに変えることでハイカットのスニーカーなどの脱ぎ履きが簡単にできるようになるんです。いわゆる便利グッズですね」

――今ではSeriaだけではなくダイソーやCan★Doでも売られていますよね。

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「ヒット商品は他でもすぐに発売される…。その貪欲さはスゴイですよね。ただ、バリエーションや柄モノなど、店舗によってそれぞれのカラーが出ています。あとスニーカー用だけではなく革靴用の紐も登場するなど、常に進化を遂げています。もっといろんな人がこの便利さに気づくとブームになっていくかもしれませんね」

C.缶バッチカバー

マニアの心をつかんで、拡散力がヒットを生んだ

Can★Do「缶バッチカバー」「ぬいぐるみカバー」各108円。「缶バッチカバー」は、定番のサイズのカバーが複数入っているのでお得感バツグン
佐々木副編集長
佐々木副編集長
「オタ活をしている人の間で人気を集めているのが缶バッチカバー。お気に入りの缶バッチを身につけていたいけれど汚れや傷からは守りたい!という人の気持ちを汲み取った商品です。一昨年あたりに登場して、欠品になったこともあるほど人気なんですよ」

――これこそすごいニッチを狙った商品ですね。昔は100円ショップの購入層といえば主婦が多かったような気がしますが、その辺も変化しているんですか?

佐々木副編集長
佐々木副編集長
「基本は変わってないと思いますが、いろんな人を受け入れる余地が広がってきたんだと思います。ちなみにアニメやアイドルを応援する人たちは結束力が強く口コミ力もスゴイことが多いので、いい商品は拡散されやすい特徴があります。この商品もその流れに乗って広がったんだと思います」
その時代を映す商品がそろっているのが100円ショップ。宝探し的な気持ちで商品を見つけるのも楽しみのひとつです
佐々木副編集長
佐々木副編集長
「トレンドや流行りをすぐに捉えて商品化し拡散。100円ショップは、ブームを盛り上げる役割を担っています。なかでも、DIYや手芸は専門の売り場ができてブームからいちジャンルに変わったといってもいいかも。最近では、バレンタインやお花見などその季節にあった商品が店頭にたくさん置かれるようになって、季節のトレンドを敏感にキャッチアップする場所に変わってきています。2019年も多くのトレンドを拡散していくと思いますよ」
「商品の入れ替えも早いからこそトレンドをうまく取り入れることができるんです」と佐々木副編集長

100円ショップと一言で言っても、お店によって特徴があり、品ぞろえも千差万別。佐々木副編集長は、「安いモノを求めつつも、デザインや機能性、多様性までこだわるようになってきています。日用品だけではなく、キャラクターグッズや手芸アイテム、DIYグッズなどがあふれている100円ショップ。今では文房具屋さんやホームセンター、おもちゃ屋さん、手芸店…などいろんな役割を持った、今の流行を反映した流行最前線のスポットになっていますよ」と教えてくれました。100円ショップへ行って、トレンドアイテムをお得にゲットしてみては?

※掲載商品は取材時点(2019年2月)のものであり、現在取り扱いしていない場合があります。掲載商品については予告なく廃盤、仕様変更等が発生する場合があります。店舗によって品ぞろえが異なり、在庫がない場合があります。

取材メモ/「100円ショップは商品の入れ替えも早いので、気になったらすぐ買うのがポイントです。定期的にパトロールすると日本の今が分かりますよ」と100円ショップの楽しみ方も教えてくれた佐々木副編集長。100円ショップのトレンドを取り込む速さと、ニッチなものまで網羅しようとする懐の深さに驚かされた取材になりました。

構成=嶌村優(エンターバンク) 取材・文=玉置晴子 撮影=菊池さとる

\まだある100均の有能アイテム/

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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