ジャージー牛乳100%使用の食パン/香川

特集

【特集・第4回】地元人が推薦! グルメ甲子園 〜 食パン編 〜

2019/03/30

ジャージー牛乳100%使用の食パン/香川

香川県内で唯一、ジャージー乳牛を飼育する酪農家が手掛ける食パンは格別。そのおいしさの秘密を紹介します。(「NICE TOWN」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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栄養価の高い搾りたての牛乳を使ったパンや乳製品は自然の贈り物

店内には、新鮮な牛乳のおいしさを詰め込んだパンや乳製品、スイーツなどが売られています。時候が良ければ、外のベンチで自然を感じながら食するのも一興です

ジャージー乳牛が生み出す牛乳の豊かな風味や自然の甘み、豊富な栄養素に魅せられ、真摯に向き合い愛情を持って育てる「大山牧場」。こちらの牧場内にあるベーカリー「夢農工房うしおじさん」では、毎日搾りたての牛乳を使って作られるパンやスイーツがずらりと並び、思わず目移りしてしまいます。

赤い扉が目印の大山牧場のログハウス。店舗前に立つ大山牧場会長の大山由仁さん

添加物は一切使わず、ジャージー牛乳を主原料に厳選素材のみ使用

右が会長の大山由仁さん、左が代表取締役の大山育江さん。昔から二人三脚で、大山牧場の歴史を紡いできました

1949年、先代の社長である大山英一さんが酪農業を創業。5頭のホルスタイン種からスタートしたといいます。1976年、育江さんが縁あってここに嫁いできた頃には、牛の数が25頭にまで増え牧場にも活気が。しかし時代は流れ昭和の時代が終わる頃には、近隣にある酪農家約80戸のうち9戸が、飼育しやすいホルスタイン種から、より高品質の牛乳を生むジャージー種へと移行。ジャージー牛乳の産地化を夢に掲げ、新たな歴史を歩みだします。

代表取締役 大山育江さん
代表取締役 大山育江さん
「平成の時代に入り、ジャージー牛酪農家として新しい取り組みが始まった頃です。1995年1月17日の朝に起きた阪神淡路大震災。この震災をきっかけに、農協ブランドの低温殺菌ジャージー牛乳を直接皆様に届けたいと思うようになり、地元家庭向け宅配を開始しました。かつては牛乳箱がどの家の玄関先にも置かれていましたが、阪神淡路大震災が起きた頃は、それがなくなりつつありました。また、高齢化が進行する中で宅配の必要性が見直されている時代でした」
清潔な牧場で搾乳した新鮮な牛乳を販売しています
大山育江さん
大山育江さん
「そこで、牛乳の個人宅配事業を2005年の4月からスタート。まずはお客様に話を聞いてもらい、試飲を提供しながら回りました。牛乳のおいしさが次第に口コミで広がり、最終的には1週間で400軒配りました。牛乳とヨーグルトの年間売り上げだけでも4000万円になった年も。今になって思えばその経験が財産になっています」

牧場育ちの牛乳は、味が濃くて甘みがあり、優しい味!

生乳は鮮度が命! 丁寧に火加減を調節しながら仕上げていきます

「いつか自分の店を持ちたい」。牛乳の宅配事業を経て、1999年にその夢をかなえた「夢農工房 うしおじさん」。「新鮮な牛乳と焼きたてパンが食べられるお店」というコンセプトでスタート。併せてソフトクリームの販売も始めました。

大山育江さん
大山育江さん
「添加物や香料は使わず、自然のもので作るので、素材の風味が生きていて体に優しいものばかりなのです」
水を一切使用せずに、ジャージー牛乳100%使用した「うしおじさんのモーモー食パン」(ハーフ・430円)。手前が、お米を生地に織り交ぜた「うしおじさんのごはんぱん」(370円)

昔の製法を守りレシピを継承することで、独自の味を維持

人気の「うしおじさんのごはんぱん」は、原材料や製法にこだわり、普通の食パンより、もっちりとして軟らかい。生地にふっくらと炊き上げた、香川県産オリジナル米「おいでまい」を練り込むことで、独自の甘みが感じられるのが特長。しかも気軽に買える値段で、普段と違う味と食感が楽しめるため、地元のファンはもちろん、県外のファンも足を運び買い求めにくるといいます。

会長 大山由仁さん
会長 大山由仁さん
「ごはんぱんは、その年の米の出来具合や、炊き方によって味や食感が変わります。ごはんを炊く時は、あまり柔らかくても硬くなりすぎても難しい。うちは一晩寝かせず、朝一番に仕込み9時くらいに焼き上がります。朝来たら焼きたてが食べられ、ほくほくして本当においしいですよ」
主力はパン以外も
店舗に併設の作業場では、一生懸命に作るスタッフの皆さんが愛想よく出迎えてくれます

しっとり生地がやみつきになる「うしおじさんのクリームパン」(240円)や、濃厚だけど、あと味すっきりの「和三盆プリン」(330円)など、牧場で採れた新鮮ジャージー牛乳を使ったスイーツも充実。ログハウスから歩いてすぐのところには、牛舎やポニーロバ広場があり、春の陽気とともに外の景色を堪能しながらも素敵な時間が過ごせます。

爽やかな牧草の香りがする牛舎。優しい顔をしたジャージー牛からの恵みが味わえると思うと感慨深いものがあります
足を踏み入れた瞬間、店内の甘い香りに包まれました。あれもこれもと迷うのも楽しみです

取材メモ/自然がもたらす恩恵を受けながら過ごす休日。酪農家「大山牧場」の思いが詰まった一つ一つの製品を大切に噛みしめながらおいしくいただくことができたことに感謝します。

取材・文・撮影=岡公美

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